こんにちは!インターンシップの川口です!
先日、渋谷のRock oN Companyさんへ機材の受け取りに行ってきました。その道中に起きた出来事です。
サイデラ・マスタリングからロックオンさんまではハチ公バスで約20分、「神宮前3丁目」停留所から乗り、「高齢者ケアセンター」で降ります。
僕はサイデラ・マスタリングのインターンシップを経験する為だけに愛知県より上京しました。ハチ公バスに乗るのは初めてのお上りさんです。愛知では普段バスに乗る事がないので、バスの中で執り行われているしきたりをほとんど知らないのです。
まず、バスに乗り込んで料金の支払いです。これはパスモを使って、問題なし!なんだ、楽勝です。席に座って外の様子を観察します。なんだか面白い形の建物がいっぱいあって面白いです。外を眺めていると目的地のアナウンスが。ボタンを押すタイミングが分からなかったので、周りの様子をうかがいながらポチッと押してみました。うまくいったようで、無事降りる事が出来ました。
ロックオンさんに着いて無事機材を受けとり、帰路につきます。何にも難しい事はないじゃないかと思っておりましたら、ここからの帰り道がです。
帰りのバスに乗っていると、渋谷区役所で停車。何かと思っていると運転手さんに「乗り換えてください」と言われました。バスでも乗り換えが必要なんだなと思いながら運転手さんの指差す方に進むと、代々木競技場というバス停に着きました。乗り換え場所がずいぶん遠い気もしましたが、気にせずバスを待っていると、反対車線のバス停にバスが。「やられた!」と思い向かいのバス停に行くと案の定そちらが正しい方です。
またしばらく待っていると、赤いバスが来て、運転手さんに「このバスは神宮前3丁目まで行きますか?」と聞くと、少しクいぎみで「行きません」と言われ、早々に扉を閉められました。この時乗り換えを指示してくださった運転手さんの「青いバスに乗れ」という(なんだかストーンズのアルバム名みたいな)指示を思い出しました。青いバスがやってくるのを待ち、乗り込もうとして先ほどと同じような事を聞くと、「行きません」とはっきり言われました。
またしばらくすると、乗り換えの指示をくれた運転手さんのバスがやってきて、ちょっと笑いながら「もうすぐバスが来ますから」と教えてくださいました。ようやく本来乗るべきバスが来て、そして無事サイデラ・マスタリングに帰ってきました。
東京のバスはなんて難しくて、なんて複雑なんだろう。そんな事を考え窓から東京の風景を眺めていると、少し愛知県が恋しくなりました。
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2011年12月19日月曜日
2011年12月15日木曜日
サイデラ・モーニングセッション#47『IR(インパルス応答)とはじめてのコンボリューション』終了
どうもMUSHです!
先日はタイムドメインのエバンジェリスト、インパルス応答を語らせたら日本一の小脇 宏先生(富士通テン株式会社)を講師にお迎えしECLIPSEのフラグシップスピーカーTD712zMk2の試聴も交えながら、サイデラ・モーニングセッション#47『IR(インパルス応答)とはじめてのコンボリューション』を開催しましたよ!
音評価の基本である「IR」と音変化の基本メカニズムである「コンボリューション」という2つの概念を中心に、EQやMP3での音の劣化を数値やグラフで確認しながら「いい音の本質」に迫りました。プロサウンド誌最新号2011.12号P.150-156にもレポートが掲載されていますので参加できなかった方は是非一読を!
タイムドメイン、フーリエ変換、インパルス応答などについては、こちらを参照:
http://www.eclipse-td.com/technology/timedomain.html
http://www.eclipse-td.com/technology/impulse.html
http://www.eclipse-td.com/
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先日はタイムドメインのエバンジェリスト、インパルス応答を語らせたら日本一の小脇 宏先生(富士通テン株式会社)を講師にお迎えしECLIPSEのフラグシップスピーカーTD712zMk2の試聴も交えながら、サイデラ・モーニングセッション#47『IR(インパルス応答)とはじめてのコンボリューション』を開催しましたよ!
音評価の基本である「IR」と音変化の基本メカニズムである「コンボリューション」という2つの概念を中心に、EQやMP3での音の劣化を数値やグラフで確認しながら「いい音の本質」に迫りました。プロサウンド誌最新号2011.12号P.150-156にもレポートが掲載されていますので参加できなかった方は是非一読を!
タイムドメイン、フーリエ変換、インパルス応答などについては、こちらを参照:
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Mr.Kowaki |
Eclipse TD712zMK2視聴なう |
Eclipse TD307IIはサイデラ・マスタリングの小型リファレンス・スピーカー |
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2011年12月8日木曜日
ぼくたちのインターン日記2011(その1):プラッサ・オンゼ編
インターンシップの川口&則武です。
最近さっそく風邪をひいてしまいました。こんな時こそ暖かい国の音楽が聴きたくなりますよね!!
というわけで今回は青山にある、ブラジル音楽とお食事を楽しめるライブレストラン、PRACA11(プラッサ・オンゼ)にお掃除に行ってまいりました!!
プラッサ・オンゼは、ほぼ毎日ライブやジャムセッションを楽しむことができ、本場ブラジルの有名アーティストも出演する、とても素晴らしい場所であります!(恥ずかしながら今まで全く知りませんでした!)
お店を切盛りするのは、オーナーのクラウディアさん。とっても明るく親切で、エネルギッシュなすばらしい女性です!!「お客さんにお金をもらうのだから、下手な演奏は絶対にさせない!!」と、プロッフェッショナルな姿勢で、30年近くハイレベルなブラジリアンミュージックを届けています。
今回の僕たちの仕事は、機材周りのお掃除。まずはミキサー周りの回線をメモし、ケーブルを抜いていきます(結構ホコリかぶってました!!!)。ケーブルを抜いたら機材周辺の掃き掃除にとりかかり、次にケーブルをひたすら雑巾で拭いていき、無水アルコールをつけた綿棒とコットンで、丁寧に端子についた汚れを取り除いていきます。この時、綿棒の先が毛羽だってしまうようでは、まだまだ修行が足りない証拠です。うまくなればなるほど、綺麗な形を保ったまま汚れを落とすことができます。
ケーブルを磨き終わったら、機材周りの配線を元通りに繋いでいきます。しかし、僕たちのメモ不足のため、若干混乱してしまいました。マッシュさんの助けを借り、無事結線することができました!!最後に回線チェックをして音がちゃんと出ることを確認し、無事終了しました。掃除が終わった後には、おいしいお菓子とブラジルのお茶「マテ茶」をいただきました。
クラウディアさんありがとうございました!!またお邪魔させていただきます!!!
サイデラ・インターンシップ・プログラム:
1995年サイデラ・マスタリングのスタジオ開設以来伝統的なインターンシップのプログラムにはプラッサオンゼの音響機器周りの「掃除」があります。まずは笑顔で現場の空気になじむ。
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最近さっそく風邪をひいてしまいました。こんな時こそ暖かい国の音楽が聴きたくなりますよね!!
というわけで今回は青山にある、ブラジル音楽とお食事を楽しめるライブレストラン、PRACA11(プラッサ・オンゼ)にお掃除に行ってまいりました!!
プラッサ・オンゼは、ほぼ毎日ライブやジャムセッションを楽しむことができ、本場ブラジルの有名アーティストも出演する、とても素晴らしい場所であります!(恥ずかしながら今まで全く知りませんでした!)
お店を切盛りするのは、オーナーのクラウディアさん。とっても明るく親切で、エネルギッシュなすばらしい女性です!!「お客さんにお金をもらうのだから、下手な演奏は絶対にさせない!!」と、プロッフェッショナルな姿勢で、30年近くハイレベルなブラジリアンミュージックを届けています。
今回の僕たちの仕事は、機材周りのお掃除。まずはミキサー周りの回線をメモし、ケーブルを抜いていきます(結構ホコリかぶってました!!!)。ケーブルを抜いたら機材周辺の掃き掃除にとりかかり、次にケーブルをひたすら雑巾で拭いていき、無水アルコールをつけた綿棒とコットンで、丁寧に端子についた汚れを取り除いていきます。この時、綿棒の先が毛羽だってしまうようでは、まだまだ修行が足りない証拠です。うまくなればなるほど、綺麗な形を保ったまま汚れを落とすことができます。
ケーブルを磨き終わったら、機材周りの配線を元通りに繋いでいきます。しかし、僕たちのメモ不足のため、若干混乱してしまいました。マッシュさんの助けを借り、無事結線することができました!!最後に回線チェックをして音がちゃんと出ることを確認し、無事終了しました。掃除が終わった後には、おいしいお菓子とブラジルのお茶「マテ茶」をいただきました。
クラウディアさんありがとうございました!!またお邪魔させていただきます!!!
サイデラ・インターンシップ・プログラム:
1995年サイデラ・マスタリングのスタジオ開設以来伝統的なインターンシップのプログラムにはプラッサオンゼの音響機器周りの「掃除」があります。まずは笑顔で現場の空気になじむ。
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2011年11月30日水曜日
AURAL SONIC: A presentation by Seigen Ono_06
If you need isolation between microphones, simply insert "AURAL SONIC" to divide those area. You can create stereo image even with 2 omni directional unit with short distance, or set several microphones without phase problem. Drums leaking to Piano microphone, other way around. "AURAL SONIC" small panel is the simple and perfect solution.
これほどまでの吸音/遮音が可能であることは、マイクロホンのかぶりなども完全に取り除くことができます。ただしその方向から来る音だけをカットしますので、こんな近い距離で置いた無指向性のマイクでも完璧なステレオイメージを収録できます。またライブ収録でよくあるピアノのマイクへのドラムのかぶりなども「オーラルソニック」のスモールパネルで簡単に解決できます。
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これほどまでの吸音/遮音が可能であることは、マイクロホンのかぶりなども完全に取り除くことができます。ただしその方向から来る音だけをカットしますので、こんな近い距離で置いた無指向性のマイクでも完璧なステレオイメージを収録できます。またライブ収録でよくあるピアノのマイクへのドラムのかぶりなども「オーラルソニック」のスモールパネルで簡単に解決できます。
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AURAL SONIC: A presentation by Seigen Ono_05
Large panels are very powerful as you saw previews demo. And small fabric type (under one inch in thickness) can be fix any reflection matter so easily at your studio or demo environment. The surface of equipment rack, back surface of main console, near field monitors, could be acoustically transparent. You know what I mean...
わずか1インチ以下の厚さで、指先で持ち上げられるほどの軽さ。スピーカーと背面の壁、左右スピーカーの間、床、壁、もちろんスピーカーの反対側の壁。ほんの2-3枚置くだけで、空間定位が見違えるように明瞭になります。コンソールや機材ラックの反射、ニアフィールドモニターとコンソールの間のフラッターもまるで問題はなかったようになります。
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わずか1インチ以下の厚さで、指先で持ち上げられるほどの軽さ。スピーカーと背面の壁、左右スピーカーの間、床、壁、もちろんスピーカーの反対側の壁。ほんの2-3枚置くだけで、空間定位が見違えるように明瞭になります。コンソールや機材ラックの反射、ニアフィールドモニターとコンソールの間のフラッターもまるで問題はなかったようになります。
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アンコール開催!サイデラ・モーニングセッション#47『IR(インパルス応答)とはじめてのコンボリューション』のお知らせ
アフタヌーンだけど「サイデラ・モーニングセッション#47」。
『IR(インパルス応答)とはじめてのコンボリューション』アンコール開催のお知らせ。
日時:2011年12月9日(金)16:00-18:30
講師:小脇 宏氏(富士通テン株式会社)
場所:サイデラ・マスタリング(最寄り駅:東京メトロ外苑前、JR原宿)
http://www.saidera.co.jp/paradiso/map.html
参加申し込み:メールにてsaraudon009@gmail.comまでお名前/会社名(学校名)をお知らせください。応募多数の場合抽選となります。
*必ずプロサウンド誌最新号2011.12号P.150-156を予習ください*
信号処理エンジニアなら、IR(インパルス応答)は当たり前の知識ですが、録音エンジニアやミュージシャンにはなじみが少ない言葉かもしれません。「MP3圧縮とEQ(イコライジング)ではどちらが音の劣化は大きいの?」音の物理に詳しくない方にも理解出来るように工夫しながら、音評価の基本である「IR」と音変化の基本メカニズムである「コンボリューション」という2つの概念を中心に、EQやMP3での音の劣化を数値やグラフで確認しながら「いい音の本質」に迫ります。またこれによって「タイムドメイン理論」の本質も理解頂けると思います。当日はタイムドメインのエバンジェリスト、インパルス応答を語らせたら日本一の小脇
宏先生(富士通テン株式会社)をお迎えします。ECLIPSEのフラグシップスピーカーTD712zMk2も試聴頂けます。
タイムドメイン、フーリエ変換、インパルス応答などについて事前に予習しておきたい方は、こちらを参照:
http://www.eclipse-td.com/technology/timedomain.html
http://www.eclipse-td.com/technology/impulse.html
http://www.eclipse-td.com/
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2011年11月25日金曜日
AURAL SONIC: A presentation by Seigen Ono_04
This is only 900mm X 900mm (35.4 X 35.4 inch) a small soft AURAL SONIC.
AND as you see on video, other side is completely open.
Still RadioShack omni direction sound level mater tells 115dB to 97dB. Isn't it not bad?
これはわずか90cm X 90cmの軽いソフトな「オーラルソニック」です。掘削機の全部を覆ったわけでもない、たったこれだけの面積をさっとさえぎるだけで、無指向性の騒音計で115dBから97dBまで落とすことができるのです!
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AURAL SONIC: A presentation by Seigen Ono_03
Large panel, even other side is open.
It can reduce treble construction noise for people walking nest to it. It happens all the time in Tokyo. Need this.
歩道を歩く人にとって、掘削機ほど耳に痛い音はないですね。全面をカバーしないでもこれだけ騒音防止できます。
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AURAL SONIC: A presentation by Seigen Ono_02
Do you need Re-AMP your guitar at your home studio?
Here is the solution. Use "AURAL SONIC" box. Seigen Ono
ギター用、ベース用の専用ボックスを制作中です。これなら自宅録音でもリアンプできます!
またInterBEEのブースでも内側から「AURAL SONIC」で囲っていたのに気がついたかと思いますが、外への音漏れが(天井が空いていたのに)すごく小さくなります。そのため、中でデモをしていたのに気づかずに、外から見ると内容が判らぬまま人だかりになってしまいました。
お気づきのように部屋全体を内側から「AURAL SONIC」で囲うことにより、外部への音の漏えいが緩和されます。
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AURAL SONIC: A presentation by Seigen Ono_01
This is my demonstration at InterBEE 2011.
It is very powerful sound absorption level. At just under one inch in thickness, AURAL SONIC is able to absorb more sound waves than any other sound absorption material that existed before. Seigen Ono
空間音響の常識をくつがえす片岡教授による世界初の発見、開発により「オーラルソニック」が完成しました。私が知っているどんな吸音材よりも強力に効きます。オノ セイゲン
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AURAL SONIC
InterBEEでのオノ セイゲンのプレゼンテーションに来れなかった方のために、リポートします。サイデラ・マスタリングに立ち会いの方は、こっそりと体験も可能です。弊社は「AURAL SONIC」のコンサルティングをしておりますが販売はいたしません。来年は代理店なども発表になるそうですので情報公開されましたらサイデラ・マスタリングのTWかFBでいち早くお知らせします。
2011年11月9日水曜日
中澤信栄 1st album「SOUL」/2.8MHzDSDマスタリング@サイデラ・マスタリング
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本日2011年11月9日発売!中澤信栄 1st album「SOUL」 |
どんなシステムで聴いても抜けてくる
中澤:お久しぶりです。今日はアルバムのマスタリングよろしくお願いします。
森崎:こちらこそ、とても楽しみにしていました。
中澤:前回のシングル「パノラマ feat. 畠山美由紀」の仕上がりがとても気に入っています。どんなシステムで聴いても抜けて来るんです。
小倉:配信やPCのスピーカーで聴いても他の作品と比較して聴こえ方が違います。テレビで再生されたときも抜けてきたのでビックリしました。また、MP3に変換しても潰れる事無く奥行きが残りました。
何か特別な処理をしていたのですか?
森崎:DSDマスタリングで作業しました。24ビット/48kHzファイルを2.8MHz DSDにアップコンバートしてから作業しました。
中澤:声の質感がとても気に入っています。そこで相談なんですけど、シングルのときはインパクトをつけるためにレベルをギリギリまで入れて頂いたじゃないですか。今回はもう少しレベルを下げて歌を聴かせたいと思っています。
森崎:それには大賛成です。レベルをほんの少し下げるだけで、歌もオケもよりナチュラルなサウンドで仕上げる事が出来ますので。
中澤:シングルのときはボーカルアップのテイクを使って歌詞がしっかり聴こえるようにして頂いたのですが、今回は出来ればノーマルレベルでもう少しオケの良さも聴かせたいと思っています。ただ、今回のアルバムの曲は3年ぐらいの時代の開きがあるんです。特に初期の作品はノーマルレベルでも歌のレベルが大きなミックスになっているのでまず歌の音量レベルを最初に決めたいと思っています。
基準レベル(ラウドネス)について
森崎:それではどの曲を基準にレベルを決めていきましょうか?
中澤:おそらく「涙雨」という曲の歌が一番大きなはずなのでまずはこの曲をチェックさせて下さい!
森崎:了解しました!まず、Pro Toolsで「涙雨」PCMファイルで再生してみましょう。
中澤:やっぱり歌大きいですね!続けて「パノラマ」を聴かせて下さい。
森崎:ノーマルとボーカルアップとありますね。
中澤:試しにボーカルアップを聴かせて頂けますか?アップでちょうど良いぐらいですね。
森崎:そうですね。「涙雨」歌のレベルも大きいし音数が少ないのでより大きく感じますね。
中澤:サウンドの方向性としては「パノラマ」を基準で行きたいです。レベルを少し下げてもシングルの高域の質感と歌のガッツのある感じは欲しいです。
基本セッティングは2.8MHz DSDファイルを
KORG MR-2000Sでプレイバック
森崎:前回同様にDSDでいきましょうか?
中澤:DSDマスタリングでお願いします。声や低域の感じはDSDのほうが気に入っていますので。
森崎:了解です。KORGのAudioGateを使って、2.8MHzのDSDファイルにアップコンバートしていきます。
マスタリングの基本セッティングは2.8MHz DSDファイルをKORG MR-2000Sでプレイバックして、Prism Sound MLA-2をインプットスルーします。それを24ビット/88.2kHzにAD変換して、24ビット/88.2kHzのままでTC Electronic SYSTEM6000でEQ、コンプなど微調整して、最終的に16ビット/44.1kHzに落とします。まずはボーカルの質感から決めていきましょう!ケーブルを3種類聴き比べてみますね。こちらが1番目。
中澤:これは良いですね。声の輪郭もはっきり聴こえるし存在感もあります。
ケーブルの選択
森崎:次はこのケーブル。
中澤:このケーブルは僕の声の「コー」という感じの500Hz辺りのこもる帯域が出てきてしまいました。これは合わないかな。
森崎:3番目はこちら。
中澤:このケーブルは両方の中間の聴こえ方がしました。もう一度1番目のケーブルを聴かせて下さい。
森崎:こちらが一番目です。
中澤:僕の声にはこのケーブルが一番合っていると思います。これでお願いします。ちなみに3種類のケーブルはどちらのブランドだったのですか?
森崎:1番目がAcroTech 8N、2番目がWire World Silver Eclipse、3番目がSaidera Ai SD-9003です。
中澤:どれも全く違うニュアンスに聴こえました。これほど違いがあるとはビックリですね。
森崎:ご覧の通り、ケーブルを替えた以外はすべて同じ。ケーブルの選択だけでこれだけニュアンスが変化するんです。
中澤:音決めは前回のシングルと比較しながら行なっても良いですか?
森崎:了解です。こちらがシングルの「パノラマ」です。
中澤:かなりレベル入れていますね!
森崎:僕もDSDマスタリングでこんなに音量を入れた事が無いです(笑)
中澤:軽く歪んでいるような気がするんですけどこれが配信とかで聴いた時にぐっと前に出て聴こえるんです。
森崎:デジタルで歪ませている訳ではなくアナログで心地いい歪みをプラスしているのでそう聴こえるんですね!この音量レベルがシングルのときよりも1dB下げたレベルです。
中澤:質感とても良いですね。オケもナチュラルに聴こえます。
これでこのシングルにある高域の明るさをプラスする事って出来ますか?
森崎:これでいかがでしょう?
中澤:とても良い感じです!どの辺りをEQしたんですか?
森崎:16kHz辺りをちょっと足しました。DSDマスタリングではこの辺りの周波数がサウンドに大きく影響しますね。
中澤:さらに僕の声のちょっと太いところが欲しいんですけど?
森崎:これでどうでしょう!
中澤:声の存在感が出ましたね。かなり低域を足したんですか?
森崎:2.5kHzです。ここを出すと厚みが出るんです。輪郭が欲しいときはもう少し低い1kHz付近をEQします。
中澤:この曲はフューチャリングで畠山さんの声が入っているので、僕の声の帯域よりもむしろ畠山さんの声がよく聴こえる様にしたらどうなりますか?
森崎:少し女性ボーカル寄りのEQにしてみました。
中澤:この方がコーラスの聴こえ方がきれいですね。彼女の声も良く聴こえる様になりました。
森崎:あと何かリクエストありますか?
中澤:バッチリです!「パノラマ」はこれでお願いします。あとやっぱり「涙雨」の歌がかなり大きめでオケのレンジも狭いんですけどワイドに広げて、ボーカルがオケに馴染むと良いのですが。
森崎:まずはDSDで聴いてみましょう。
中澤:意外と歌は大きく聴こえないですね。輪郭がハッキリ聴こえて奥行きもあります。音の抜けもずいぶん良くなりました。ただ、ベースのレンジが少し多い感じがするのでそこをちょっと下げて頂けますか?
森崎:低域を抑えました。キックとベースの分離が良くなりましたね。
中澤:さらにもうちょっとだけ下げたらどう聴こえるでしょうか?
森崎:了解です。さらに0.5dB下げました。
中澤:この感じとても良いです。そういえば歌を自宅で録った曲があって板の床で歌った曲とカーペットの床で歌った曲があるのですがDSDだとその違いまで分かります。カーペットの床で歌った歌は少しこもっている様に感じました。PCMではそこまで違いを感じませんでした。
森崎:自分の声だと違いはより明確に分かりますね。
中澤:10曲目の「花もよう」なんですがミックスの段階でかなり音量の入っている曲なんです。
森崎:まずは音源をチェックしてみましょう!
究極のマスタリング
森崎:レベルはかなり入っていますが、ミックスのバランスはとても良いです。こういうミックスには最高のマスタリング方法があります。コンプもEQも使わずにDSDでプレイバックしてそのままADして最終的に16ビット/44.1kHzに変換してストレートに録音する方法です。スルーで通す機材とケーブルのキャラクターのみでマスタリングする方法です。
音量レベルはMR-2000Sのリファレンスレベルの調整だけで行ないます。
小倉(A&R):これはすごい!本当に音作りはいっさい行なっていないのですか?
森崎:EQなどは一切かけていません。再生方法の選択が重要なんです。
小倉:音の鮮度がものすごいです。奥行きもあるし抜けも良い。それでいてきっちり枠に収まっていますね。これは究極のマスタリングですね。
森崎:今はMR-2000Sの下に42ミリ厚のシナ合板を敷いているんですけどこれも音作りには重要なアイテムなんです。試しに外して聴いてみましょう。
中澤:全く別ものですね。
小倉:よくお判りですね。音の存在感が違うでしょ。板が無いと芯が無くなって聴こえます。
森崎:置き位置でも音が変わりますよ。10cm程後ろに下げてみます。
小倉:ボーカルがオケに馴染んでしまいました。まさかこれほどまでに音が激変するとは本当にビックリです。
森崎:マスタリングはマスターの情報を最大限に引き出す事をモットーとしています。このようにEQやCOMPを通さない素の音はこの音なんです。ミックスが完璧なものは、そのままプレイバックしただけで良い音が出るようにすればいいんです。ここで機材の置き方、ケーブル、電源などが重要なんですが。その一つ一つの積み重ねが最終的な仕上がりに大きく影響してきます。それには分かりやすいモニタースピーカーが絶対に必要ですね。
中澤:僕はミックスの時、YAMAHA NS-10Mで行なっているのですが、どうしても低域が分かり難いんです。低域があまり聴こえないですから予測しながら音作りをするのですがそういう曲は低域のバランスが良くないですね。
森崎:でも最終的にマスタリングの段階でこのような分かりやすいモニターで音作りをすればバランスを整えることが出来ます。
小倉:実際に耳で聴いてどう聴こえるか?という事はとても大切ですね。
中澤:色々な方法でマスタリングしているのにどの曲もとてもバランス良く聴こえます。
森崎:マスタリングの方法が色々変わっても最終的にアーティストの求めているサウンドを分かりやすくリスナーに伝える事が一番重要です。
---
中澤信栄
待望の1st ALBUM完成
「SOUL」
2011年11月9日発売
¥2,800(税込)/POCS-21031
[収録曲]
①ガッツだぜ!!
②All for you
③涙雨
④パノラマ feat. 畠山美由紀 Album Mix
⑤STAY
⑥枯れ葉
⑦I don’t know much
⑧何度でも
⑨夢物語 Album Mix
⑩花もよう
⑪地球に抱かれてる
⑫君のいない世界
⑬マボロシ Live at 武道館 (ドリ×ポカリ)
⑭季節の中で
---
1st ALBUM「SOUL」リリース記念
フリーライヴ&サイン会開催決定!!
・11/23(水・祝) ①14:00〜 / ②16:00〜
イオン与野ショッピングセンター 1Fローズコート
〈問〉 HMV イオン与野店 048-859-6320
・12/3(土) ①13:00〜 / ②15:00〜
ららぽーと柏の葉 2Fセンタープラザ
〈問〉 HMV ららぽーと柏の葉店 047-135-6860
・12/4(日) ①13:00〜 / ②15:00〜
成城コルティ 2Fプラザ
〈問〉 山野楽器 成城コルティ店 03-5429-7311
・12/11(日) ①13:00〜 / ②15:00〜
たまプラーザ テラス ゲートプラザ1F フェスティバルコート
〈問〉 山野楽器 たまプラーザ テラス店 045-905-0823
※ 全日程とも入場フリー!!
※ サイン会へのご参加は、当日各イベント会場にて1st ALBUM 「SOUL」をご購入のお客樣、事前に各対象店舗にて「SOUL」をご購入のお客樣を対象とさせて頂きます。ご了承ください。
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2011年11月8日火曜日
JAMAICA JAZZ featuring ERNEST RANGLIN, MONTY ALEXANDER and SLY & ROBBIE at BLUE NOTE TOKYO
こんにちは。デスクのあちかたです。
先週末に、いってきちゃいました。
アーネストラングリンにフィーチャーしたJAMAICA JAZZです。
ブルーノート東京があんなレゲエのグルーブに巻き込まれるなんて。
本当に楽しかったです!
あちかたもメンバーになってみました。
一番右の人が正解です。
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先週末に、いってきちゃいました。
アーネストラングリンにフィーチャーしたJAMAICA JAZZです。
ブルーノート東京があんなレゲエのグルーブに巻き込まれるなんて。
本当に楽しかったです!
あちかたもメンバーになってみました。
一番右の人が正解です。
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2011年10月20日木曜日
サイデラ・マスタリング流おいしいコーヒーの入れ方
インターンシップの川口&則武です。
このところ寒くなってきましたね。そんなこれからの季節、サイデラ・マスタリングでは僕たちが、お客様がスタジオ作業の合間にホっと一息つけるよう、おいしいコーヒーをお出しすることを心がけています!
こだわり その1
~コーヒー豆へのこだわり~
当スタジオで使うコーヒー豆は、ブラジル産のストレート豆をミディアムローストしたものと決まっています!
ソフトな甘味とほのかな酸味。こ んがり焼いたような香ばしい香りが特徴のおいしい豆です。
先週、これが売り切れでコロンビア豆にしたら、いつもとちがう、ポットの残りを煮詰めてしまったようなひどい酸味と苦みで大ひんしゅくでした(汗)。
こだわり その2
~入れ方のこだわり~
サイデラ・マスタリングには伝統のインターンシップ制度があり、インターン生がおいしいコーヒーの入れ方を日々研究し「コーヒーの入れ方マニュアル」としてまとめています。研究の結果がこれまでのものより優れたものであれば、マニュアルは改良されていきます。つまり、サイデラ・マスタリングのコーヒーは、日々進化していくのです!
ここで、サイデラ流のコーヒーの入れ方をご紹介。
使用するのは一般的なコーヒーメーカー。でもコーヒーメーカーに豆と水を入れてボタンを押して終わり、ではありません!!
1.豆をフィルターに入れる!
豆をフィルターに入れる際、分量はすり切りで正確にはかります。
豆を入れた後軽く揺すって、平らにならします。
マッシュさん流はこのとき呪文を唱えながら指でくぼみを作るそうです。(映画「かもめ食堂」の真似だとか)
2.カップにお湯を注ぐ!
規定の分量より多めの水を入れ、コーヒーメーカーのスイッチをオンにします。まずお湯を落とすのはコーヒー豆の上にではなく、なんと空っぽのカップの中。理由は2つあり、1つはコーヒーメーカーから出たてのお湯は温度が低すぎること。もう1つはあらかじめお湯を注いでカップを温めておくのです!
カップが冷めているとせっかくのコーヒーも味も半減してしまうので、コーヒーを注ぐまでにカップを温めておきます!規定のメモリまで水が減ったら、カップと豆入りのフィルターを入れ替えます。
3.お湯を注ぐ!
コーヒーメーカーにまかせるままにお湯を注いでは、豆全体にお湯が浸透しないため、おいしい成分が抽出しきれません。そのためサイデラ流では、コーヒー豆全体に上から円を描くようにお湯を注いでいきます。こうすることによってフィルター内の豆が均一にお湯を吸います。
4.蒸らす!
コーヒー豆全体にお湯が染み渡ったら、コーヒーメーカーの電源を一旦ストップ。30秒蒸らします!この間に新鮮な豆なほどお湯を吸って大きく膨らみます。サイデラで使う豆はもちろん大きく膨らみます!!
5.再びお湯を注ぐ!
30秒の蒸らしが終わったら、再度コーヒーマシンの電源をオンにし必要な分のお湯をもう一度注いでいきます。この時もフィルターを回し円を描きながらお湯を注ぐ。するとコーヒー豆が呼吸をしながら、コーヒーが抽出されていきます。
6.コーヒーをカップに注ぐ!
お客様へお出しする前に必ず自分の舌で味見をします。「味見しないのはモニターしないでプレイバックをお客様へ聴かせるのと同じ」。なるほど。
これで完成!!!!!
もうお分かりですよね?サイデラ・マスタリング流コーヒーの入れ方では、ペーパードリップの基本的な動作をコーヒーメーカーで再現しているのです!この一手間で仕上がりがまるで変わってしまうので僕たちはコーヒー入れからも学ぶことが多いのです。
是非ともコーヒーを飲みに、サイデラ・マスタリングへお越し下さいませ!!
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
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2011年9月14日水曜日
サイデラ・モーニングセッション #046「はじめてのコンボリューション〜音の迷信と真実~」
有限会社サイデラ・パラディソ サラウンド戦略推進室主宰
「サイデラ・モーニングセッション #046」特別講座(90分/無料)のお知らせです。
9月20日(火)9:00-10:30AM(今回は講義が中心で特別90分拡大版です)
テーマ:【はじめてのコンボリューション〜音の迷信と真実~】
スペシャルゲスト講師:小脇 宏(富士通テン株式会社)
場所:サイデラ・マスタリング (最寄り駅;東京メトロ外苑前、JR原宿)
http://www.saidera.co.jp/paradiso/map.html
参加申し込み:<saraudon009@gmail.com>まで、メールにてお名前/会社(学校)名をお知らせ下さい。オーディオ、音楽関係の編集者、教員、講師の方などを優先します。優先枠5名、一般枠5名(抽選)。サイデラ・マスタリングのお客さまもちろん優先します!
信号処理エンジニアなら、IR(インパルス応答)は当たり前の知識ですが、録音エンジニアやミュージシャンにはなじみが少ない言葉かもしれません。「MP3圧縮とEQ(イコライジング)ではどちらが音の劣化は大きいの?」音の物理に詳しくない方にも理解出来るように工夫しながら、音評価の基本である「IR」と音変化の基本メカニズムである「コンボリューション」という2つの概念を中心に、EQやMP3での音の劣化を数値やグラフで確認しながら「いい音の本質」に迫ります。またこれによって「タイムドメイン理論」の本質も理解頂けると思います。当日はタイムドメインのエバンジェリスト、インパルス応答を語らせたら日本一の小脇 宏先生(富士通テン株式会社)をお迎えします。ECLIPSEのフラグシップスピーカーTD712zMk2も試聴頂けます。また当日はプロサウンド誌の取材が入ります。
タイムドメイン、フーリエ変換、インパルス応答などについて事前に予習しておきたい方は、こちらを参照:
http://www.eclipse-td.com/technology/timedomain.html
http://www.eclipse-td.com/technology/impulse.html
http://www.eclipse-td.com/
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2011年9月6日火曜日
ヲノサトルさん登場/5.6MHz DSDマスタリング@サイデラ・マスタリング
(スタジオ到着)
ヲノ:おはようございます!お久しぶりです。ラックの位置とかスタジオの雰囲気もずいぶん変わりましたね。
森崎:あの時からずいぶん進化しましたよ。
ヲノ:機材もずいぶん変わりましたね!これがKORG MR-2000Sですか。STUDER A820のラックに置いているところが良いですね。
森崎:見た目だけではなくこのように、専用の42ミリのシナ合板を敷くことで制振効果が抜群にあるんです。秘密のノウハウではないですが、筐体とかネジとか、ラック、インシュレーター、すべての機材の設置は足回りや、床なんかも影響うけるんですよ。あとはサイデラ・マスタリングで特別なのは電源ですね。
(詳しくはこちらを参照:DSDマスタリング(その1)「透明感のあるアナログサウンド」)
ヲノ:音源はこちらです。24ビット/48kHz、Aiffファイルです。DSDマスタリング、ものすごい楽しみ!
森崎:僕もどんなサウンドなのかとても楽しみです!まずは一番テーマとなる曲を5.6MHzと2.8MHzにアップコンバートして聴いてみましょう。確認のためにPro Toolsでオリジナルのファイルとも比較してみますね。どの曲を聴いてみましょうか?作品のテーマとなるような曲が良いですね。
ヲノ:音圧のある曲と広がりのある曲があるのですが、そうですね6曲目でお願いします。5.6MHzと2.8MHzの違いはどんな感じでしょうか?
森崎:無意識に聴いてもらいたいですが、5.6MHzの方がレンジが広く奥行きがありますね。最も解像度が高いサウンドです。それと比較して2.8MHzはもう少しまとまりがありパンチがあるサウンドです。では、これはどちらだど思いますか?
ヲノ:これはすごい!ライブの時、音が出る前の気配のようなものを感じるんですけど、その気配を感じますね。3Dのような奥行きを感じます。モノクロームな質感のサウンドファイルがパーッと天然色になったようです。
森崎:これが5.6MHzです。音が出る直前の独特の緊張感を感じました!ノイズに粒子がとてもきめ細かく聴こえます。低域はかなり低いところまで出ているのに全くこもって聴こえないですね。それに抜けの良いノイズが合わさってとても気持ちがいいです。では、次は2.8MHzです。
ヲノ:なるほど!まるで違うサウンドですね。5.6MHzを聴いてしまうとこちらの方は2Dのように聴こえます。音のバランスは良いのですが5.6MHzを聴いてしまうと物足りないですね。もう一度5.6MHzを聴かせて頂けますか?
森崎:こちらが5.6MHzです。
ヲノ:これですね。いやーこんなに違うものだとは思ってもいませんでした。あのパーッと開けた感じは5.6MHzが圧倒的ですね!
wonosatoru:KORG MR2000sだす。RT @kentarotakahash: おおっ。再生はなんでやってるんでしょ? QT @wonosatoru マスタリングでマジック体感中。モノクロームな質感のサウンドファイルが、DSD5.6MHzにアップコンバートした瞬間パーッと天然色に!
森崎:それにしても音が良いですねえ!このキックの音が。さすがヲノさんです!音像がとても大きく暖かみのあるサウンドです。OLD NEVEとかアナログ機材を使ってミックスしたんですか?
ヲノ:このアルバムはノートブックだけで作っているんですよ。音源は色々使っていますが基本的に内部の機材だけで音作りしています。そのためプラグインなどは限定されるので音の個性を作るのに苦労しますね。完全なフルデジタルですが内部だけで音作りしてるのでシンプルなので音の鮮度は高いですね。だから、マスタリングでは音の透明感や艶をプラスして頂けたらと思っています。
森崎:そうなんですか?!この音源すべて、まさかノートブックだけで作っていたとは本当に驚きです!ここまですべてデジタルで。
ヲノ:マスタリングはぜひ5.6MHzでお願いします。森崎さんはいかがですか?
森崎:これは、ぜひ5.6MHzでやりましょう!念の為にPCMも聴いてみますね?こちらがオリジナルの24ビット/48kHz、Aiffファイルです。PCMをそのままストレートにDAしただけです。
ヲノ:こんなにペタっとしてしまうんですね!アップコンバート恐るべしですね。DSD5.6MHzで録音したら音が良いのは分かるのですがどうしてアップコンバートして音が良くなるのでしょうか?
森崎:それはまず、時間軸の精度が上がるからです。クロックが44.1kHzに比べ5.6MHzでは128倍の細かさになります。それが一番大きいですね。PCMでもルビジウムの10Mなどのクロックなどを入力していくと、44.1KHzのクロックの精度を上げることで音はかなり良くなります。
ヲノ:アップコバートを絵に喩えれば、画素数256の原画を2560に拡大しても絵の荒さは変わらないはずと思いきや、いざ出力するとピクセルのプロッティング制度や印刷時のアンチエイリアス処理などで明らかに違った結果になるのとにてる気が。
森崎:そうです。たとえば携帯で撮った写真画像を印刷に使用するにはピクセルが足りません。それを大判で取ったデータ並みに顔像度をアップコンバートすると線が崩れること無く微妙なニュアンスをデリケートに処理出来るのと似ています。予測しながら音を作るのではなく細かいニュアンスまで、意図のままに聴こえるままに音作りが出来ます。最終的に44.1kHzに落としたとしても、それまでのプロセスがそのニュアンスの違いは音として表現されます。
さあ、それでは再生のフォーマットが決まりましたので、機材やケーブルを選択していきますね。5.6MHzのDSDファイルをKORG MR-2000Sでプレイバックして、Prism Sound MLA-2をインプットスルーします。それを24ビット/88.2kHzにAD変換して、24ビット/88.2kHzのままでTC Electronic SYSTEM6000でEQ、コンプなど微調整して、最終的に16ビット/44.1kHzに落とします。では、ADコンバーターのキャラクターを聴いていきましょうか。最初はPrism Sound Dream ADA-8から。
ヲノ:とてもバランスの良い音ですね。大人なサウンドです。レンジも広いし抜けも良いです。もう一つの機材はなんですか?
森崎:最後にPCMにADしなおすための、dCS 905です。
ヲノ:こちらは明るく派手ですが音の厚みがADA-8のほうが良かったです。もう一度ADA-8の方を聴かせて頂けますか?
森崎:了解!
ヲノ:この音ですね!こちらでいきましょう。機材やケーブルの選定は映画でいえばキャスティングですね。これが決まってしまえはサウンドは出来たも同然ですね。音でいうコンプとかEQがほとんどいらないわけですから。
森崎:今日はそのつもりです!とても分かりやすい表現ですね。僕は機材選びを特にシビアに行なっています。ケーブルのマッチングなんかも。音源の情報を出来る限り引き出すことがマスタリングでは一番大切な作業です。地味で根気と集中力がいるんですが。機材の選択、ケーブルの選択や、振動対策など細かいことの積み重ねこそが、最終的なサウンドクオリティーを左右します。音楽自体はまったく変わってないのに、よりよく生き生きとしてくるわけです。キャスティングと同じで機材やケーブルも楽曲によってはケンカしてしまうことがありますね(笑)
ヲノ:あとはそのキャストが演技してくれればいいわけで。
森崎:音量レベルはどのぐらいまで入れましょうか?
ヲノ:ギリギリまで大きく入れる必要は無いですが、iTunesなどで聴いて小さすぎないレベルでお願いします。
森崎:それはこちらが基本のレベル。こちらが1dB大きくしたものです。
ヲノ:基本のレベルのほうが良いですね。音のパンチが上がった気がしますがノイズの空気感や奥行きが損なわれてしまいました。
森崎:試しに0.5dBだけレベルを入れてみましょうか?
ヲノ:やはりファーストテイクのレベルが良かったですね。基本のレベルで行きましょう。先ほどから聴いているこのサウンドのままCDに出来たら最高なんですけどね!
森崎:ヲノさん、今までこのモニターで聴き比べてきた音は、既に16ビット/44.1kHzにプロセスして落としたサウンドですよ。ほぼこのサウンドのままのサウンドがCDに仕上がります!
ヲノ:そんなまさか!!この音がCDクオリティーだったんですか?信じられないです。この正弦波の揺らぎを16ビット/44.1kHzで表現出来るなんて、おそらくPCMで再現出来る限界のサウンドまで来ていますね。
DSDはとてもすばらしいですが、それ以上に森崎さんの機材の操縦が本当に素晴らしいです。
森崎:そういって頂けると、とてもうれしいです!(ますます笑顔で)
ヲノ:このように緻密に作り上げた作品は本当は良いシステムで音楽を聴いてもらいたいのですが音楽制作を目指して大学に来る学生さんがiPodとカナル式のヘッドフォンで音楽を聴いているんですよ。困ってしまいますね。バンドのライブなどでも最近はCDを配るのではなく音をSDカードに入れて配っているそうです。帰りに携帯で聴けるようにと(笑)
森崎:それは音楽ではなく情報ですね!(笑)
僕も音響の専門学校で年に一度マスタリングの授業をしているのですが、その時最初に聴くのが「どんなシステムで音楽を聴いていますか?」です。数年前まではフルサイズのオーディオで聴いてる生徒さんが何人かいましたが最近ではiPodでしか音楽を聴かない人が半分ぐらいいますね。
ヲノ:いま森崎さんがおっしゃったのは、今はハイエンドはいると。でもその下がMP3を携帯で聴いている層しかいなくて、その間がいないと。で、そここそいい音で音楽を聴いている人って今は激減していますね。
森崎:そうなんです。すごく少ないですね。10年前くらいですが、専門学校で初めて教えていた頃はフルコンポという幅44cmのオーディオを持ってる人はクラスで2、3人は居たんです。そのあとの世代になるとミニコンポになり、iPodのドックみたいなラジカセになり、今ではiPodにちょっといいヘッドフォンをさしていますというレベルです。
ヲノ:カナル型で。
森崎:そうです。
ヲノ:どうしましょう?僕らがね、どうこう出来る問題じゃないですけど。「普段、どんな音楽を何を聴いてますか?」と尋ねると、もうみんなの答えが分からないです。全員違うことを言うんで。多様化していて僕なんかは全然知らないものばっかり。多摩美術大学なんで、いろんな科目があるんですけど、一つは音楽に特化したゼミ、セミナーなんですけど。音楽好き多いんですよ。ミュージシャンなった人も多いし。
森崎:うちのオノが先月、ドイツから仕入れてきた日本初上陸の秘密の真空管コンプがあるんです。ロシア製のセラミックベースの軍事用のチューブが6本入ってます。それとPrism Sound MLA-2を聴き比べてみましょう。
ヲノ:勢いでいうと、真空管のコンプレッサーの方がこう来るんですよ、コンコンと。MLA-2のほうがバンランスとしてはいいような気がするんです。どっちがいいでしょうね?
森崎:MLA-2はバランスいいですよね。違いはおそらくローエンドの伸びとハイエンドの伸びがこっちの方があるんです。真空管の方はもう少しなだらかに落ちているから。
ヲノ:真空管の方が中高域のコツコツしているところが出て来て来るけど、ちょっと子供っぽいかな。MLA-2の方がもうちょっと大人な感じがするというか。それはいい悪いではないので、どちらを選ぶべきか迷っていたんです。最終的に落とし込んだときどっちが効果的かと思うんです。
森崎:MLA-2の音色の方が今の時代のミックスをそのままストレートに上げた感じですよね。
ヲノ:そうです、そうです。
森崎:それに対して真空管の方はちょっとした味付けが。
ヲノ:デフォルメがありますね。
森崎:濃いめの味付けですね、嫌みは全くないんですけど。
ヲノ:嫌みは全くないです。どっちをとるべきかと思っていたんです。聴かれる段階で、おっ!っていうフックが合ってデフォルメがある方がいいのか?ストレートにかっこいい大人の音がいいのか?
森崎:ちょっとラジカセで聴いてもいいですか?
ヲノ:そうしましょう。
wonosatoru:そして今はアンプ、コンプ、ケーブルなど経由する機材を選定中。映画で言えばキャスティング。これが決まれば「映画」は半分できたも同然。
ヲノ:MLA-2の方がいいですね!
森崎:どこが良かったですか?
ヲノ:不思議にラジカセで聴くと真空管の方がむしろ元気良くなく聴こえちゃう。不思議に狭く聴こえちゃうというか。
プリズムの方はこれで聴いてもおっ、ていう大人な感じが無くならないので。聴かれる環境としてはおそらくこういう環境の方が多いと思うので。
森崎:音の違いとして立ち上がりのスピードの違いを感じました。
ヲノ:コンプはかけていないんですよね?回路を通しているだけですよね?
森崎:そうなんですよ。MLA-2の方がフレーズに忠実な気がしました。演奏が隅々まで聴こえるような。音が出た瞬間の緊張感はこちらの方が感じましたね。特にキックの音がクラシックのグランカッサをトンて叩いた時のような、丸いんだけどアタックのある感じがMLA-2はよく出ていました。
ヲノ:真空管の方は大きな音で聴くと一瞬元気な音に聴こえたんですけど。
森崎:MLA-2を通して、さらに微調整して録りましょう。
映像でフルブラックをなかなか出せないとさっき話ししたじゃないですか。
ヲノ:僕も同じこと考えていました。フルブラックって音楽に例えたらそれは無音じゃないかと思うんです。無音の一つだけ上のところの音。解像度が荒いとそこが出せないから無音かバーンて出るかどっちかしかないですよね。DSDはそこが極限までゼロに近い何かが出るそれでしょうね。それが黒でしょうね。
森崎:この曲ってブレイクあるじゃないですか。あのブレイク明けの緊張感が特にすごかったんです。ビックリするぐらいハッとしました。
ヲノ:ね、だからブレイクがゼロじゃなくてあの黒なんですよね、データがない状態ではなく黒が写っている、沈黙が写っている感じ。表現出来ましたね、これ。
森崎:そういうことですよね。音楽の流れとしてはつながっていて。
ヲノ:つながってる。
森崎:音をリージョンで完全に切ってしまって無音にしてしまったのではなく。
ヲノ:作り方はそうであっても音楽的にはこう聴こえてくる。
森崎:その感じがこのパートとか抜群でしたね。音が消える瞬間と出る瞬間のほんのわずかな。
ヲノ:ほんのわずかな。それはこれだけ画用紙が大きくないと出来ない。画用紙が大きくて色数が多いからこのグラデーションが出る。まさにそういう感じですよね!
森崎:そうですよね。
ヲノ:いやー面白かったですよ。
森崎:サイデラ・マスタリングのモニターは、どなたにでも繊細な音色の違いや、ローエンドもしっかりと確認していただくために、日々、チューニングをおこたりません。ぜひ、みなさんにも立ち会いマスタリングを奨めてください。
ヲノ:ほんとうです。
(ここでランチブレーク(続きと秋刀魚のレシピは後日))
wonosatoru:昼食はセイゲンさん自ら、旬の秋刀魚でパスタをつくってくれた。スタジオで賄い食を出していただいたのは初めてw
wonosatoru:塩して一夜干しにしたものをスライスし、オリーヴ油で揚げ焼きしてトマトソースで和えたそうです。RT @XXX: @wonosatoru 秋刀魚でパスタ!簡単で構わないのでレシピ知りたいですね~♪ 美味しそう(´¬`)
wonosatoru:マスタリングに来てレシピ習ったのは初めてだ…
wonosatoru:そして「ヲノ君お子さん小学生だって?秋刀魚持っていきなよ!」とお土産までいただいてしまった。マスタリングに来て夕食のおかずもらうのは初めてだ… lockerz.com/s/136024118
wonosatoru:絵に喩えれば、画素数256の原画を2560に拡大しても絵の荒さは変わらないはずと思いきや、いざ出力するとピクセルのプロッティング精度や印刷時のアンチエイリアス処理等で明らかに違った結果になるのと似てる気が。@XXX PCM/DSD
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2011年8月31日水曜日
『Keiichiro Shibuya/ATAK000+』5.6MHzDSDマスタリング@サイデラ・マスタリング

2011年8月24日
http://twitteritter.com/#!/keiichiroshibuy
twitter*今日はATAK000+のマスタリング@サイデラなのでデータ整理のため早起きしましたー
twitter*これからサイデラマスタリングでATAK000+のリマスタリング♪( ´▽`)
twitter*僕のファーストアルバムに新曲2曲入って来月にリリースします☆

(スタジオ到着)
森崎:おはようございます!おひさしぶりです。
渋谷慶一郎:やあ、これなんですが。こちらがCDR、16ビット/44.1kHz、新曲は2曲で32ビットフロート/48kHzです。
twitter*サイデラでマスタリングなう
森崎:もとのアルバム素材はCDRなんですね。では、DSDにアップコンバートしましょう。2.8MHzと5.6MHzの2種類つくってみますので、聴き比べましょう。
渋谷:5.6MHzがいいね。全然解像度が違うね。音の立ち上がりも速い。2.8MHzは確かにパンチは出やすいけど普通になっちゃうよね。
森崎:5.6MHzは音が出た瞬間の緊張感が違いましたね。ノイズの重なりまで鮮明に聴こえますね。
渋谷:音のフォーカスも5.6MHzのほうがシャープだね。2.8MHzだとちょっとぼやけたかな。今回のATAK000+はよくある音圧だけ上げたリマスターじゃなくて、いまのテクノロジーだから出来る最新のサウンドにしたい。なおかつ元のATAK000より音量もよりも大きく、音像も大きくしたい。そう考えると5.6MHzのほうが断然いいですね。5.6MHzで音圧出す方向でおねがいします。
森崎:そうしましょう!その5.6MHzのDSDファイルをKORG MR-2000Sでプレイバックして、Prism Sound MLA-2をインプットスルーします。それを24ビット/88.2kHzにAD変換して、24ビット/88.2kHzのままでTC Electronic SYSTEM6000でEQ、コンプなど微調整して、最終的に16ビット/44.1kHzに落とします。では、ADコンバーターのキャラクターを聴いていきましょうか。最初はPrism Sound Dream ADA-8から。
渋谷:音圧のある曲にはADA-8とACROTECHのケーブルの組み合わせがいいね。キックのアタックやエッジ感がすごくいい。例えば、いまよりもっと広がりを出すことって出来ます?
森崎:ADをdCS 905に変えてみましょう。
渋谷:奥行きとか広がりはあるけどちょっと立ち上がりが遅くなったかな。音の立ち上がりの速さは絶対に必要。
森崎:これでどうです?MLA-2からADコンバーターへのケーブルを変えてみました。(Saidera Ai SD-9003ケーブル/ROCK ONだけで販売中)
渋谷:このサイデラのケーブルとdCS 905の組み合わせはいいね。ADA-8に比べるとdCS 905は派手で肉厚になるけど少し音の立ち上がりが遅くなる。それをタイトなサイデラのケーブルで補完するという感じかな。スピード感はこのぐらい欲しい。
森崎:それにしても、この1曲目のピアノの音はすごいです。どうして後ろに定位しているのに音像が大きいのですか?
渋谷:すごいでしょ。僕は音作りにほとんどリバーブは使わない。後ろにあるノイズの音に秘密があるんだよね。で、このピアノの音はfor mariaのピアノを徹底的に分解して使っているんです。
森崎:この立体感と奥行きは聴いたことが無いです。
渋谷:あとこのノイズのサウンドファイルはライブでも使うけどお客さんの反応がすごかった。三次元的にフロアを音が動き回るからみんなトリップしたみたいに踊るんだよね。
森崎:トリップするの分かります。ノイズがすっと頭に入って来るんですよ。僕も最初にプレイバックした時に鳥肌が立ちましたから。この5.6MHzのサウンドをクラブで鳴らしたらさらにすごそうですね!
渋谷:それすごそうだね(笑)。
森崎:まずこのセッティングで1曲目を録りましょう。
渋谷:ん?森崎さん、さっきと何か設定変えました?音のフォーカスがぼやけてるね。あと立ち上がりが遅い。
森崎:渋谷さん、さすが、耳がいい!実はデジタル機材はプレイバックするとき、偶数回と奇数回で音色が違うんです。おそらく次はバッチリなはず。
渋谷:そうなんだ!あ、今回はアタックが全然違う!こっちにしよう。
森崎:この違いが分かる人はなかなかいない。後ろの席でこの違いをどうやって聴き分けているんですか?
渋谷:僕は音をを手触りとか、色の違いのような感覚で聴いているんですよ。周波数よりも耳でどう聴こえるかで判断してるんです。だから言語化する以前の感覚でこれはいい、これはダメっていうのが一瞬で分かれちゃう。
森崎:先入観なく感覚的に聴いているから判断が早いんですね。しかも音楽的に判断してくれますから音作りがとても楽です。
渋谷:すごく繊細な音だけどレベルは入っていますか?
森崎:元のATAK000よりも入っていますよ。メーターはかなり振れています!アップコンバートしたからノイズが心地よく聴こえるのかもしれないですね。
twitter*これはすげー
森崎:いやあ、渋谷さんさすが、耳がいい。こっちは5.6MHzでノイズまで・・・
渋谷:こっちのほうが全然いい。
森崎:そういえば僕みたいに機材やケーブルを交換して音作りするエンジニアっていないですよね。
渋谷:そうだよね。でも、それはサイデラのモニター環境が分かりやすいから出来ることでしょ。モニターがクリアじゃないと無理な方法だよね。
森崎:さっきの音の違いはハイエンドの0.2dBのEQの違いですよ。
渋谷:でも明らかに違うよね。こっちのほうが音が明るいしタイトに出てくる。ノイズの粒子の印象が全然ちがう。森崎さん、この音、ダブって聴こえないはずなんですけど、何とか補正出来ます?
森崎:ビートが細かいところなのでリミッターの微調整をしましょう。
渋谷:あ、いまの感じがいい!どのぐらい変えたの?
森崎:リミッターのスレッショルド0.1dB弱くしました。渋谷さん、レベルの0.1dBだけでなく1Hzの違いも簡単に聴き分けますね。
渋谷:うん、分かる。森崎さんケーブルをさっきの広がりあるのに変えたほう良さそうだよ。
森崎:先に言われちゃ、困っちゃいますね!Wire Worldのケーブルに変えましょう。
twitter*デジタルミュージックでのDSDの新しい使い方、おすすめしまうす
twitter*いや、DSDにアップコンバートしてから解像度高い状態でマスタリングしてCDに落とし込むのです。RT (Aさん): DSDのマスタリングとか、すごそうです!SACDで発売するんですか?
twitter*ATAK000を全てDSDに取り込んでリマスタリングするので圧倒的に音が良くなります。
twitter*サイデラ森崎さんとDSDマスタリングちう。この解像度と音圧すごい\(^o^)/
(1Fオフィスにて)
オノ セイゲン:やあ、渋谷くん久しぶり!DSDにアップコンバートしてやってるんだって?
渋谷:そうなんです。DSDの5.6MHzは解像度が違いますね。音の立ち上がりも速い。
オノ:いい指摘ですねえ。ジャンルによって2.8MHz を選ぶ人もいるけど。5.6MHz DSDは、単純に時間軸の解像度が2倍だから、矩形波とかパルスにはぜったい5.6MHz DSDだね。繊細なアコースティックの楽器の、とりわけピアニッシモ部分はこれでないと記録できない。
そうそう、SONORIUMの、あのライブのミックスやっとできあがったから。5.6MHz DSDミキシングで。あれは特別なライブだったし、緊張感というか大切な記録で高橋悠治さんもピアノの繊細な部分、ぜんぶ入ってるから。やっぱりライブはいいよー。OTOTOYに出していいいじゃない?
渋谷:それいいかもしれないですね。DSDだけでリリースするのがいいかもしれない。でも、DSDはアコースティックだけじゃなくてデジタルミュージックでもすごく有効なことが分かりました。今回は僕のファーストアルバムと新曲2曲を全部、DSDにアップコンバートしてからマスタリングしてもらったけど明らかに解像度が上がってます。DSDアップコンバートでマスタリングというのは世界でもここでしか出来ないと思うから、ここでやってないとしたら世界初だと思うんだけど、すごくいいと思いました。でもなんで誰もやらないんだろう?このアルバムは9/11にATAK web shopで先行発売して9月中には一般発売になると思うからぜひ聴いてほしいですね。

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2011年8月27日土曜日
DSDによる高音質配信を開始
サイデラ・レコードでは、e-onkyo music 及び OTOTOY よりDSDによる高音質配信を開始しました。
まず下記の4タイトル。まもなく2010年9月のブラジル、アマゾンで世界初の5.6MHz DSDによる収録の音を再構成した「Amazon Forest Morning」「Amazon Forest Evening」も配信開始いたします。またサイデラ・レコード以外のアーティストの作品もサイデラ・マスタリングでDSDマスタリングの上で、発売していきます。
■■■■■ e-onkyo ■■■■■ 購入はこちら
- DSD (2.8MHz DSF) ¥4,200-
- HD (192KHz 24bit) ¥3,150-
- HD (96KHz 24bit) ¥2,100-
■■■■■ OTOTOY ■■■■■ 購入はこちら
- DSD (2.8MHz DSF)+mp3 ¥4,200-
- HQD (48KHz 24bit) ¥2,100-
- 44.1KHz 16bit ¥2,100- ★

『Bar del Mattatoio/Seigen Ono』計11曲、62分
『バー・デル・マタトイオ(屠殺場酒場)/オノ セイゲン』
すみずみにまで神経と熱情が行き届いた、手織りの絨毯のようなアルバムが2枚。(中略)2枚とも、過剰な繊細さが場合に酔って退屈さと取り違えられそうな気配もなきにしもあらずだが、こういう、流行とは無縁の、独自のヴィジョンを持った作品は、短時間での大量消費にばかり目が向きがちなメイジャー・レイベルでは、とても作れないだろう。ココロザシの高さが、気持ちいい。(←松山晋也/MUSIC MAGAZINE /2nd Feb 1995より)
「最優秀録音盤」「愛聴盤No.1」解説:カエターノ・ヴェローゾ(英訳:アート・リンゼイ、和訳:細川周平)
録音:1988-1994 東京、パリ、ニューヨーク、リオ・デ・ジャネイロ、サンパイロ、ミラノ。多彩なミュ-ジシャン(計47名)によるモンタ-ジュ録音オブジェ。
★ OTOTOYの44.1KHz16bitだけは、1994年のグレッグ・カルビによるオリジナルCDのマスターです。それ以外は、2011年のオノ セイゲンのDSDマスタリング。DSD, 192KHz, 96KHz, 48KHz 24bit mastered by Seigen Ono at Saidera Mastering, Tokyo, 2011,
44.1KHz16bit mastered by Greg Calbi at Masterdisk, N.Y.C., 1994.
『Seigen Ono Ensemble Montreux 93/94 /Seigen Ono Ensemble』計11曲、66分
『セイゲン・オノ・アンサンブル/モントルー 93/94』
ジャズのフェスティヴァルとして世界的にも有名なスイスのモントルー・ジャズ・フェスティヴァルへ招待された時の音源。1993年、1994年と続けて8ヶ国のミュ-ジシャンが一同に会して日本では見られない豪華オ-ルスタ-ズフェスティバルのディレクター/プロデューサーのクロウド・ノブスが『バー・デル・マタトイオ』のデモテープを聴いたことで急遽実現した。ライブならではの独創的感触、マジカルな雰囲気、デリケ-トなメロディ-、ニュ-・ディレクション、もっともエモ-ショナルなアンサンブル。解説:クロウド・ノブス
★ OTOTOYの44.1KHz16bitだけは、1994年のテッド・ジェンセンによるオリジナルCDのマスターです。それ以外は、2011年のオノ セイゲンのDSDマスタリング。DSD, 192KHz, 96KHz, 48KHz24bit mastered by Seigen Ono at Saidera Mastering, Tokyo, 2011,
44.1Khz16bit mastered byTed Jensen at Sterling Sound, N.Y.C., 1994.
『NekonoTopia NekonoMania/Seigen Ono』計11曲、37分55秒
『ネコノトピア・ネコノマニア/オノ セイゲン』
ジョン・ゾーン、宮野弘紀、ヤヒロトモヒロらを迎えてのわずか4時間で完成したスタジオアルバム。NHKテレビドラマ作品のサントラ。
DSD, 192KHz, 96KHz, 48KHz24bit mastered by Seigen Ono at Saidera Mastering, Tokyo, 2011
『Berliner Nachte/Seigen Ono』計6曲、59分33秒
『ベルリンの夜/オノ セイゲン』
12弦ギター1本だけで1時間におよぶ作品。
1988年、家具の国際見本市ミラノサローネの際にミラノのMattatoio(食肉処理工場)で行われた”pallucco”の伝説のコラボレーションプロジェクト”Furnuture shown under film light”(あのジャン・コクトーの「美女と野獣」の撮影監督アンリ・アレカンが照明、オノ セイゲンが作曲とライブ演奏、ピーター・リンドバーグが写真)のために、当時ミラノに滞在していたオノ セイゲンが作った音楽が、この『ベルリナー・ナハト/オノ セイゲン』の「パート1~4」だ。今回、『ベルリンの夜/オノ セイゲン』には、2011年7月、新たにトラック1「ベルリナー・ナハト・メモリーズ」トラック6「ベルリナー・ナハト・リフレイン」が、ミキシングされ付け加えられて、ようやく完全なアルバムとなった。また「パート1~4」も最新のDSD技術により、まったく新たなリミックスであるかのような、ダイナミックレンジ及びアナログ真空管のあたたかみが感じられる。
DSD, 192KHz, 96KHz, 48KHz24bit mastered by Seigen Ono at Saidera Mastering, Tokyo, 2011
ロング・インタビュー
「音質の行方 vol.1」オノセイゲン氏インタビュー
http://ototoy.jp/feature/index.php/20110815
インタビュー
「DSDの素晴らしさは音楽が好きな人ほど分かるもの - オノ セイゲン氏に訊くDSD配信の魅力」
http://www.phileweb.com/interview/article/201108/05/103.html
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まず下記の4タイトル。まもなく2010年9月のブラジル、アマゾンで世界初の5.6MHz DSDによる収録の音を再構成した「Amazon Forest Morning」「Amazon Forest Evening」も配信開始いたします。またサイデラ・レコード以外のアーティストの作品もサイデラ・マスタリングでDSDマスタリングの上で、発売していきます。
■■■■■ e-onkyo ■■■■■ 購入はこちら
- DSD (2.8MHz DSF) ¥4,200-
- HD (192KHz 24bit) ¥3,150-
- HD (96KHz 24bit) ¥2,100-
■■■■■ OTOTOY ■■■■■ 購入はこちら
- DSD (2.8MHz DSF)+mp3 ¥4,200-
- HQD (48KHz 24bit) ¥2,100-
- 44.1KHz 16bit ¥2,100- ★

『Bar del Mattatoio/Seigen Ono』計11曲、62分
『バー・デル・マタトイオ(屠殺場酒場)/オノ セイゲン』
すみずみにまで神経と熱情が行き届いた、手織りの絨毯のようなアルバムが2枚。(中略)2枚とも、過剰な繊細さが場合に酔って退屈さと取り違えられそうな気配もなきにしもあらずだが、こういう、流行とは無縁の、独自のヴィジョンを持った作品は、短時間での大量消費にばかり目が向きがちなメイジャー・レイベルでは、とても作れないだろう。ココロザシの高さが、気持ちいい。(←松山晋也/MUSIC MAGAZINE /2nd Feb 1995より)
「最優秀録音盤」「愛聴盤No.1」解説:カエターノ・ヴェローゾ(英訳:アート・リンゼイ、和訳:細川周平)
録音:1988-1994 東京、パリ、ニューヨーク、リオ・デ・ジャネイロ、サンパイロ、ミラノ。多彩なミュ-ジシャン(計47名)によるモンタ-ジュ録音オブジェ。
★ OTOTOYの44.1KHz16bitだけは、1994年のグレッグ・カルビによるオリジナルCDのマスターです。それ以外は、2011年のオノ セイゲンのDSDマスタリング。DSD, 192KHz, 96KHz, 48KHz 24bit mastered by Seigen Ono at Saidera Mastering, Tokyo, 2011,
44.1KHz16bit mastered by Greg Calbi at Masterdisk, N.Y.C., 1994.
『Seigen Ono Ensemble Montreux 93/94 /Seigen Ono Ensemble』計11曲、66分
『セイゲン・オノ・アンサンブル/モントルー 93/94』
ジャズのフェスティヴァルとして世界的にも有名なスイスのモントルー・ジャズ・フェスティヴァルへ招待された時の音源。1993年、1994年と続けて8ヶ国のミュ-ジシャンが一同に会して日本では見られない豪華オ-ルスタ-ズフェスティバルのディレクター/プロデューサーのクロウド・ノブスが『バー・デル・マタトイオ』のデモテープを聴いたことで急遽実現した。ライブならではの独創的感触、マジカルな雰囲気、デリケ-トなメロディ-、ニュ-・ディレクション、もっともエモ-ショナルなアンサンブル。解説:クロウド・ノブス
★ OTOTOYの44.1KHz16bitだけは、1994年のテッド・ジェンセンによるオリジナルCDのマスターです。それ以外は、2011年のオノ セイゲンのDSDマスタリング。DSD, 192KHz, 96KHz, 48KHz24bit mastered by Seigen Ono at Saidera Mastering, Tokyo, 2011,
44.1Khz16bit mastered byTed Jensen at Sterling Sound, N.Y.C., 1994.
『NekonoTopia NekonoMania/Seigen Ono』計11曲、37分55秒
『ネコノトピア・ネコノマニア/オノ セイゲン』
ジョン・ゾーン、宮野弘紀、ヤヒロトモヒロらを迎えてのわずか4時間で完成したスタジオアルバム。NHKテレビドラマ作品のサントラ。
DSD, 192KHz, 96KHz, 48KHz24bit mastered by Seigen Ono at Saidera Mastering, Tokyo, 2011
『Berliner Nachte/Seigen Ono』計6曲、59分33秒
『ベルリンの夜/オノ セイゲン』
12弦ギター1本だけで1時間におよぶ作品。
1988年、家具の国際見本市ミラノサローネの際にミラノのMattatoio(食肉処理工場)で行われた”pallucco”の伝説のコラボレーションプロジェクト”Furnuture shown under film light”(あのジャン・コクトーの「美女と野獣」の撮影監督アンリ・アレカンが照明、オノ セイゲンが作曲とライブ演奏、ピーター・リンドバーグが写真)のために、当時ミラノに滞在していたオノ セイゲンが作った音楽が、この『ベルリナー・ナハト/オノ セイゲン』の「パート1~4」だ。今回、『ベルリンの夜/オノ セイゲン』には、2011年7月、新たにトラック1「ベルリナー・ナハト・メモリーズ」トラック6「ベルリナー・ナハト・リフレイン」が、ミキシングされ付け加えられて、ようやく完全なアルバムとなった。また「パート1~4」も最新のDSD技術により、まったく新たなリミックスであるかのような、ダイナミックレンジ及びアナログ真空管のあたたかみが感じられる。
DSD, 192KHz, 96KHz, 48KHz24bit mastered by Seigen Ono at Saidera Mastering, Tokyo, 2011
ロング・インタビュー
「音質の行方 vol.1」オノセイゲン氏インタビュー
http://ototoy.jp/feature/index.php/20110815
インタビュー
「DSDの素晴らしさは音楽が好きな人ほど分かるもの - オノ セイゲン氏に訊くDSD配信の魅力」
http://www.phileweb.com/interview/article/201108/05/103.html
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2011年8月25日木曜日
六本木ヒルズにサイトウ・キネン・オーケストラが現る!
どうもMUSHです!
さあ今年もこの時期がやって来ました。毎年楽しみな音楽イベントの一つ「小澤征爾指揮 サイトウ・キネン・オーケストラ 六本木スクリーンコンサート」が今年は明日8月26日(金)18:00~ 行われます。会場で販売される信州ワイン(長野県松本市からの生中継なので)片手に、残暑と夜風と周りの雑音と共に最高のクラシック音楽を楽しむという一風変わった体験ができますよ。六本木ヒルズアリーナは"超大型ハイビジョンの映像"と"5.1chサラウンドの音響"の生中継!
昨年は会場で小さなお子さんを連れて来られている方もいてこれには大賛成!ホールコンサートにはなかなか連れていけませんからね。入場は無料(というかほぼ屋外のスペースで外界(?)とのあまりのシームレスさには驚きますよ)ですので仕事帰りにぷらっとよって腰掛けていく方も多い様子。
最後にわたくしMUSHのおすすめリスニングスポットをご紹介。会場には椅子やテープル席が少々用意されておりまた多くの方は地面に座り込んで聴くことになるのですが、ぜひ一度「アリーナに面した六本木ヒルズ2階通路」での視聴を。サラウンド音響で再現された松本市からのホールトーンと六本木ヒルズアリーナの響きが相まって面白いのでぜひどうぞ!
++
プログラム
第1部 18:30~
サイトウ・キネン・フェスティバルの歩み
バルトーク オペラ「青ひげ公の城」より抜粋(VTR)
指揮:小澤征爾
第2部 19:00~
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
バルトーク:「ピアノ協奏曲第3番 ホ長調 Sz.119」
チャイコフスキー:「交響曲第4番 へ長調 作品36」
演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:ディエゴ・マテウス
詳細はこちら→
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2011年8月18日木曜日
夏の風物詩
暑い日が続いていますがいかがおすごしでしょうか?
デスクの今井です。
今井の夏2011はフェスから始まっています。
最初は葉加瀬太郎主催今年10年目の「情熱大陸Special Live Summer Bonanza 2011」
ごった煮とはまさにこの事。
客層もベイビーからおばあちゃんまで。こういう空間大好きです。
ちなみに赤れんがでは同じ日に「ウクレレフェス」とやらがあったとか。来年はそちらにも顔を出してみたいです。
次に「Summer Sonic 2011」
もはや3大王道フェスですよね。今年は有名どころわんさかで、情熱大陸ライブとはまた違ったごった煮でした。
また、友人が代々木公園での「オクトーバーフェスト」に出演しているためちょこちょこ観戦へ。
今井は雑食なので、オススメフェスがあれば是非教えてください!
そんな中、私も小さいながら夏らしい企画をご用意しました。
題して「酒と色女と音男vol.2」前回は渋谷NOB、今回は江ノ島海の家ALOHA TABLEにて。
酒が美味くなるための企画なので、ある意味ごった煮です。
私はライブペイントバンド「ShipprT」にて主にジャンベ担当です。
ノーチャージなので江ノ島に起こしの際は是非★

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デスクの今井です。
今井の夏2011はフェスから始まっています。
最初は葉加瀬太郎主催今年10年目の「情熱大陸Special Live Summer Bonanza 2011」
ごった煮とはまさにこの事。
客層もベイビーからおばあちゃんまで。こういう空間大好きです。
ちなみに赤れんがでは同じ日に「ウクレレフェス」とやらがあったとか。来年はそちらにも顔を出してみたいです。
次に「Summer Sonic 2011」
もはや3大王道フェスですよね。今年は有名どころわんさかで、情熱大陸ライブとはまた違ったごった煮でした。
また、友人が代々木公園での「オクトーバーフェスト」に出演しているためちょこちょこ観戦へ。
今井は雑食なので、オススメフェスがあれば是非教えてください!
そんな中、私も小さいながら夏らしい企画をご用意しました。
題して「酒と色女と音男vol.2」前回は渋谷NOB、今回は江ノ島海の家ALOHA TABLEにて。
酒が美味くなるための企画なので、ある意味ごった煮です。
私はライブペイントバンド「ShipprT」にて主にジャンベ担当です。
ノーチャージなので江ノ島に起こしの際は是非★
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2011年8月12日金曜日
夏期休業のお知らせ
暑は夏いでんな~。
やっとこのギャグ使えるかんじになりました。どうもMUSHです。
本日から三日間お電話いただいてもぼくは出ませんからね!夏季休業のお知らせ。
誠に勝手ながら下記日程にて夏期休業をいただきます。
夏期休業期間:2011年8月12日(金)~8月14日(日)
上記期間中のお問い合わせは、当社ホームページ『Contact Us』の『お問合せ』よりいただけますと幸いです。上記期間中頂きましたお問い合わせについては、休業明けに順次対応いたします。大変ご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご了承くださいます様お願い申し上げます。
JR原宿駅から、竹下通りの途中を東郷神社のほうに抜ける道がありまして、そこが毎年蝉のパラダイスなわけです。蝉がサラウンドなわけですけど、どちらかというとあれだけ高さを表現する音ってあまりないですよね。高いんだけど、遠すぎない。そびえる木々の中で、なんであんな音場が表現されるんだろう?なんて考えながら歩いてます。
(うそです毎日暑すぎだわ~って考えながら歩いてますキリッ!)
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2011年8月11日木曜日
Mushとデザート
暇すぎると、ふといつもと違うことにハマることってありますよね。
初めまして。デスクの今井です。
Mushさんも、そんな時になんとお菓子つくりにはまり、
しかも結構本気だったようで、
一番の力作は「レモンケーキ」だったとか。
お菓子つながりで、今日スタジオにいらっしゃった方から
TORAYA CAFEのあんぱんいただいちゃいました★
小倉あんとこしあんと、ついでにケーブルの宣伝www
これです。
ちなみに私は「日曜大工」にはまっています。
暇があっては地域のDIYコーナーへ行き、
工具にみとれ、金具を物色したり。
これって不思議と音楽とかアート分野にいる方々は
よく当てはまるのでは??
お話を聞いてると、
案外皆さんいろんなものにハマっているようです。
そこから新たな感性が磨かれたり??
皆さんは、どんなことにハマってますかね?
ついでにちょっと宣伝を。
イベントやります!
■イベント名:酒と色女と音男vol.2
■日時:8/20(土)
14:30 open
17:00 start
20:00 close
■場所
海の家Aloha Table(片瀬江ノ島駅徒歩5分)
■出演
OTOGUMI'/あなあくやまい/でいとりっぱー
NOEL/ShiropT(ライブペインティングバンド)ando more...
■HP
http://sakeiromeotona.web.fc2.com/
■mail
sakeiromeotona@gmail.com
ぜひみなさんコンタクトとってください!
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初めまして。デスクの今井です。
Mushさんも、そんな時になんとお菓子つくりにはまり、
しかも結構本気だったようで、
一番の力作は「レモンケーキ」だったとか。
お菓子つながりで、今日スタジオにいらっしゃった方から
TORAYA CAFEのあんぱんいただいちゃいました★
小倉あんとこしあんと、ついでにケーブルの宣伝www
これです。
ちなみに私は「日曜大工」にはまっています。
暇があっては地域のDIYコーナーへ行き、
工具にみとれ、金具を物色したり。
これって不思議と音楽とかアート分野にいる方々は
よく当てはまるのでは??
お話を聞いてると、
案外皆さんいろんなものにハマっているようです。
そこから新たな感性が磨かれたり??
皆さんは、どんなことにハマってますかね?
ついでにちょっと宣伝を。
イベントやります!
■イベント名:酒と色女と音男vol.2
■日時:8/20(土)
14:30 open
17:00 start
20:00 close
■場所
海の家Aloha Table(片瀬江ノ島駅徒歩5分)
■出演
OTOGUMI'/あなあくやまい/でいとりっぱー
NOEL/ShiropT(ライブペインティングバンド)ando more...
■HP
http://sakeiromeotona.web.fc2.com/
sakeiromeotona@gmail.com
ぜひみなさんコンタクトとってください!
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2011年8月9日火曜日
お盆
デスクの阿地方(あちかた)です。
そろそろ、お盆ですね。
スタジオのお隣の空き地はひまわりが咲き
全力で夏を感じる今日この頃。
先日、夏を満喫しようと海へと出かけ、
喜び勇んで海に入り、
1分もしないうちにクラゲに刺され涙を流しました。
夏がはじまったと思いきや、
すでにお盆と知った一日でした。
LINK:
[特集]海の危険生物(クラゲ)
新江ノ島水族館「クラゲファンタジーホール」
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そろそろ、お盆ですね。
スタジオのお隣の空き地はひまわりが咲き
全力で夏を感じる今日この頃。
先日、夏を満喫しようと海へと出かけ、
喜び勇んで海に入り、
1分もしないうちにクラゲに刺され涙を流しました。
夏がはじまったと思いきや、
すでにお盆と知った一日でした。
犯人画像
LINK:
[特集]海の危険生物(クラゲ)
新江ノ島水族館「クラゲファンタジーホール」
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2011年8月8日月曜日
0.5デシベルのアップ/ダウン
チーフ・エンジニアの森崎です。
0.5dB(デシベル)の違いが、微妙なニュアンスの表現につながります。
高音質配信などダイナミックレンジの広いサウンドを扱う時にも必須です。
(1)オケとボーカルのバランス
(2)ロー、ミッド、ハイ帯域
(3)アタックを強調
(4)インプット・レベル
[ 解説 ]
(1)オケとボーカルのバランス。
「ボーカルちょっと大きめ/小さめ」という場合、まずは0.5dBアップ/ダウンで聴いてみましょう。ボーカルトラックを1.0dB大きく/小さくするとオケとヴォーカルは、離れすぎてしまうことがあります。音数の少ないR&B、バラードなどは、ボーカルの音像(声の輪郭)が大きく聴こえますから0.5dB小さめ、リズム楽器だけでなく、シンセ、ストリングスなど色々な楽器が入った音数が多いオケの場合は0.5dB大きめのテイクも念のため押さえておくといいですね。
(2)オケのバランスとは一つ一つを細かくバランスをとることは当たり前ですが、3バンドやシェルビングEQでざっくり調整するとサウンドの方向性が見えてきます。帯域はロー(~120Hz)、ミッド(120Hz~4kHz、6kz前後)、ハイ(4kHz、6kHz~)辺りで分けます。DAW内でミックスしているとレンジが広過ぎて中低域に厚みがなく感じる事があります。ミッドレンジを0.5dB程アップするとアナログ機材を通したようなローエンド、ハイエンドが少し落ちたかまぼこ型のバランスになり、厚み、密度のあるサウンドを得る事が出来ます。またトータルでコンプをかけるとシンバルやハットがシャカシャカ目立って歌の存在感がマスキングされることがあります。COMPの前にEQでハイを0.5dB下げることで、相対的にロー、ミッドレンジにコンプかかかりやすくなり歌の存在感がぐっと増します。
(3)ミックス時、キックやヴォーカルを強調してもサウンドに変化が無い、リズムがタイトに聴こえないときは音の芯、輪郭がはっきり聴こえにくい事が考えられます。EQでアタックや声の芯を強調する場合も0.5dB単位のアップ/ダウンからスタートすると良いでしょう。キックの芯は柔らかめなら100Hz、固めなら120Hz、スネアは1kHz、1.2kHz、1.4kHzで音楽に合った質感を選びます。僕はヴォーカルは1.1kHを基本にしてます。女性ヴォーカルなら1.4kHz。アーティスト、ジャンルに合わせて周波数は細かく変えましょう。
(4)ヘッドアンプ、AD/DAコンバーター、アナログEQ、アナログCOMPなどアナログ入力のある機材はすべて入力レベルで音質が微妙に変化します。透明感のある音質を得るには、当たり前ですが歪まないレベルで入力します。さらに0.5dBステップで徐々に大きくしていきます。ある程度入力レベルを大きくしていくと音質が「特に変化無し」→「明るい/透明感有り」→「歪みが出始める」という3段階に変化するところがあります。機材にもよりますが、歪みが出始める瞬間からだいたい0.5dB下げたポイントがスイートスポットで「明るく透明感あるサウンド」を得ることが出来ます。そこからさらに0.1dBずつ微調整すれば更にイメージ通りのサウンドを得る事が出来るはずです。音質は若干異なりますがプロツールスなどDAWのマスターフェーダーの入力レベルについても同様の方法でニュアンスのコントロールが可能です。
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高音質配信などダイナミックレンジの広いサウンドを扱う時にも必須です。
(1)オケとボーカルのバランス
(2)ロー、ミッド、ハイ帯域
(3)アタックを強調
(4)インプット・レベル
[ 解説 ]
(1)オケとボーカルのバランス。
「ボーカルちょっと大きめ/小さめ」という場合、まずは0.5dBアップ/ダウンで聴いてみましょう。ボーカルトラックを1.0dB大きく/小さくするとオケとヴォーカルは、離れすぎてしまうことがあります。音数の少ないR&B、バラードなどは、ボーカルの音像(声の輪郭)が大きく聴こえますから0.5dB小さめ、リズム楽器だけでなく、シンセ、ストリングスなど色々な楽器が入った音数が多いオケの場合は0.5dB大きめのテイクも念のため押さえておくといいですね。
(2)オケのバランスとは一つ一つを細かくバランスをとることは当たり前ですが、3バンドやシェルビングEQでざっくり調整するとサウンドの方向性が見えてきます。帯域はロー(~120Hz)、ミッド(120Hz~4kHz、6kz前後)、ハイ(4kHz、6kHz~)辺りで分けます。DAW内でミックスしているとレンジが広過ぎて中低域に厚みがなく感じる事があります。ミッドレンジを0.5dB程アップするとアナログ機材を通したようなローエンド、ハイエンドが少し落ちたかまぼこ型のバランスになり、厚み、密度のあるサウンドを得る事が出来ます。またトータルでコンプをかけるとシンバルやハットがシャカシャカ目立って歌の存在感がマスキングされることがあります。COMPの前にEQでハイを0.5dB下げることで、相対的にロー、ミッドレンジにコンプかかかりやすくなり歌の存在感がぐっと増します。
(3)ミックス時、キックやヴォーカルを強調してもサウンドに変化が無い、リズムがタイトに聴こえないときは音の芯、輪郭がはっきり聴こえにくい事が考えられます。EQでアタックや声の芯を強調する場合も0.5dB単位のアップ/ダウンからスタートすると良いでしょう。キックの芯は柔らかめなら100Hz、固めなら120Hz、スネアは1kHz、1.2kHz、1.4kHzで音楽に合った質感を選びます。僕はヴォーカルは1.1kHを基本にしてます。女性ヴォーカルなら1.4kHz。アーティスト、ジャンルに合わせて周波数は細かく変えましょう。
(4)ヘッドアンプ、AD/DAコンバーター、アナログEQ、アナログCOMPなどアナログ入力のある機材はすべて入力レベルで音質が微妙に変化します。透明感のある音質を得るには、当たり前ですが歪まないレベルで入力します。さらに0.5dBステップで徐々に大きくしていきます。ある程度入力レベルを大きくしていくと音質が「特に変化無し」→「明るい/透明感有り」→「歪みが出始める」という3段階に変化するところがあります。機材にもよりますが、歪みが出始める瞬間からだいたい0.5dB下げたポイントがスイートスポットで「明るく透明感あるサウンド」を得ることが出来ます。そこからさらに0.1dBずつ微調整すれば更にイメージ通りのサウンドを得る事が出来るはずです。音質は若干異なりますがプロツールスなどDAWのマスターフェーダーの入力レベルについても同様の方法でニュアンスのコントロールが可能です。
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2011年8月5日金曜日
『ベルリナー・ナハト/オノ セイゲン』 Berliner Nächte /Seigen Ono
こちらから購入いただけます!
http://music.e-onkyo.com/artist/m110805_R1.asp
1 Berliner Nächte memories (14’09)
2 Berliner Nächte part-1 (6’48)
3 Berliner Nächte part-2 (6’30)
4 Berliner Nächte part-3 (11’47)
5 Berliner Nächte part-4 (13’48)
6 Berliner Nächte refrain (6’28)
Seigen Ono: 12 strings guitar (YAMAHA APX-9-12)
No synthesizers or samplers.
Written, performed and produced by Seigen Ono
DSD Mastered by Seigen Ono at Saidera Mastering, July 2011
Recorded at GREEN studio, Milan, September 1988
Mixed at QUAD, New York City, December 1988,
Track1 and 6 mixed at Saidera Mastering, July 2011
+++++++++++
この何年かは、キャノン、ソニー、東芝なども参加して話題となる家具の国際見本市ミラノサローネ。イタリアのデザイナー、建築家たちの間では、今でも伝説となっているのが、1988年ミラノのMattatoio(食肉処理工場)で行われた”pallucco”のコラボレーション”Furnuture shown under film light”であった。古くからあった工場が1973年頃に閉鎖になったままの工場跡地、その床(コンクリート)の通路、展示箇所とするエリアだけをきれいに磨き上げ、それ以外はジャン・コクトーの「美女と野獣」を連想させるような廃墟そのままなのである。そこにまさにコクトーの映画の撮影監督(director of photography)であったアンリ・アレカン(Henry Alekan)が照明デザイナーとして、スチール写真は超売れっ子のファッション系のカメラマン、ピーター・リンドバーグ( Peter Lindberg)、そこに当時まったくの無名であるオノ セイゲンが音楽を、その場所、空間に合わせて作曲するという、今考えれば夢のようなプロジェクトである。(Light: Henry Alekan, Music: Seigen Ono, Photo: Peter Lindberg)
そして、そのプロジェクトのためにミラノに滞在していたオノが作った音楽が、この『ベルリナー・ナハト/オノ セイゲン』の「パート1~4」及び、アルバム『バー・デル・マタトイオ/オノ セイゲン』に収録されている「ジェノヴァ(Genova) 」と「イッツ・ソー・ファー・トウ・ゴー(It’s So Far to Go) 」である。今回、『ベルリナー・ナハト/オノ セイゲン』には、2011年7月、新たにトラック1「ベルリナー・ナハト・メモリーズ」トラック6「ベルリナー・ナハト・リフレイン」が、ミキシングされ付け加えられて、ようやく完全なアルバムとなった。また「パート1~4」も最新のDSD技術により、まったく新たなリミックスであるかのような、ダイナミックレンジ及びアナログ真空管のあたたかみが感じられる。
オノの音楽は、基本的にジャズをベースにしたミュージシャンのアンサンブルをベースにしているが、本アルバムは、たった1本の12弦ギターを重ねて作られている。スイスのスチューダー社製、2インチのマスターレコーダーの速度を半分にしたり2倍にしたりするという離れ業を意図も簡単にやってのけている。よって、他のアルバムでは使用されるシンセサイザーやサンプラーも一切使用していない。音響系、ノイズ系というジャンルがあるが、これぞまさに音の実験室と、オノのギターによるエモーショナルなパフォーマンスが産み出した傑作である。
+++++++++++++++
(C)(P) 2011 Seigen Ono/Saidera Records
これらの音楽の原盤権及び係る著作隣接権はサイデラ・レコードに帰属し、個人的視聴に限り使用許可いたします。それ以外の用途(放送、送信可能化、複製、広告、公共での使用、その他)での使用許諾につきましては、必ずサイデラ・レコードまで、どうぞお気軽にご相談下さい。 Tel: 03-5772-2721
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http://music.e-onkyo.com/artist/m110805_R1.asp
1 Berliner Nächte memories (14’09)
2 Berliner Nächte part-1 (6’48)
3 Berliner Nächte part-2 (6’30)
4 Berliner Nächte part-3 (11’47)
5 Berliner Nächte part-4 (13’48)
6 Berliner Nächte refrain (6’28)
Seigen Ono: 12 strings guitar (YAMAHA APX-9-12)
No synthesizers or samplers.
Written, performed and produced by Seigen Ono
DSD Mastered by Seigen Ono at Saidera Mastering, July 2011
Recorded at GREEN studio, Milan, September 1988
Mixed at QUAD, New York City, December 1988,
Track1 and 6 mixed at Saidera Mastering, July 2011
+++++++++++
この何年かは、キャノン、ソニー、東芝なども参加して話題となる家具の国際見本市ミラノサローネ。イタリアのデザイナー、建築家たちの間では、今でも伝説となっているのが、1988年ミラノのMattatoio(食肉処理工場)で行われた”pallucco”のコラボレーション”Furnuture shown under film light”であった。古くからあった工場が1973年頃に閉鎖になったままの工場跡地、その床(コンクリート)の通路、展示箇所とするエリアだけをきれいに磨き上げ、それ以外はジャン・コクトーの「美女と野獣」を連想させるような廃墟そのままなのである。そこにまさにコクトーの映画の撮影監督(director of photography)であったアンリ・アレカン(Henry Alekan)が照明デザイナーとして、スチール写真は超売れっ子のファッション系のカメラマン、ピーター・リンドバーグ( Peter Lindberg)、そこに当時まったくの無名であるオノ セイゲンが音楽を、その場所、空間に合わせて作曲するという、今考えれば夢のようなプロジェクトである。(Light: Henry Alekan, Music: Seigen Ono, Photo: Peter Lindberg)
そして、そのプロジェクトのためにミラノに滞在していたオノが作った音楽が、この『ベルリナー・ナハト/オノ セイゲン』の「パート1~4」及び、アルバム『バー・デル・マタトイオ/オノ セイゲン』に収録されている「ジェノヴァ(Genova) 」と「イッツ・ソー・ファー・トウ・ゴー(It’s So Far to Go) 」である。今回、『ベルリナー・ナハト/オノ セイゲン』には、2011年7月、新たにトラック1「ベルリナー・ナハト・メモリーズ」トラック6「ベルリナー・ナハト・リフレイン」が、ミキシングされ付け加えられて、ようやく完全なアルバムとなった。また「パート1~4」も最新のDSD技術により、まったく新たなリミックスであるかのような、ダイナミックレンジ及びアナログ真空管のあたたかみが感じられる。
オノの音楽は、基本的にジャズをベースにしたミュージシャンのアンサンブルをベースにしているが、本アルバムは、たった1本の12弦ギターを重ねて作られている。スイスのスチューダー社製、2インチのマスターレコーダーの速度を半分にしたり2倍にしたりするという離れ業を意図も簡単にやってのけている。よって、他のアルバムでは使用されるシンセサイザーやサンプラーも一切使用していない。音響系、ノイズ系というジャンルがあるが、これぞまさに音の実験室と、オノのギターによるエモーショナルなパフォーマンスが産み出した傑作である。
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(C)(P) 2011 Seigen Ono/Saidera Records
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2011年8月1日月曜日
ミックスマスターのレベル(その4)「マスタリングで音量を大きく仕上げたいときに気をつけるべき6つのポイント」
チーフ・エンジニアの森崎です。
ミックスマスターの音量により、メリットとデメリットがあります。マスタリングで音量の大きな仕上がりを求めるなら、ミキシングでは、以下の点に気をつけましょう。
1. ローエンド(50Hz以下)/ハイエンド(10kHz以上)に偏り、音に芯がなくならないようにする。ドンシャリ傾向のサウンドにしない。
2. ハイハット、シンバル、ボーカルの子音など、高域のピークを抑える。
3. 楽器、ボーカルの輪郭がはっきり聴こえるように。音像の大きなミックス。
4. キックとベースの帯域のかぶりに注意。低域のピークがないか注意。
5. ステレオ成分を使い過ぎない。
6. 客観的に聴いてみる。
★1. ローエンド(50Hz以下)/ハイエンド(10kHz以上)
使い過ぎると、ラジカセやPCのスピーカーのような再生レンジの狭いシステムで低域に厚みのないシャカシャカしたサウンドになります。これらのシステムでも音のバランスよく再生するには100Hz~10kHzの範囲内で基本的な音作りをしましょう。例えば音の芯はキック120Hz、スネア、ボーカル1.0kHz、シンバル4kHzなど。皆さんが思っている以上に低い周波数に存在するのです。
★2. 高域のピーク
一瞬でもあるとレベルが稼げません。例えば、ボーカルのピークの処理をしていない場合、サビで声を張った瞬間にディストーションギターやシンセが大きめの音量で入ってくるとビリつくことがあります。ボーカルの子音を抑えるにはディエッサーが有効ですが抜けが悪くなる場合はEQで補正します。Qを広めにし高域を少し上げて抜けを良くしてから、ピークのある帯域(6kHz~15kHz)をノッチフィルターで下げて耳につく子音の成分のみを抑えましょう。
★3. 音像の大きなミックス
録音は良く出来ているのに輪郭がはっきりせず音像が小さい場合、過剰にコンプをかけている可能性があります。コンプのアタックタイムが早すぎると大事なアタック音を潰してしまい輪郭の無いサウンドになります。対策はアタックタイムを遅くしてアタック成分にコンプがかからないようにする。またレシオを強め(2.0:1、4.0:1)でスレッショルドを緩めのセッティングの方が厚みのあるサウンドになります。
★4. 低域のピーク
低域のピークがあるとリズムがはっきり聴こえずボーカルの抜けやウワモノの抜けも悪くなります。特にベースに注意してください。特定の音域がキックやシンセ、ストリングスの低域成分とぶつかり思わぬピークを生じることがあります。フェーダー操作で聴感上のレベルをコントロールするか、ほんの少しピークを抑える程度のコンプをかけることで対策しましょう。EQの使いこなしのポイントはキックとベースそれぞれで同じ帯域をブーストしないようにすること。例えば120Hzでキックのアタックを強調したら、ベースは60Hzでボリューム感を出しアタックは250Hzで出す、など。
★5. ステレオ成分を使い過ぎない
パンを左右に思いっきり振ったシンセやディストーションギターは音量を入れたときに歪みやすい傾向があります。特に歪みやすいのはソロギターやエンディングのギターの打ちっぱなしの瞬間です。ベースの音とかぶったり、ニュアンスを付けて音をチョーキングした場合はピークが発生し歪みにつながります。それぞれの楽器が重ならないよう定位を変えたり、ボリュームレベルを調整することで対策出来ます。
★6. ミキシングで仕上がったサウンドを客観的に聴いてみる
音量レベルを下げても演奏や歌詞がはっきりと聴こえるか。ニアフィールドモニターだけでなくヘッドホンやラジカセ、PCのスピーカーでもチェックしてみてください。ピークがあるからコンプをかけるのではなくまずはオケと歌のフェーダーバランスを細かく微調整から。次にEQで帯域の補正、最後にコンプの調整をすれば楽器の鳴りの良いダイナミックスあるサウンドに仕上がります。
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ミックスマスターの音量により、メリットとデメリットがあります。マスタリングで音量の大きな仕上がりを求めるなら、ミキシングでは、以下の点に気をつけましょう。
1. ローエンド(50Hz以下)/ハイエンド(10kHz以上)に偏り、音に芯がなくならないようにする。ドンシャリ傾向のサウンドにしない。
2. ハイハット、シンバル、ボーカルの子音など、高域のピークを抑える。
3. 楽器、ボーカルの輪郭がはっきり聴こえるように。音像の大きなミックス。
4. キックとベースの帯域のかぶりに注意。低域のピークがないか注意。
5. ステレオ成分を使い過ぎない。
6. 客観的に聴いてみる。
★1. ローエンド(50Hz以下)/ハイエンド(10kHz以上)
使い過ぎると、ラジカセやPCのスピーカーのような再生レンジの狭いシステムで低域に厚みのないシャカシャカしたサウンドになります。これらのシステムでも音のバランスよく再生するには100Hz~10kHzの範囲内で基本的な音作りをしましょう。例えば音の芯はキック120Hz、スネア、ボーカル1.0kHz、シンバル4kHzなど。皆さんが思っている以上に低い周波数に存在するのです。
★2. 高域のピーク
一瞬でもあるとレベルが稼げません。例えば、ボーカルのピークの処理をしていない場合、サビで声を張った瞬間にディストーションギターやシンセが大きめの音量で入ってくるとビリつくことがあります。ボーカルの子音を抑えるにはディエッサーが有効ですが抜けが悪くなる場合はEQで補正します。Qを広めにし高域を少し上げて抜けを良くしてから、ピークのある帯域(6kHz~15kHz)をノッチフィルターで下げて耳につく子音の成分のみを抑えましょう。
★3. 音像の大きなミックス
録音は良く出来ているのに輪郭がはっきりせず音像が小さい場合、過剰にコンプをかけている可能性があります。コンプのアタックタイムが早すぎると大事なアタック音を潰してしまい輪郭の無いサウンドになります。対策はアタックタイムを遅くしてアタック成分にコンプがかからないようにする。またレシオを強め(2.0:1、4.0:1)でスレッショルドを緩めのセッティングの方が厚みのあるサウンドになります。
★4. 低域のピーク
低域のピークがあるとリズムがはっきり聴こえずボーカルの抜けやウワモノの抜けも悪くなります。特にベースに注意してください。特定の音域がキックやシンセ、ストリングスの低域成分とぶつかり思わぬピークを生じることがあります。フェーダー操作で聴感上のレベルをコントロールするか、ほんの少しピークを抑える程度のコンプをかけることで対策しましょう。EQの使いこなしのポイントはキックとベースそれぞれで同じ帯域をブーストしないようにすること。例えば120Hzでキックのアタックを強調したら、ベースは60Hzでボリューム感を出しアタックは250Hzで出す、など。
★5. ステレオ成分を使い過ぎない
パンを左右に思いっきり振ったシンセやディストーションギターは音量を入れたときに歪みやすい傾向があります。特に歪みやすいのはソロギターやエンディングのギターの打ちっぱなしの瞬間です。ベースの音とかぶったり、ニュアンスを付けて音をチョーキングした場合はピークが発生し歪みにつながります。それぞれの楽器が重ならないよう定位を変えたり、ボリュームレベルを調整することで対策出来ます。
★6. ミキシングで仕上がったサウンドを客観的に聴いてみる
音量レベルを下げても演奏や歌詞がはっきりと聴こえるか。ニアフィールドモニターだけでなくヘッドホンやラジカセ、PCのスピーカーでもチェックしてみてください。ピークがあるからコンプをかけるのではなくまずはオケと歌のフェーダーバランスを細かく微調整から。次にEQで帯域の補正、最後にコンプの調整をすれば楽器の鳴りの良いダイナミックスあるサウンドに仕上がります。
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2011年7月22日金曜日
ミックスマスターのレベル(その3)「音量レベルの小さなミックスマスター」
チーフ・エンジニアの森崎です。
本日は音量レベルの小さなミックスマスターについて。
メリットはズバリ音質の良さです!ヘッドルームに余裕がありレベルオーバーにより歪むことがないためハイエンド/ローエンドまできれいに伸びて、演奏のダイナミクス・奥行き・広がりが繊細なところまで再現されます。クラシックやジャズはもちろん、ポップスやロックでも声や楽器の質感をナチュラルに表現したいときはレベルを入れすぎずにミックスを仕上げましょう。瞬間的なピークでも-1.0dB程度までに押さえた音量レベルがベストです。アウトボードや、複数のプラグインをインサートしての音作りでも、ミックスマスターの音量レベルはヘッドルームに余裕を持たせることで歪まずにクリーンなサウンドを得ることが出来ます。
また、みなさんもミックスでEQをすると思いますが、「ブースト方向にEQ」することが多いのではないでしょうか?ヘッドルームに余裕がなければEQでブーストすることでマスタートラックは、ピークに達して音が硬くなったり歪むことがあります。複数の帯域を、例えばボーカルなら声の芯(1.0kHz)、輪郭(6kHz)、倍音(16kHz)などでEQする場合はより多くのヘッドルームを持たせましょう。またEQする帯域が増えるとEQカーブの重なりでフレーズによっては思わぬピークが生じることがあります。
意外だったのが、ミックス時に出来るだけ音量を入れた方がマスタリング後の仕上がりの音量を大きくできると思っている方が結構いること。そんなことはありませんよ!小さめのミックスでもマスタリングで十分に音量を大きく仕上げることはもちろん可能で歪ませずに聴感上で大きなレベルをつくり出すことができます!マキシマイザーを入れたくなる気持ちもわかりますが、一度バイパスさせてモニターしてみましょう。ミキシングで音量より大切なことは「音楽としてのバランス」です。演奏が分かりやすく聞こえること。歌とオケのバランス。音量レベルやモニターシステムが替わってもニュアンスが変わらないことです。
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本日は音量レベルの小さなミックスマスターについて。
メリットはズバリ音質の良さです!ヘッドルームに余裕がありレベルオーバーにより歪むことがないためハイエンド/ローエンドまできれいに伸びて、演奏のダイナミクス・奥行き・広がりが繊細なところまで再現されます。クラシックやジャズはもちろん、ポップスやロックでも声や楽器の質感をナチュラルに表現したいときはレベルを入れすぎずにミックスを仕上げましょう。瞬間的なピークでも-1.0dB程度までに押さえた音量レベルがベストです。アウトボードや、複数のプラグインをインサートしての音作りでも、ミックスマスターの音量レベルはヘッドルームに余裕を持たせることで歪まずにクリーンなサウンドを得ることが出来ます。
また、みなさんもミックスでEQをすると思いますが、「ブースト方向にEQ」することが多いのではないでしょうか?ヘッドルームに余裕がなければEQでブーストすることでマスタートラックは、ピークに達して音が硬くなったり歪むことがあります。複数の帯域を、例えばボーカルなら声の芯(1.0kHz)、輪郭(6kHz)、倍音(16kHz)などでEQする場合はより多くのヘッドルームを持たせましょう。またEQする帯域が増えるとEQカーブの重なりでフレーズによっては思わぬピークが生じることがあります。
意外だったのが、ミックス時に出来るだけ音量を入れた方がマスタリング後の仕上がりの音量を大きくできると思っている方が結構いること。そんなことはありませんよ!小さめのミックスでもマスタリングで十分に音量を大きく仕上げることはもちろん可能で歪ませずに聴感上で大きなレベルをつくり出すことができます!マキシマイザーを入れたくなる気持ちもわかりますが、一度バイパスさせてモニターしてみましょう。ミキシングで音量より大切なことは「音楽としてのバランス」です。演奏が分かりやすく聞こえること。歌とオケのバランス。音量レベルやモニターシステムが替わってもニュアンスが変わらないことです。
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2011年7月21日木曜日
優先順位1位はマスター・テープのアーカイビング
音楽が好きな人には、ようやく「本当の意味でのレコード」を楽しめることができる時代がきた!
97年をピークにパッケージCDの売り上げはシュリンクしているが、音楽は決してなくならない。携帯型プレーヤーやPCにMP3で1000曲も保存している人も少なくないだろう。しかしそれは情報を間引きされた音で、ジャンルによっては別物と言えるほどに音楽の重要な部分が欠落している。それほどにオリジナルのレコーディングとは違う音なのである。責任ある発言という意味で私は、録音エンジニアという職業のほかに、作曲家としての活動も続けているが、少なくとも私自身のマスターについては、CDとマスターとは異なる音楽体験である。まあ、それほど印象が変わらないCDがあることも認める。
レコード会社、原盤制作会社、レーベル運営、ミュージシャンで自分でCDなどを作っている方々へ。
倉庫代の節約という理由ですでに廃棄してしまった場合は取り返しがつかないが、手元に(保管庫に)アナログ・テープがあることが判っている場合、今すぐ始めないといけない優先順位1位はマスター・テープのアーカイビングである。ハードディスクのスペースや予算を考えたら、96kHz 24bitでデジタル化しているからそれで十分だという意見も理解できる。この10年以内にPro Toolsなどで制作されたマスターは、それでもよいであろう。重要なのは、それ以前の1/4インチ、ハーフインチなどアナログ・マスターテープである。温度湿度の管理がなされていてもアナログテープの劣化は早い。サイデラ・マスタリングでは、STUDER A-80、A820、Dolby-SR/Aのメインテナンスとトランスファー用のケーブル、電源周りまで管理されている。熱処理(ベーキング、オーブン入れ)して、正しい調整により、5.6MHz DSDにアーカイビングしていく。ハードディスクの価格も手頃になり、このタイミングで5.6MHz DSDでアーカイビングできることは画期的である。私自身のマスターも、5.6MHz DSDでアーカイビング後はついに廃棄!とした。後悔しないぞ。ポップス、ジャズ、フュージョン、クラシック、演歌、とりわけ歌の上手い歌手、名演奏のマスター、とにかくアナログ・テープは、5.6MHz DSDでアーカイビングが必須である。希望される場合、同時にDSDマスタリングも受託しているので、どうぞ遠慮なく問い合わせてほしい。2.8MHz DSFあるいは96kHz 24bitにダウンコンバートして高音質音楽配信も可能。これで「本当の意味でのレコード」が楽しめる。
サイデラ・マスタリング
シニア・エンジニア:オノ セイゲン
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