2010年12月31日金曜日

仕事納め

みなさま、こんにちは。ブッキングの石河です。
2010年もたくさんの方々にスタジオをご利用いただきありがとうございました。

こちら神宮前三丁目は歩いている人も少なく、近隣のオフィスもお休み、電話もならない…いよいよ仕事納めですね。それでも表参道はイルミネーションで相変わらずすごい人です。

サイデラ・マスタリングでは、この調子では大晦日までレコーディングです。
今日はオノが日本人で一番好きな音だというアルトサックスの緑川英徳サキソフォビア)さんがいらっしゃいました。来年はライブもよろしくお願いします。

と言うことで、オフィスは1月5日までお休みです。みなさまよい新年をお迎えください。





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2010年12月30日木曜日

サイデラ・モーニングセッション#031終了しました

どうもMUSHです!

サイデラ・モーニングセッション#031「☆世界初☆サラウンドで5.6MHz WSD 1ビット」が終了しました。参加いただいたみなさまには、早稲田大学 山崎芳男教授のグループが開発したポータブル・1ビットマルチトラックレコーダ『VC-21WSD』を使用して、オノ セイゲンが収録した『ブラジルの音空間 世界最大の熱帯林アマゾン』をPMC MB1 x5.1chにて体験視聴していただきました!
アマゾンでの収録レポートはPROSOUND誌2010.12月号p.159-をご覧ください!
人間の聴覚限界に迫る5.6MHz WSD 1ビットのハイレゾリューションでサラウンド。聴覚限界にせまるアーカイビングでは、まさに時空を超えて「そこ」に居るかのような体験ができます。さらに熱帯雨林ではほとんどの虫や鳥は視覚では捉えられませんが、音空間を高精度に捉えることにより「すべてのレイヤーがまるで見えるように再現」(←と原住民の方は表現された)されます。

また同日12月22日に早稲田大学で西早稲田キャンパスで開催された1ビットオーディオコンソーシアム主宰第2回1ビット研究会でも同様にアマゾンの音源を視聴、こちらは教室という厳しい環境と小さなスピーカーでのサラウンド再生ではありましたが、参加された方からは「この再生環境でこれだけの音が聴けるのか」と嬉しい驚きの声があったようですよ!

↓VC-21WSD実機。VC-21WSDの詳細もPROSOUND誌2010.12月号に。↓


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2010年12月29日水曜日

サイデラ・モーニングセッション#030終了しました

どうもMUSHです!
サイデラ・モーニングセッション#030「ひとり家電メーカー製品発表『acarine 001』」が終了しました。
『acarine 001』(アカリネ 001)とは、ビクターのカムコーダーデザインやソニー“QUALIA”のクリエイティブディレクターを務めたデザイナー森宮祐次氏が、停滞する日本のものづくりに新たなチャレンジをする目的で立ち上げた新会社(株)アカリネの製品第一号の名前です。
アカリネとは、日本語で「灯り」と「音」を組み合わせた言葉です。「灯り」と「音」は、生活空間においても重要な要素ですが、この組み合わせの商品が無かったことに驚きます。この acarine 001 は、照明と音響機器が一体になった製品です。文字通り、アカリネ社が作る製品の第一号ですから、「001」と名付けました。製品のオリジナリティーだけは他に真似の無いものと自負しております。(acarine 001 カタログより)
とあるように、ろうそくの灯りに近いハロゲンランプとポリエステルフィルムに純銀を蒸着させた銀糸の組み合わせによる「灯り」と、モノーラルスピーカーとピアノやギターにも使われるスプルース材の組み合わせによる「音」による『acarine 001』のコンセプト、開発ストーリー、MADE IN JAPANへのこだわりなどをお話しいただきました。

「acarine 001」プレスリリースはこちら


8cmフルレンジスピーカー1発とは思えないナチュラルな音と、銀糸のシェードから透き通る灯りに参加者の方達も目を輝かせていました!みなさんの感想を転載させていただきます。
「日本から発信できる商品・デザインを繋げるひとりの勇気を強く感じます。」
「プロダクトも音色もコンセプトもシンプルで力強いと思いました。すばらしい!」
「とてもキレイだし、音も素晴らしいです。もう少し低コストで、若者向けのアイテムが出来たら見てみたいです。」
「こだわりある作者の思いと希望を強く感じ心に響きました。」
「モノラルで発音して、あとは空間まかせ という点が目からウロコでした。」
「光のデフューズの仕方がとても美しいと思いました。シェード自体の輝きも主張しすぎず、置く空間を選ばなさそうだと感じました。」
「思っていたより大きさがあり、音が美しく驚きました。(Bluetooth接続なので、もう少し雑音が混じるのかと思っていたら全然そんなこともなく...)」
「とにかくボーカルものの心地良さが別格。デザインが独創的。」
「作為的な音の感じが無 く、マスタリングエンジニアが、こう再生してほしいという音のイメージに近い 音で聴かせてくれる。名盤が安心して聴けるオーディオです。弊社 オノ セイゲン」


山之内正さんの週刊「AVラボラトリー」でも紹介された「acarine 001」

「部屋にほかに何も置いていない状態で音楽が鳴っていたとしても、この不思議な形のスタンドから音が出ていると想像できる人はほとんどいないのではないか。オーディオ機器の形に先入観を持っている私たちの感覚で判断する限り、照明機器から音が出ていると気付くまで、かなり時間がかかるのだ(続きはこちら)

2010年12月03日
第245回:照明とスピーカーを一体化、型破りだが妙に落ち着く「acarine 001」のサウンド

株式会社アカリネ代表の森宮様を講師に向かえてのサイモー#030、聴講いただきましたみなさま、ありがとうございました!2011年もご期待ください。



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2010年12月28日火曜日

失敗のないTD音源作り

チーフ・エンジニアの森崎です。

今回は、これから作業を始める方の為に失敗のないTD音源作りについてお話します。
自分が納得出来る仕上がりのTD音源を作るにはどうすれば良いか?
それは、基本的なことですがマスタリング・スタジオに持ち込むOKテイクのプレイバックを行なうことです。

例えばPro ToolsでTD作業する場合、バウンスしてファイルを書き出し、外付けHDDに保存すると、ファイルのバウンス時、外付けHDDに書き込み時に微妙な音質の変化が生じます。一つ一つの音質変化はわずかであっても積み重なるとバウンス前のサウンドとはイメージが違って聴こえることがあります。

もしOKテイクをプレイバックして予想よりレンジが狭く感じた、抜けが悪く聴こえた場合、コンプのかかり具合を緩める、中低域を少し抑えてみる、などファイナルタッチを施せばいいんです。微調整してからもう一度録り直せばよりイメージに近いサウンドに仕上げることが可能になります。この一手間を加えるだけでマスターのクオリティーはかなりアップしますよ。

また、KORG MR-2000SにDSDでTDする場合、何を聴きながらTDするのが良いですか?という質問も頂きます。MR-2000SにDSD録音する場合はMR-2000Sのインプット(録音待機時のアウトプット)を聴きながら行なって下さい。PCMとDSDでは音質が異なります。DSDのサウンドは立ち上がりが速く広がりがあり音の切れ際までハッキリ聴こえるので、リバーブやEQのかけ具合が変わってきます。DSDはインプットとアウトプットがほぼ同じ音質で再生されます。PCMのような予想しながら音作りをしなくて良いこともDSDの特徴の一つだと思います。

P.S.
僕の感想ではKORG MR-2000Sはほんの少し透明感がプラスされます。音楽的なサウンドですがよりフラットに仕上げるには、ラインケーブル、電源ケーブルでの音作りをお勧めします。


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2010年12月27日月曜日

DATマスターレコーダー譲渡します(その9)

1bit ADコンバーター搭載。64倍オーバーサンプリング。もっとも人気のあったプロ用DATレコーダー。
DATマスターレコーダー「PANASONIC SV-3700 / SV-3800」をお譲りします。みなさまDATマスターのバックアップ/アーカイビングは終了しましたか?弊社にも一時期は7台もあったPANASONIC DATマスターレコーダー。ついに優良の最後の2台も譲渡します。SV-3800はサイデラ・マスタリング・カスタム仕様なので少しお高めになっています。

DATマスターレコーダー
SV-3700 4万円(消費税/送料別途)
SV-3800  6万円(消費税/送料別途)
2台まとめては9万円(消費税/送料別途)

中古、現状渡し。ご希望の方はお電話にてお問い合わせください。
03-5410-6789


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2010年12月24日金曜日

名機『ALTEC 9846-8A』譲渡します(その8)

1997年のサイデラ・マスタリング開設時から2000年までメインモニターとして使用していた『アルテック 9846-8A』1ペア。
アルテックの音は文化である。レコーディングの歴史「ヴォイス・オブ・ザ・シアター A7」と同じユニットのスタジオモニターがこの「9846-8A」。ジャズやクラシックはもちろん、60~70年代のロック/ポップスの名盤を聴くのに、これほど盛り上がるスピーカーシステムはない。(J-POP、K-POPにはお奨めできない)

オリジナルカタログはこちらをクリック→→

サイデラ・マスタリング・カスタム仕様
ウーファーを「アルテック 411-8A」より立ち上がりの速い「JBL 2235H」に変更。
低域用:38cmコーン型 JBL 2235H(フェライトマグネット/ウレタンエッジ)
高域用:ホーン型(802-8D+511B)オリジナル/ネットワーク:N501-8Aオリジナル/クロスオーバー周波数500Hz

1ペア 37万円(消費税別途/本州、四国まで送料込み)
スタンド(写真にあるもの1ペア)プラス1万円(消費税別途/送料別途)

中古、現状渡し。ご希望の方はお電話にてお問い合わせください。
03-5410-6789


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2010年12月23日木曜日

サラウンド寺子屋/TACセミナー「3D音響の最新動向 WFS技術とその応用例」

どうもMUSHです!
先日はサラウンド寺子屋TACSYSTEM TACセミナー共催のワークショップ、「3D音響の最新動向 WFS技術とその応用例」に行ってきました。

■WFS(Wave Field Synthesis)とは:
WFSは、音声の伝わり方やその音を受け取る右と左の耳の間の遅延、空間サイズと合わせてリアルタイムで計算/レンダリングして、スピーカーアレイシステムに出力するという3D音響システム。
スイートスポットがないため何処の場所でもリアルなサラウンド効果が楽しめ、限りなく現実同様の音場空間を生成することができます。WFSを使った商用製品を開発する会社は既に世界で2社存在します。ドイツのIOSONO社、もう1社はスイスのSonic Emotion社で、両社とも異なるコンセプトに基づいたシステムを提案しています。(TACセミナー案内より)

従来の5.1or7.1chなどのサラウンドにはスイートスポット=各チャンネルからの音を均等に聴けるエリアがハース効果などにより限定されてしまうという問題があります。それを解消するためには、スピーカーの位置をすごく距離を置いて、遠くに置いてあげることです。しかしそれにも距離減衰やスペースの問題がありとても現実的ではありません。

WFS技術に基づいたIOSONO社sonic emotion社のプロセッサーと部屋の壁面を囲む小さなラインアレイ・スピーカーシステムによって、遠くに置いたラージスピーカーからの音の波面をシュミレートして再生します。これによってスイートスポットの制限がなく、空間内のどこにいてもソースの位置が特定することが出来るようになるというのです。

ちなみに、2007年のCEATECや、ソニービル OPUSや、ミラノサローネや、ソニー・エクスプローラサイエンスで実際に 『 波面合成システム 』を視聴された方も居るかと思います。これも同技術の応用で、弊社のオノ セイゲンは2004年~2005年にかけて評価実験用の音源の制作を担当していました。ただ当時はひとつの音のスポッティングをするのに、仕込んでからWINDOWSマシンで一晩かけてレンダリング。翌日になって視聴できる。それからミキシング手直してまた一晩かけてレンダリングという、気の遠くなる作業だったそうです。CPU速度は日増しに速くなり、精密なモニター環境さえあれば、サラウンドでも3Dでもなんでもリアルタイムでレンダリングできる時代になりました。さらに詳しく勉強したい方は、こちらに「波面合成信号変換装置および波面合成信号変換方法」の特許が公開されています。

ソニーの外枠がスピーカーで中が空っぽという波面合成システム
http://www.stereosound.co.jp/hivi/detail/feature_290.html

ワークショップ当日の様子はサラウンド寺子屋Ustreamアーカイブですべてご覧いただけますよ!
昨年から映像の3Dの話題は先行していましたが、音の3D(?)の動向にも注目です!

++
Synthax Japan スタッフ ブログ: wave field synthesis / 空間音響
サラウンド寺子屋塾報告


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2010年12月20日月曜日

サイデラ・モーニングセッション#029終了しました

どうもMUSHです!
サイデラ・モーニングセッション#029「DSDスタジオライブレコーディング作品視聴『オノ セイゲン/マリア・アンド・マリア』」が終了しました。

『オノ セイゲン/マリア・アンド・マリア』は2000年にNYクリントンスタジオにてDSDダイレクト・スタジオ・ライブレコーディングされ、2007年にサイデラ・マスタリングにてリミックスされたSACDです。それを制作環境で通して聴くということは、普通はまず出来ない体験です!参加いただいたみなさんは
、それぞれ思い思いにDSDサラウンドの音にふけっていました...。

参加いただいた方のご感想の一部を転載させていただきます。
「音の世界に入りこみやすい。室内での音ながら、室外のような音の気持よさ(別物ですけど)。」
「リバーブを足していないところはスタジオで演奏している姿が頭に浮かびました。リアルだと思いました。」
「ノイズも含めて臨場感があり、作品も情熱的で魅力を感じました。」
「いろいろな思念が頭をよぎりました。全体的には控えめですが、ときたま噴出する音のexplosionが快感です。」
「聴きはじめた最初に感じたのは、「現実感」が無いというか、鳴っている音に対して自分がどこにいるのかとらえどころが無く、その不思議さがおもしろかったです。リバーヴだけが動いていく感覚などあって不思議でした。後半の打楽器がたくさん出てくる場面の感じや、パンニングのおもしろさは、とても楽しかったです。」
「スピリットに響くサウンドです。」
「最近Surround Hightも加えた多チャンネルサラウンドを聴いたのですが、映画だとかなり良さそうだと思いました。多チャンネルの可能性について取り上げて欲しい。」

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お忙しい年末をおくられているみなさま、そんな時こそ朝の時間の有効活用!サイデラ・マスタリングでは朝活をどんどん行いますよ!すべての回の参加申し込み方法はこちらをご覧ください。




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KORG AudioGateでのレベルコントロール

チーフ・エンジニアの森崎です。

本日はKORG AudioGate DSD変換、レベルについて。
DSDの透明感、広がりのあるサウンドを活かすには録音時の入力レベルが重要です。
同様にAudioGateでPCMデータをDSDデータにアップコンバートする際もCLIPが点灯しないようにレベルを下げる必要があります。アップコンバート時に生じた歪みはあとで取り除くことが困難です。レベルがギリギリまで入っているTD音源は-1.0dBでアップコンバートすることをお勧めします。

また、AudioGateのGAINコントロールはとても便利な機能です。特にコンピレーションのアルバムをマスタリングする時に重宝します。まず、一番大きなレベルの音源を-1.0dB下げます。それに合わせヴォーカルの聴こえ方に注目し0.1dBステップで曲ごとの音量を統一します。レベルコントロールしてからDSDファイルを書き出せばKORG MR-2000Sでプレイバックする時、アナログ機材、ADコンバーターへの入力レベルを揃えることが出来るので作業がとてもスムーズになります。

また、バラードではDSD5.6MHzのきめ細かなサウンド、リズム中心の曲ではDSD2.8MHzで輪郭のハッキリしたサウンドなど、フォーマットの違いも音作りに活かせますので、ぜひ聴き比べてみてください。


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2010年12月16日木曜日

髙橋瞳 / MUSIC

どうもMUSHです!

先日は高橋瞳さんの新曲「MUSIC」のマスタリングがありましたよ!
この「MUSIC」は来年の1/22(土)公開の劇場映画「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」のプレ・ストーリーepisode.0「回遊と誘拐」の主題歌に決定したそうです!



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2010年12月14日火曜日

Sing-O NEW SINGLE『1.2.3 ~One two three~』

どうもMUSHです!
先日はSing-OさんのNEW SINGLE『1.2.3 ~One two three~』マスタリングがありましたよ!
Sing-Oさんの歌声とHiroya.Tの渾身のミックス、ぜひチェックしてみてください!

Sing-O 待望のNEW SINGLE!!!
『1.2.3~One two three~』
2011年1月19日(水) リリース決定!!

<収録曲>
1. 1.2.3~One two three~
2. 震えるよ
3. SAMURAI
4. One day

4曲入り¥1,000-(tax in)


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2010年12月13日月曜日

師走の「年忘れ」サイデラ・モーニングセッションのお知らせ

どうもMUSHです!
2010年も残すところわずかとなりました。お忙しい年末をおくられているみなさま、そんな時こそ朝の時間の有効活用!サイデラ・マスタリングでは朝活をどんどん行いますよ!
すべての回の参加申し込み方法はこちらをご覧ください。

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サイデラ・モーニングセッション#029
日時:12月15日(水)9:00-10:00AM
テーマ:DSDスタジオライブ作品視聴『オノ セイゲン/マリア・アンド・マリア

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サイデラ・モーニングセッション#030
日時:12月21日(火)*こちらの回は時間が変更となりました。
★1回目 AM 10:00-10:45
★2回目 AM 11:00-11:45
テーマ:ひとり家電メーカー製品発表『acarine 001
ビクターのカムコーダーデザインやソニー“QUALIA”のクリエイティブディレクターを務めたデザイナー森宮祐次氏が、停滞する日本のものづくりに新たなチャレンジをする目的で立ち上げた新会社(株)アカリネ。代表、森宮祐次氏を講師に招いて、
12月1日に発表となった「acarine 001」を解説していただきます。プレスリリース
灯り、インテリア、ビジネスの立ち上げ方などヒントになる話が満載です!
http://www.acarine.jp/

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サイデラ・モーニングセッション#031
日時:12月22日(水)9:00-10:00AM *こちらの回の参加は抽選となります。12月17日正午までにメールでご応募ください。
テーマ:世界初!5.6MHz1Bit(DSD)でサラウンド体験視聴会
早稲田大学山崎芳男教授のグループが開発したポータブル・1ビットマルチトラックレコーダー「VC-21WSD」を使用してオノセイゲンが収録した『ブラジルの音空間
世界最大の熱帯林アマゾン』を視聴します。


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2010年12月11日土曜日

お隣がまっさら、日差し良好!

どうもMUSHです!
サイデラ・マスタリングのお隣りのアパート大藤荘の取り壊しが行われ、まっさらな空き地になってしまいました!午前中はさわやな日差しが1Fオフィスに差し込みます。
大藤荘はかなり印象的(!)なアパートだったので目印にされていた方も多くいらしたかと思います。サイデラ・マスタリングにお越しの際は通りすぎてしまわないようお気をつけください!

サイデラ・マスタリングスタジオは、上の写真には写ってない、地下1F。イメージはこんな感じです。↓↓

天井高は4.4m!そのスタジオ空間にサラウンド・サンプリングリバーブで響きを加えてのDSDレコーディングも行っていますよ!
*サイデラ・マスタリングのスタジオについて詳しくはこちら→
*DSDライブレコーディングについて詳しくはこちら→→

お隣りのアパート取り壊しの際も、スタジオには騒音や振動が無く工事のことをすっかり忘れてしまうほどでした。(オフィスは常時震度1くらい揺れていました笑)こんなところでもサイデラ・マスタリングのモニター環境の良さ(?)を感じた出来事でした!


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2010年12月6日月曜日

音楽を聴く耳を育てる

チーフ・エンジニアの森崎です。本日は「耳の育て方」について。レコーディングだけでなく、TDもマスタリングも生楽器の音を知っている事はとても大切です。僕も学生時代には横濱エアジンでジャズを聴いたり、サントリーホールでオーケストラを聴いたり、また地元の市民ホールでピアノソロや弦楽四重奏など勉強をかねて生演奏をよく聴きに行きました。

さらに音響ハウスでレコーディングのアシスタントをするようになって特にドラムの生音を沢山聴けた事がいまの仕事に役立っています。演奏はもちろんのこと、楽器の違い、部屋の違い、キックのビータの違い、スティックの違い、そしてマイクアレンジの違い、機材の違いでサウンドはさまざまに変化しました。

マスタリングは仕上がった2MIXにEQを施すので、安易にEQしてしまうと必要の無い帯域が持ち上がったり逆に下げたくない楽器まで下がってしまいます。理想の音圧、広がり、スピード感が増すことはOKですが楽器の質感やバランスが変わってしまうのはNGです。

僕はEQする時には楽器が鳴っている状況を細かくイメージします。キックならビータが当たる音、胴鳴り、部屋鳴りと分けて考えます。そうすることで例えばキックの音をタイトにしたい時ビータのアタックを強調した方がリズムが立つのか、ローエンドをカットして部屋鳴りを抑えた方がタイトに聴こえるのか判断し易くなります。胴鳴りを強調してしまったらボリューム感が出てしまうのでこの帯域は触らないということも分かりますね。

同様にスネアの音ならリムの音を強調した方が良いのか、スナッピーの音を強調した方が良いのかなどアーティストが演奏している姿をイメージしながら音作りすると周波数にとらわれずに音楽的な音作りが出来るようになります。

生演奏を聴くことで楽器の持つ本来の音色、響き、バランスが自然に身に付きます。また楽器の発音の仕組みや、奏法を理解することでよりリアリティーのある音作りが可能になりますね。

P.S.アーティストとコミュニケーションをする時「100Hzを上げてみましたと」言うより「ビータのアタックを強調してみました」のほうが伝わりやすいですよ。

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2010年11月29日月曜日

サイデラ・モーニングセッション#028終了しました

どうもMUSHです!
サイデラ・モーニングセッション#028「音楽制作におけるモニタースピーカーの重要性」が終了しました。


Saidera Mastering Blogではモニター改善策のシリーズ記事を公開してきましたが、今回はその実践編!ECLIPSE TD307iiのセッティングを例にモニターセッティングワークショップを開催しました。参加者のみなさんの中でBlogをみてくださっている方には復習になったでしょうか??

ワークショップ内容は、以下のBlog記事にも。ぜひみなさんもBlogを読み返して実践してみてくださいね!
SaideraMasteringBlog「Monitor」→→

モニター改善策(その4)「吸音と反射をコントロールする」

モニター改善策(その9)「リファレンスCDを使用する」
モニター改善策(その12)「スピーカーの間隔」

モニター改善策(その13)「スピーカーの角度」



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2010年11月26日金曜日

ジョージ・マッセンバーグの信念

『GMLのモットーと信念』
”トランスペアレンシーな機材であること。高価なものではあります。”



『GML8900& 8200 DRC:ダイナミック・レンジ・コントロール』
”このループしたピアノについて解説していきます。タイミングは遅いままで、クレストファクター値を上げて、ファーストRMSによりピークだけ押さえてくれます。レシオが低いところから始めましたが、4:1から20:1まであげてみましょう。EQでローエンドを少しさげてみましょう。さ、これでイフェクトありなし、聞き比べてください。ミックスの中でもピアノが盛り上がって聴こえますね。”



『GML8900& 8200 のボーカル』
”ボーカルの飛び出すところは押さえて、しかも全体で音圧、暖かみをだしつつ、ピークを押さえられます。EQでほんの少しローエンドをシェルビングで少しカットして、コンプレッサーのあとで150Hzを1dBあげてみます。それだけで、ボーカルの中域をクリアにできるのです。”



『GML8900 DRC:ダイナミック・レンジ・コントロール』
”ボーカルという複雑なものをコントロールするには、2つのRMS変換器、(スローRMSにより全体を、ファーストRMSによりピークを検出)RMS measurement, is Root-Mean-Square (二乗平均平方根)、あるシグナルを二乗して平均値をとり、さらにその平方根をとる。”

2010年11月25日木曜日

『Amcron (CROWN) PSA-2』『Boulder 500AE』パワーアンプお譲りします(その5/その6)

オーディオファイル垂涎のアンプ。『Boulder 500AE』パワーアンプ
the 500AE (Audiophile Edition)
売約済みとなりました。2011年1月14日更新

150W into 8 ohms (21.8dBW),
250W into 4 ohms (21dBW),
325W into 2 ohms (19.1dBW),
500W mono into 8 ohms (27dBW)
Frequency response: 20Hz–20kHz, +0.0, –0.04dB; –3dB at 0.015Hz and 200kHz.
23.2Kg
W432 X H178 XD393 mm
こちらも参照ください。
http://www.stereophile.com/content/boulder-500ae-power-amplifier-steven-stone-november-1997

弊社で「YAMAHA NS-10M」用に使用していた 『Amcron (CROWN) PSA-2』パワーアンプ
Amcron PSA-2 2台 売約済みとなりました。2010年12月14日更新。

275W into 8 ohms (21.8dBW),
460W into 4 ohms (21dBW),
700W into 2 ohms (19.1dBW),
BTL: 500W
W483×H178×D375mm
25.8kg

完動品中古、現状渡し。ご希望の方はお電話にてお問い合わせください。
03-5410-6789






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2010年11月24日水曜日

InterBEE2010音響シンポジウムレポート

どうもMUSHです!

2010年11月17-19日、幕張メッセにてInterBEE2010が開催されましたね!僕は11月18日に行われた毎年恒例「音響シンポジウム」に参加してきましたよ!
今年のテーマは「ラウドネス音声基準規格はユーザをリモコンボリュームから解放する切り札になるか」。InterBEE2010は過去最多の出展数とは言え年々縮小しているオーディオ部門の展示ですが、それを感じさせない、会場は超満員。立ち見が続出し急遽増席していました。このテーマへの関心の高さが伺いとれます。

なぜこの「ラウドネス」にこんなにも関心が集まっているのか。みなさんテレビを視聴していて、各局や番組、CM間で音量差を感じたことはありませんか?テレビCMなどでご存知の通り、2011年7月24日を以て地上アナログテレビ放送は停波し、地上波デジタル放送に完全移行します。現在はアナログ/デジタル放送が同時送信されているサイマル放送の状態です。アナログ放送では過変調を防ぐため音声にリミッターが入りますが、デジタル放送にはそのリミッターがなく(ピークオーバーは監視します)データ化された信号がそのままに放送されます。つまりある程度リミッティングされていたアナログ放送時代よりもさらに音量差が顕著になります。

そこで電気信号の実効電圧を測定する現状のVU・ピークメータのみでのレベルモニタリングだけでなく、人間の聴感上の音の大きさを数値化するLU(Loudness Unit)でのモニタリングが推進されており、ラウドネス音声基準の規格化が世界的に進んでいます。

当日のプレゼンテーションで特に印象的だったのは、
”新しい納品基準が出来そうなことは知っている”し、”そのことにも肯定的”だが”ITU-R勧告(ラウドネス音声基準などを含むもの)の詳細は知らない”方が多いというアンケート結果が出たということ。ラウドネス(音量)戦争については音楽CDの世界でもAESなどでたびたび問題にあげられていますね。今後も引き続き、視聴者に快適なテレビ音声を届ける為のラウドネスの動向に注目です!

また会場では各社から出ているラウドネスメーターの展示も行われていましたよ!



当日配布資料(PDF: 3,372K)
ラウドネスメーターとは」SCAサウンドソリューションズ
「ラウドネスメータどうなってるの?」ROCK ON PRO技術解説:京田真一氏

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サイデラ・モーニングセッション#027終了しました

どうもMUSHです!
サイデラ・モーニングセッション#027「KORG AudioGateの音質徹底検証」が終了しました。
参加のみなさんに持ち込みいただいた音源を使用して、アップコンバート/ダウンコンバートそれぞれの音質をサイデラ・マスタリングのモニター環境でチェックしましたよ!

[アップコンバート]
(1)オリジナルのPCMデータ
(2)それをAudioGateを使ってアップコンバートした2.8/5.6MHzDSDデータ

[ダウンコンバート]
(1)DPA4023 x2→マイクプリSONOSAX SX-M2→レコーダーKORG MR-1000(DSDIFF/5.6448/1)
(2)(1)の5.6MhzDSDデータをAudioGateでダウンコンバート→wav/48/16
(3)Korg MR-1000のLINE OUT→Apogee Ensemble(Soft Limit ON)→wav/48/16
(4)(1)録音時に同時に、マイクプリのアンバランス(ステレオミニ)→SONY PCM-D50(ハンディレコーダー)→wav/48/16

これらを比較視聴しました。アップコンバートでは「PCMに比べてDSDはピークがなくなりレンジが広くなった印象」「TD時のミックスイメージが蘇ってきた」「5.6MHzのDSDでは少し音量感が下がったか?」「DSDはパンチが無いとよく言われるが、それはCDがPCMを想定したミックスなので、DSDを想定したミックスをすればまた違うかも」などの意見が出ました。

ダウンコンバート比較は、AudioGateを使用した(2)は(1)のバランスを最も忠実に保持して変換された印象。(3)は非常に音楽的なものですが、サウンドにカラーリングが付加されました。「この音質変化が好みであれば、DAコンバーターのアウトをMR-2000Sに入れればそのまま録れる!」というところまでディスカッションの話題にあがりました。

最後に。アメリカのレーベル「Blue Coast Records」(@bluecoastworld)が、DSDIFFまたはDSF2.8MHzDSDデータ、さらにはDSD Discのディスクイメージファイル(!)での配信をはじめています。こちらはサイデラ・マスタリングでも所有するDSD DAW、SONOMAで制作をされているとのこと。DSDサンプル音源(要登録)もあるのでそちらもチェックしてみてくださいね!


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2010年11月23日火曜日

『PMC MB1』1ペアお譲りします(その4)

キシングでもマスタリングでも一番重要な要素とは「正確なモニター」につきます。サイデラ・マスタリングのメインモニター(PMC MB1、black)とまったく同スペックの1ペア(色:ローズウッド)を譲渡いたします。以前、弊社でステレオ専用に使用していたもので、もちろん完動品(現状渡し)です。リファレンスとしてこれほど精度の高いモニターはありません。
-完動品中古、現状渡し。
売約済みとなりました。2010年12月21日更新



こちらもご参照ください。

入力感度: 91dB/W/m
周波数特性 20Hz~25kHz
ピークSPL(1m)124dB以上
クロスオーバー:380Hz・3.8KHz
インピーダンス:4Ω
ウーファー:31cm / ラジアル型
スコーカー:7.5cm / ファブリックドーム型
ツィーター:2.7cm / ソフトファブリックドーム型
スピーカー端子:トライワイヤリング対応
重量:49Kg (単体)
幅380×高さ870×奥行535mm


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2010年11月22日月曜日

名機:「Apogee PSX-100 」お譲りします(その3)

UV-22ほか最適レベルマスター作成にも必須。あのボブ・クリアマウンテンで有名なApogee
PSX-100(AD/DAコンバーター、120V仕様)
売約済みとなりました。2010年12月21日更新

サイデラ・マスタリングでは、CDマスタリングやPro Tools録音の際、音源によりいくつかの(EQやプラグインの前に)ADコンバーターを使い分けることでも音作りをしています。それぞれのメーカーの特徴がそのままAD変換の特徴となります。ブルース・ジャクソン氏により1985年に設立されたAPOGEEは、ボブ・クリアマウンテンがコンサルティングをしていることでも有名です。Apogee AD/DAコンバーターの特徴は(1)音楽的。とりわけロック、ポップスにおいてガッツがありクリアな音、とでも言いましょうか「Apogee品質=ヒットする音」とも言われますね。(2)マスタリング・プロセスに欠かせない「UV-22」&Soft Limit機能です。レベルオーバーの心配もありません。CDの44.1KHzから96KHzまで、24bitの音を20bitにも16bitにもクオリティを落とすことなく変換できます。そこにはApogee でないとでないカラーがあります。

完動品中古、現状渡し。ご希望の方はお電話でお問い合わせください。
03-5410-6789
マニュアルはこちら。
http://www.saidera.co.jp/Apogee_psx100.pdf

『Apogee PSX-100』
24 bit, 2 Channel, 44.1-96kHz High Density, A/D-D/A Conversion System.
2 channels of Apogee's true 24-bit A/D and D/A conversion with 117 dB dynamic range
Apogee Soft Limit® helps you record at a higher level without overs
Superb Apogee quality at 44.1, 48, 88.2 and 96 kHz
AES, ADAT, TDIF, S/PDIF (coax and optical)
UV22 word-length reduction system,
Multiple Interfaces, UV22 & Soft Limit

INPUTS:
* 2 Analog XLR
* 2 AES/EBU XLR
* S/PDIF & ADAT
* Word Clock

OUTPUTS:
* 2 Analog XLR
* 2 AES/EBU XLR
* S/PDIF & ADAT
* Word Clock



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2010年11月18日木曜日

ハチ公バスに乗って

どうもMUSHです!

RockoN渋谷店へ渋谷区コミュニティバス 「ハチ公バス/神宮の杜(もり)ルート」を利用して「Saidera Ai SD-9003」の納品に行ってきましたよ!

サイデラ・マスタリングから徒歩1分のハチ公バス停「神宮前三丁目」(14番36番)
表参道交差点、原宿えき前、もちろん渋谷ハチ公前からも、JR千駄ヶ谷えき(国立競技場)からも100円。

このハチ公バス、乗ってみるといろいろな発見がありましたよ!
1.見た目とはウラハラに、よく揺れる
ホイルベースが短く、街中を曲がりながら走行するハチ公バスは意外にもよく揺れるのです!ですので↓

2.「次降ります」ボタンがパソコンのマウスみたいで可愛い。バス内至る所についてます。

3.つり革のデザインが奇抜。耐荷重何キロ?

4.運転手さんの視界も考慮した照明カバー。安全運転お願いしやす!

5.「次は、神宮前三丁目...」という自動車内放送中に運転手さんがしゃべると、自動放送にDIMがかかる。プツッと切れなくて心地良い!

おっと走行しているうちにRockoN渋谷店の最寄り駅「高齢者ケアセンター停留所」(48番)。渋谷消防署の脇の坂を上がってくださいね。


ハチ公バスは老若男女問わず、通勤・通学・お買い物と様々な方々が利用しているまさに「渋谷区コミュニティバス」!みなさんもRockoNをご利用の際はぜひ乗ってみてくださいね!
ハチ公バスは今日もgoing on, going on...



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2010年11月14日日曜日

三浦大知10thシングル「Lullaby」

どうもMUSHです!
先日は三浦大知さんの10thシングル「Lullaby」のマスタリングがありましたよ!今作はバラードです!


12月15日に ニューシングル発売決定!
今冬、三浦大知が送る至極のバラード“Lullaby”

【CD+DVD】
AVCD-16223/B ¥1,800(税込)
【CD】
AVCD-16224 ¥1,050(税込)

2010.12.15 Release
10th Single「Lullaby」


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2010年11月12日金曜日

Saidera Ai SD-9003ケーブル 使いこなし

チーフ・エンジニアの森崎です。

先日からロックオンカンパニーで販売が開始された「Saidera Ai SD-9003」ケーブル。すでにお買い求めいただいた方も多く、ご好評いただいています。ありがとうございます。改めてこのケーブルのラインナップと使用用途を説明します。

このケーブルの特徴はまさに「色づけがないこと」。インとアウトがまったくイコールになることを目指したのが「Saidera Ai SD-9003」ケーブルです。詳しくは→「Saidera Ai SD-9003開発ストーリー by オノ セイゲン」 さらなる用途は→「SD-9003 Cable→→」

◆ SD-9003 Pro transfer cable(長さ:1M,2M,3M,5M,7M,10M 、ペアまたはシングル)
-XLR Male-XLR Female(キャノンプラグ/オス→キャノンプラグ/メス)
-TRS-TRS(TRSフォンプラグ:バランス→TRSフォンプラグ:バランス)
-TRS-XLR Male(TRSフォンプラグ:バランス→キャノンプラグ/オス)
-TRS-XLR Female(TRSフォンプラグ:バランス→キャノンプラグ/メス)
※XLRは2番ホット、バランス用です。
※TRSはTRSフォンプラグ(ステレオ標準プラグ)を使用したバランス用です。楽器用のシールドケーブル(TSフォンプラグ:モノラル標準プラグ)とは仕様が異なりますので注意してください。

「XLR Male-XLR Female(2Mペア、3Mペア)」このラインナップが一番人気です。レコーディングスタジオ、プライベートスタジオのパワードモニターのインプットケーブルとして大好評です。解像度、抜けがアップする。『低域の膨らみが改善され、立ち上がりの早さはDSDとの相性がよい』(エンジニアokuda supaさん)『フラットな特性ながら、スピード感があり地味に聞こえない』(春川仁志さん)ユーザーレビューはこちら

「XLR Male-XLR Female(1Mペア)」KORG MR-2000Sなどのマスターレコーダーのインプットケーブルとして。広がり、奥行き、空気感などDSDの特徴を十分に発揮することが可能です。コンソールアウトのサウンドを限りなく色づけ無く録音出来ます。アナログEQ、COMP、ADコンバーターのインプット、DAコンバーターのアウトプットなど、ケーブルで音作りをするのではなく機材AとBの特徴を最大限に生かしたい場合にもオススメです。

「XLR Male-XLR Female(5Mペア)」ドラムのトップ、ストリングス、アンビエンスなどのペアマイクのケーブルに。マイクの特徴をそのまま表現してくれます。音の立ち上がりが速いのでレコーディングスタジオのアナログテープレコーダーのインプット/アウトプット、パワードモニター、パワーアンプの入力への延長ケーブルとしても最適です。

「TRS-TRS(1Mペア)」DJ機器、エフェクター/アウトボードの立ち上げケーブルとして。
(3Mペア)はライブハウスやクラブのスペースなど広い現場での機材の接続に。フェーダー、ボリューム操作の細かなニュアンスを確実に伝えてくれます。

「TRS-Male(2Mペア、3Mペア)」TRSフォン仕様のオーディオ・インターフェース、プリアンプ、ミキサーからパワーアンプ、パワード・スピーカーなどのモニターライン接続に。

シングルケーブルはヴォーカル、ベース、ギターなどのレコーディング用に、サラウンド・モニターのケーブル追加分としてお使い下さい。

◆ SD-9003 DJ18
DJミキサーへのインプット/アウトプット。とくにUREI1620のようなこだわりの機器に。「Saidera Ai SD-9003 DJ」ではUREI 1620などのヴィンテージ・クラブ・ミキサー など、ジャックの間隔が狭い機材でも使用出来るようSwitchcraft3502AAU (RCA端子)を採用しています。またCDJからクラブミキサーのケーブルとして使用すればレンジ、広がり、音の切れ、グルーヴが圧倒的に変わります。CDJ自体の音はこんなに良かったんだということがきっと分かると思います。さらにクラブ・ミキサーから外付けアイソレーター、エフェクターのセンド・リターンケーブルとして使えば総合的にクオリティーをアップすることが可能です。
もちろんオーディオ用としても使用出来ます。CDに録音された情報を確実に伝えるケーブルです。
※SD-9003ケーブルはラインナップ以外のご希望の長さでの特注オーダーも可能です。価格、納期は販売店のロックオンへご確認ください。

PS.
ケーブルの長さはジャストサイズより余裕を持った長さのものを選択して下さい。ケーブルが折れ曲がると負担がかかり断線の原因となります。パワードスピーカー用は空中配線にならない長さ、立ち上げケーブルなら適度なアールを描く長さが理想です。


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2010年11月11日木曜日

MIHIRO 〜マイロ〜 2ndアルバム「New Edition」

どうもMUSHです!
先日は「MIHIRO 〜マイロ〜/New Edition」のマスタリングがありましたよ!
発売は2010年12月8日です!
ALBUM ¥2900(tax in)RZCD-46615
ALBUM +DVD ¥3990(tax in)RZCD-46614/B
(Music Video 4曲+LIVE映像 マイロクラブ2010@赤坂BLITZの模様を収録)

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2010年11月8日月曜日

松ヶ下宏之/冬

どうもMUSHです!
先日は松ヶ下宏之さんの"冬"アルバムのマスタリングがありましたよ!

12月10日全国発売です。これからの季節にぴったりのアルバムですのでぜひチェックしてみてください!
1 Polestar
2 金色の街
3 黒い瞳ーピロスマニの肖像ー
4 印象 ー完全版ー
5 Snow Light
6 Happy Birthday with You
7 Wishing

”王道冬アルバムです、実はかなり力作です。シングル「金色の街」以外は全リテイク&新録です。リード曲はPolestarで行こうかと。現在の松ヶ下宏之はコレです、のぶりんドラム&rush!ストリングスも冴えまくってます。

以前の冬アルバムに入ってた別の曲たちもボツな訳ではありませんので”届けナホトカへ”なんかは激猿なんかとまとめていつかキワモノアルバムでも作ろうかと。マスタリングは魔法使いサイデラ森崎氏、やっぱすごいわ。技のある人と一緒に音を作るとその刺激だけで自分も成長してしまうのです。”(2010.11.7マツ日記より

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2010年11月2日火曜日

MIX音源のイメージ

チーフ・エンジニアの森崎です。

前回、マスタリングの仕上がりイメージをここで解説しました。
TWなどでも反響いただきましたが(ありがとうございます)、目には見えない音のイメージを図形に例えてみると判りやすいですね。お気づきかと思いますが、この図形は、TD済み音源(MIXED MASTER)としてもイメージできます。それぞれのMIXから、どのようにマスタリングを仕上げることが可能かを解説してみましょう。

ORIGINAL MIXからは、A~Gのすべてのマスタリングの処理が可能です。
ORG→A~G

AのMIXは、音量がギリギリまで入っています。音像が大きく輪郭がハッキリしたMIXです。音がドライですべてがしっかり前に出てくるようなサウンドです。このMIXからアナログ機材や、ケーブルで艶や倍音をプラスしてB、Cが可能です。更にヴォーカルの音像を大きく仕上げることでEに近づけることも出来そうです。DSDデータにアップコンバートして音の透明感を引き出し、ADコンバーターにワードクロックを入力しリズムをタイトに仕上げる方法もあります。
ORG→A
A→B
A→C
B→E
C→E

DのMIXは音像が大きく奥行きがあります。音圧よりも響きがきれいなサウンドですね。
このMIXのヴォーカルを強調し、輪郭を少しハッキリさせればEの仕上げが可能です。
ORG→D
D→E

F、GのMIXは、音量も十分入っているので基本的にそのままの状態をマスタリングで仕上げるのがベストです。ただし「そのまま」というときこそ、ケーブルなどの選択が重要になります。微妙にAD、DAコンバーターやケーブルでニュアンスを変えることで、最終的なキャラクター付けが出来ます。ただしこのサウンドからA、B、C、D、Eのようなサウンドを作ることは難しいですね。

いかがでしょう?ナチュラルな音から太いサウンドは作れても、その逆は難しいこととが分かります。
料理に例えると下味の加減でどのように料理するかの幅ができます。はじめから濃いソースなどにつけ込んでしまうと、味に変化を付けるのは難しい。サバ味噌からシメサバには戻れません。ORG(刺身)→D(コブ〆め)→F(煮付け) この逆はできない。

マスタリングだけではなく、レコーディング、ミキシング、オーディオのバランス、エンジニアの音作りの特徴。もっと飛躍して、よく行く定食屋の味付け談議、インターン君が大人に成長して行く過程など、いろいろなコミュニケーションに応用出来ます。スタジオ以外でもどんどんこのカードを使ってみてください。Fまで行ったら職業はロックです。ちょっとしゃべりすぎました。


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2010年11月1日月曜日

VocalとKickのバランス(その2)

チーフ・エンジニアの森崎です。
本日は男性ヴォーカル、女性ヴォーカルとキックのバランスについてです。

まずはヴォーカルの帯域を考えてみましょう。(あくまで僕のイメージです)

「男性ヴォーカル」
(低音成分)250Hz〜500Hz
(声の芯になる帯域)500Hz〜2kHz
(高域成分)2kHz以上

「女性ヴォーカル」
(低音成分)500Hz〜1kHz
(声の芯になる帯域)1kHz〜4kHz
(高域)4kH以上

僕はキックの帯域はヴォーカルの帯域にかぶらないように、50Hz〜200Hz前後でボリューム感、アタックを出します。特に男性ヴォーカルの曲ではキックのアタックを250Hz以上の帯域で強調するとヴォーカルの低音成分と重なり抜けが悪くなるので注意。

また、女性ヴォーカルの曲でキックを120Hz、ヴォーカルの芯を4kHzで強調した場合、サウンドは明るいですがドンシャリ系になりがちです。その場合は250Hz〜800Hz辺を少し強調することで暖かみをプラスすることができます。

男性ヴォーカル、女性ヴォーカルとも声の抜けを表現したい場合は4kHz〜10kHz辺を少しプラスします。帯域は声質によりますが0.3dB〜0.5dBで十分効果があります。

まずは必要なサウンドを前に出し、全体のバランスを確認、微調整がポイントです。

P.S.
250Hz〜800HzをマイナスEQすることでオケ全体の抜けを良くすることができます。4kHz〜10kHzをマイナスすることでヴォーカルの子音を抑えることができます。いつも、プラスに動かしているEQをマイナスにしてみることで簡単に解決してしまうこともありますよ。


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サイデラ・モーニングセッション#024終了しました

どうもMUSHです!
サイデラ・モーニングセッション#024「マスタリング道場 All about Mastering」が終了しました。今回は講師のSDMチーフ・エンジニア森崎とのマスタリングQ&A。参加者のみなさんからの質問にお答えします!今後もTwitter(@saidera001)やBlogコメントで遠慮無く質問してくださいね!

++
Q1: 「CD-Rを焼くときに、等倍速が良い」といいますが、一概にそうは言えないのではという経験があります。スタジオで作業されていてどうですか?
A: まさに言われたとおりです。最新の機材は、安定して音が良いのが4倍速です。8倍速でディスクのエラーレートが大きく変わります。最近のディスクメディアと書き込みドライブ、どちらも4倍速を基準に設計しているようです。(注:等速や8倍を基準にしたものもあります)。比較視聴をした上で、さらに音色と速度の実用性、安定性を考慮して4倍速でが良い。書き込みドライブで特に気をつけなければならない点は、ノートPCなどスロットインタイプのドライブはメディアの記録面にオイルが付いてしまう場合があります。それはプレスマスターでは事故の原因にもなります。外付けドライブを使用したほうが良いです。

Q2: 書き込むメディアによって良し悪しはありますか?
A: 工場納品マスターにバルクディスクは使用しません。ディスク(CD-R)としては同じ規格ですが、取り出し時に記録面が擦れる可能性もあります。マスター用メディアの多くは記録面に保護シートが付いています。さらに書き込んだ後で、安全なCDプレーヤーでそのディスクを通し視聴することが非常に重要です。エラーチェッカーも必ずかけます。

Q3: エラーがあるCDは聴けないのですか?
A: エラーはプレーヤーで補正されますから、音は再生されます。試聴や音チェックに使用するにはバルクのCD-Rでも問題ないです。

Q4: 音に現れていないエラーは気にしないですか?
A: サイデラ・マスタリングでは、さきほど申し上げたエラーチェッカーで常に数値を確認しています。どのCD-Rがエラーレートが少ないか(ここは企業秘密ですが)を常にチェックしています。お客さまに安定して、いい音のマスターを、エラーレートの少ないマスターを納品し続けるためには新しいブランドのCD-Rなどが登場した際も何種類もの方法で視聴比較とデータ比較の両方をしています。もちろん音にノイズとして現れているエラーはそこで録音し直してください。音に現れていない場合はディスクエラーチェッカーにかけるしかなく、聴感上はほとんど違いがありません。エラーチェッカーで基準に満たなかったディスクはNGとし再度焼き直します。
関連記事:「エラーチェック」

Q5: エラーチェッカーにはどんなソフトウェアがありますか?
A: サイデラ・マスタリングでは、「Plextor PlexTools Professional」を使用しています。エラーチェックした結果はプリントアウトしてマスターに添付します。このPlexToolsはPlextor社製の特定のドライブとの組み合わせでしか動作せず現在販売は終了しています。他にはプレス工場などの業務用機があります。マスタリングというと音質がまず語られますが、プロの現場や工場では品質管理という意味でエラーチェッカーをかけて確実なマスターを納品することは常識です。その為のチェック(実時間の通し視聴とエラーチェッカー)の行程があります。
関連記事:「ノイズチェックとは」

Q6: DDPマスターは音が悪いと聴いたことがありますが、どうですか?
A: DDPとは、Disc Description Protocolの略で、記録媒体に依存しないファイル形式のマスターです。ファイルなのでディスクに書き込むこともできるし、USBメモリに入れたりネットで直接工場に転送することも出来ます。サイデラ・マスタリングでは「That's DVD-R for master」で納品します。CD-Rマスターに比べてDDPマスターの方がプレス後の音の変化が少ないです。DDPはCD-Rのようにディスクブランドによる音の違いははるかに少ないです。マスタリング時にしっかり音を作りこめば非常に良いフォーマットです。DDPマスターを推奨します。

Q7: DDP用のフォーマットがあるんですか?
A: 米国 DCA社が開発したオープンライセンスの規格があります。現在はDDP Version 2.0が主流です。DDP対応のマスタリングソフトでないと作成することは出来ませんが、安価なソフトも増えてきています。オプションで対応可能のソフトも多いですね。

Q8: プレス工程で音の変化はありますか?
A: あります。ただどれもCDという規格には入っていますから、データとしては同じです。通常のCDとは別種の液晶パネル用ポリカーボネート樹脂を使用するSHM-CD、またBlu-ray Disc用に開発された高分子ポリカーボネート採用のBlu-spec CDなど、素材によっても印象が微妙に変わります。工場でも20年も前のラインから最新のラインまで、リッピングしてしまえば同じデータですが、リアルタイムで再生するプレーヤーとの相性や再生機器、特にDAコンバーター、ケーブルなどの違いの方がプレス工程での違いよりは劇的に大きいですから、プレスの違いは神経質にならない方がよいと思います。コストを考えながらも信頼できる工場を選ぶことは非常に重要です。
また再生機器に依存しない帯域というのがあり、僕がマスタリングで気をつけているのは、そこを上手に使うことです。特に低音は低すぎる帯域は使わず、しかし聴感上は低域がしっかりあるように聴こえるように仕上げます。

Q9: TDはスモールスピーカーで作業して、スタジオのラージモニターを使うのはTD終了後の試聴くらいしかないことが多くあります。それでそのTD音源を自宅で聴くと低域が多すぎることがよくあるのですが?
A: モニター環境の問題ですね。正確なモニターとは、その低域まで聴き取れるモニターではないでしょうか。スモールスピーカーでは再生しきれない帯域を、ラージモニターでチェックしながらミキシングを進めていけば、あとから低音が多かったという問題はおきません。もっともラージモニターが正確に再生していることが前提です。
常に切り替えることが出来なければ、せめて1曲目のTDが終わった段階で(1)ラージモニターと(2)普段の視聴環境で聴いてみることを奨めます。モニター環境の特性は、そのまま(反対の特性で)TDなどで録音されます。スモールやニアフィールドモニターで低音が再現しきれていない場合に、録音されたミックステイクに低音が多くなったということです。ラージモニターの注意点は、耳への負担が大きいので長時間の作業の場合は音量を上げすぎないことが重要です。スモールとのバランスが分からなくなるので、低域のチェックや全体的なレンジのチェックなどポイントを決めてラージモニター使用したほうがよいかと思います。そして最終OKの段階では(3)スモールと(1)ラージ両方、できれば(2)普段の視聴環境でも聴いておけばパーフェクトですね。

最近は大きなスタジオのメンテナンスが行き届いてない場合があると聞きます。ラージモニターの中にはセンター定位がずれてしまっているものやへたってしまっているものも中にはあるらしい(あるまじきことですが)ので注意が必要です。直前までドラムの録音をしていたなどということも考えられますので。スタジオでは、まず最初にリファレンスCDをかけてモニターの正常な動作と音質、バランスなどをしっかり確認して、その部屋の特性を把握しておくことが大切です。サイデラ・マスタリングでは、なにをおいても常に正確なモニター環境であることをポリシーとしていますので、マスタリングだけでなくミキシングの仕上げから作業することもできます。
関連記事:「色づけのないモニターシステム」

Q10: 打ち込み系などで、ラジカセで聴くと音がはみ出てしまっているような処理をよく聴きますが、レベルはどの程度を目安にすればよいでしょうか?
A:  歪まないように。レベルのつめすぎに注意してください。トータルコンプレッションはかけすぎずにミックスし、マスタリングで聴感上、体感上の音量感を上げように音像を大きくすることで解決できます。
関連記事:「TDでのヘッドルームの重要性」

Q11: ミックスの段階でどの程度音を作りこめばいいですか?
A: 濃く味付けた料理を仕上げの段階で薄味にするのは困難ですがその逆は可能ですね。マスタリングも同じで硬いサウンドのTDマスターを柔らかい仕上がりにするのは限界があります。ヘッドルームに余裕があるほうがマスタリングでの選択肢も広がり仕上がりも良くなります。ただし音楽的に必要な歪み感などはミックスで入っていたほうがマスタリングもスムーズです。まずはミックスで一番重要なのは良いバランスを作ることです。

++次回告知++
「Saidera Mastering モーニングセッション#025」
◎日時:11月5日(金)9-10AM 無料 (受付中)
◎テーマ:「DSD レコーディングされたCDの視聴会」
最後のCDフォーマットに落とすところまでは全てDSD制作の作品視聴。
場所:サイデラ・マスタリング PMC MB1 x5.1ch 地図
◎参加申し込み:メールにて。saraudon009@gmail.comまで、お名前/ご所属をご記入ください。
メールレター配信申し込み、問合せもこちらへどうぞ

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