2009年5月27日水曜日

どうも!喫茶サイデラのマスター、マッシュです!

サイデラ・マスタリングではお客様にお出しするコーヒーの味にもこだわっております!

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まずは当たり前ですが、、

1.入れたてをお出しする
→→→コーヒーもマスタリングも鮮度が大事です!

2.いれ方にひと工夫
→→→使用するのは普通のコーヒーメーカーですが、このひと手間で味がまったく変わります!

3.見せ方もひと工夫
→→→目、鼻、舌のすべてで味わっていただきたいと思っていれています!


それで、ひと工夫ってなにをやっているのか!?
続きはまた次回紹介します!マスター・マッシュでした!

(なお喫茶のみの営業はいたしておりませんので...!)

2009年5月26日火曜日

サンプリング周波数による音の違い

チーフ・エンジニアの森崎です。

「サンプリング周波数が変わると音が変わりますか?」という質問はよくいただきます。答えはYESですね。微妙な違いですが聴き慣れた音源で比較すれば分かると思います。44.1kHzのほうがざっくりとしたパワフルなサウンド、48kHzのほうが繊細で滑らかなサウンドというのが僕の感想ですが、16ビット、24ビットの違いのほうが大きいです。

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Pro Toolsなどを使用して内部でミックスが完結する場合は24ビットでの作業がおすすめです。マスタリングでの低音の処理のを考えると16ビットではキックの音、ベースの音が若干硬めになります。24ビットだとグルーヴ感ある柔らかく伸びのある低域、透明感のあるサウンド作りが可能です。88.2kHz、96kHzなどのハイサンプリングのマスターはレンジが広くピークの成分も多いため、ミックス時により細かなピークコントロールが必要です。音量が入った仕上がりを希望される場合は48kHzまたは44.1kHzをおすすめします。ただ24ビット/96kHzのデータよりも16ビット/44.1kHzのDATのほうが良い=仕上がりのイメージに近いこともありますので、まずは出音を客観的に聴いてみて判断することが大切です。

2009年5月21日木曜日

無のマスタリング

チーフ・エンジニアの森崎です。
音響ハウスのレコーディングのアシスタント時代良く耳にしたのは、『ミックスは最高だと思ったんだけどマスタリングをした製品を聴いたら音が変わってしまっていた。』というお話でした。質問してみるとレベルやバランスのことではなくニュアンスのことでした。だから音色を変えられないようにレベルをギリギリまで入れてほぼマスタリング済みCDのようなTDをする、エンジニアの方もいました。

そのような経験からマスタリングではマスター音源の良さを生かしつつ、キャラクターやニュアンスを出来るだけ変えずにCDフォーマットに変換するには?と考えるようになりました。方向性が正しければEQの調整もCOMPもほんの少しですみますので。

スターリング・サウンドグレッグ・カルビ今月号のサンレコ
『マスタリングの方向性としては、オリジナル・ミックスの完璧さをそこなわずそのままデジタル化することを目標としました。ケーブルの選択、コンソールの入力レベルの設定、最終的なCDレベルを見極めてのデジタル・レベル調整など、様々な処理要素はすべてこの基本方針に基づいて決めました。・・(中略)・・次にケーブルの選択に入りました。2種類のケーブルのサウンドを実際に耳で聞いて比較テストするのですが、この作業はどんなマスタリング・プロジェクトでも欠かせません。デジタル素材でも一度アナログに変換してマスタリング・コンソールを通すものなので、素材がデジタルだろうがアナログだろうが、この作業が大切なことに変わりはないのです。(P162)』
と語っていましたね。マスター音源をそのままCDフォーマットに変換すると物理的には情報量が下がってしまいますが、素材の中から音楽的な要素を引き出しアーティストの気持ちをリスナーに伝える、その橋渡しとなるのがマスタリングだと思います。そのための方法はいろいろありますが僕も最初に行なうのはケーブル選びです。ケーブル選びは食材の旨味を引き出すスパイスの選択に近いかもしれません。組み合わせ次第でいろいろな表現が出来ます。
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ケーブルは主にアクロッテックの8N、トランスペアレントMUSIC LINK、ワイヤーワールドECLIPSE、Saidera Ai SD-9003など、その他自作のケーブルも使っていますがマスタリングの作業前に必ず聴き比べを行なってます。聴き比べをする理由はサウンドの方向性を決めるため、もう一つはアーティストのサウンド好みを理解するためです。コンプやEQでもサウンドの違いを表現出来ますがケーブルの違いは音の雰囲気が変わりますので。

アーティストが理想としている細かなニュアンスを言葉では伝えられなくても、ケーブルの違いを聴いて頂くとイメージとしてはこっちが好みかな?これでもう少しHighが伸びたら最高なんだけど?と、コミュニケーションのきっかけにもなりますので僕にとってケーブルの聴き比べはとても大切なことですね。

2009年5月20日水曜日

レベルに関して

チーフ・エンジニアの森崎です。

『ミックスでどのぐらいまで音量を入れたら良いですか?』
意外とこのお問い合わせが多いんです。ミックスの段階でレベルを入れすぎてしまい音が固く歪みっぽくなると、マスタリング作業で暖かみ、艶、奥行きなどを出そうと思ってもその手段がありません。アナログ機材を通したりケーブルを選択したりといった、細かなニュアンスを引き出す作業が出来なくなってしまいます。一度レベルが入ってしまっている音源は音量を下げても質感は変わりません。

理想的にはどのぐらいまでレベルを入れると良いのか?
まずは「メーターを見てピークまで振っていないのに音量感があるように感じる」これがベストですね。波形を見てまるで羊羹のように四角くなっていたらレベルの入れ過ぎかコンプ、リミッターのかけ過ぎです。ちょうど魚の骨のように隙間があるぐらいのレベルが良いと思います。
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方法としてはギリギリまでレベルを入れた状態を10とすると、だいたい7か8ぐらいのレベルでミックスを仕上げて頂けば問題ないと思います。ピークメーターは赤がつきっぱなしは良くないですが、たまに点灯するぐらいだったら問題無しです。

また、『製品のレベルまで音量が入らないのですが?』という質問もありますが、そこまで上げてミックスをする必要は全くありません。TDマスター音源のまま何もせずにCDフォーマットにしたい場合のみ、ミックスの時の音量が出来上がりのCDの音量になりますので、レベルを入れて作業する必要があります。

ミックス段階で大切なのは音量ではなくバランス。アンプのボリュームを上げてみてかっこ良く聴こえれば大丈夫です。

音量を上げる作業はマスタリングでの腕の見せ所です。歪まずにサウンドを大きくするノウハウは沢山ありますので、ぜひお任せください。

マスタリングのポリシー(その1)「専門学校時代の及川公生先生の授業」

チーフ・エンジニアの森崎です。

僕のマスタリングの基礎になっているのは学生時代、専門学校時代のある授業でのことです。講師はジャズの一発録りをポリシーにしている及川公生先生でした。一発録りなのでスタジオでの生演奏を2chダイレクトに落とす作業です。まずスタジオで生の演奏を聴きながらマイクを立て、マイクを通したサウンドをコントロールルームで聴き、最後にアナログテープにトラックダウンするというのが授業の流れでした。授業の最後に『それではアナログテープに落としながら聴いてみましょう!」ということになりました。今まで聴かせて頂いた音も最高で自分としては何の問題もないように思えましたが、どう変わるんだろう?

アナログを通った音がスピーカーから流れてきた時の感動は今も忘れることは出来ません。全然違う、細かく説明出来ませんが鳥肌が立つサウンドです。演奏が終わって先生が一言。『テープに録ったら音がかっこ良くなったでしょう、これが再現芸術というものです!』録音すれば情報量は少なくなっているはずなのに感動のレベルが違う!エンジニアって何てすごいことが出来る人なんだ!自分も音楽を通して人に感動を与える仕事をしたいと本気で思いました。

マスタリング作業でもマスター音源を16Bit、44.1kHzのCDフォーマットに落とせば、物理的な情報量は減ってしまいます。しかし、音源から演奏に込めたアーティストの魂、グルーヴ、エネルギーを引き出すことが出来れば、感動のレベルを下げずに一人でも多くの方に伝えることが出来ると信じております。


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2009年5月19日火曜日

BLOGはじめました!



どうもみなさんはじめまして、


サイデラ・マスタリング・サラウンド戦略推進室 担当F.Pのマッシュです!


そしてはじまりました SAIDERA MASTERING BLOG.です!


このブログではマスタリングの事からスタジオの日常、はたまた渋谷近辺の飲み屋事情(!)まで幅広い情報を楽しくお届けしますので、どうかご覧になっていただけたら幸いです!








では、最初のテーマは。気になりましたよね?


>>サイデラ・マスタリング・サラウンド戦略推進室 担当F.P


F.Pってなにぞや?と。























・・・続きはまた次回!


Posted by MUSH@SaideraMastering