2011年8月31日水曜日

『Keiichiro Shibuya/ATAK000+』5.6MHzDSDマスタリング@サイデラ・マスタリング


2011年8月24日
http://twitteritter.com/#!/keiichiroshibuy

twitter*今日はATAK000+のマスタリング@サイデラなのでデータ整理のため早起きしましたー

twitter*これからサイデラマスタリングでATAK000+のリマスタリング♪( ´▽`)

twitter*僕のファーストアルバムに新曲2曲入って来月にリリースします☆


(スタジオ到着)

森崎:おはようございます!おひさしぶりです。

渋谷慶一郎:やあ、これなんですが。こちらがCDR、16ビット/44.1kHz、新曲は2曲で32ビットフロート/48kHzです。

twitter*サイデラでマスタリングなう

森崎:もとのアルバム素材はCDRなんですね。では、DSDにアップコンバートしましょう。2.8MHzと5.6MHzの2種類つくってみますので、聴き比べましょう。

渋谷:5.6MHzがいいね。全然解像度が違うね。音の立ち上がりも速い。2.8MHzは確かにパンチは出やすいけど普通になっちゃうよね。

森崎:5.6MHzは音が出た瞬間の緊張感が違いましたね。ノイズの重なりまで鮮明に聴こえますね。

渋谷:音のフォーカスも5.6MHzのほうがシャープだね。2.8MHzだとちょっとぼやけたかな。今回のATAK000+はよくある音圧だけ上げたリマスターじゃなくて、いまのテクノロジーだから出来る最新のサウンドにしたい。なおかつ元のATAK000より音量もよりも大きく、音像も大きくしたい。そう考えると5.6MHzのほうが断然いいですね。5.6MHzで音圧出す方向でおねがいします。

森崎:そうしましょう!その5.6MHzのDSDファイルをKORG MR-2000Sでプレイバックして、Prism Sound MLA-2をインプットスルーします。それを24ビット/88.2kHzにAD変換して、24ビット/88.2kHzのままでTC Electronic SYSTEM6000でEQ、コンプなど微調整して、最終的に16ビット/44.1kHzに落とします。では、ADコンバーターのキャラクターを聴いていきましょうか。最初はPrism Sound Dream ADA-8から。

渋谷:音圧のある曲にはADA-8とACROTECHのケーブルの組み合わせがいいね。キックのアタックやエッジ感がすごくいい。例えば、いまよりもっと広がりを出すことって出来ます?

森崎:ADをdCS 905に変えてみましょう。

渋谷:奥行きとか広がりはあるけどちょっと立ち上がりが遅くなったかな。音の立ち上がりの速さは絶対に必要。

森崎:これでどうです?MLA-2からADコンバーターへのケーブルを変えてみました。(Saidera Ai SD-9003ケーブル/ROCK ONだけで販売中)

渋谷:このサイデラのケーブルとdCS 905の組み合わせはいいね。ADA-8に比べるとdCS 905は派手で肉厚になるけど少し音の立ち上がりが遅くなる。それをタイトなサイデラのケーブルで補完するという感じかな。スピード感はこのぐらい欲しい。

森崎:それにしても、この1曲目のピアノの音はすごいです。どうして後ろに定位しているのに音像が大きいのですか?

渋谷:すごいでしょ。僕は音作りにほとんどリバーブは使わない。後ろにあるノイズの音に秘密があるんだよね。で、このピアノの音はfor mariaのピアノを徹底的に分解して使っているんです。

森崎:この立体感と奥行きは聴いたことが無いです。

渋谷:あとこのノイズのサウンドファイルはライブでも使うけどお客さんの反応がすごかった。三次元的にフロアを音が動き回るからみんなトリップしたみたいに踊るんだよね。

森崎:トリップするの分かります。ノイズがすっと頭に入って来るんですよ。僕も最初にプレイバックした時に鳥肌が立ちましたから。この5.6MHzのサウンドをクラブで鳴らしたらさらにすごそうですね!

渋谷:それすごそうだね(笑)。

森崎:まずこのセッティングで1曲目を録りましょう。

渋谷:ん?森崎さん、さっきと何か設定変えました?音のフォーカスがぼやけてるね。あと立ち上がりが遅い。

森崎:渋谷さん、さすが、耳がいい!実はデジタル機材はプレイバックするとき、偶数回と奇数回で音色が違うんです。おそらく次はバッチリなはず。

渋谷:そうなんだ!あ、今回はアタックが全然違う!こっちにしよう。

森崎:この違いが分かる人はなかなかいない。後ろの席でこの違いをどうやって聴き分けているんですか?

渋谷:僕は音をを手触りとか、色の違いのような感覚で聴いているんですよ。周波数よりも耳でどう聴こえるかで判断してるんです。だから言語化する以前の感覚でこれはいい、これはダメっていうのが一瞬で分かれちゃう。

森崎:先入観なく感覚的に聴いているから判断が早いんですね。しかも音楽的に判断してくれますから音作りがとても楽です。

渋谷:すごく繊細な音だけどレベルは入っていますか?

森崎:元のATAK000よりも入っていますよ。メーターはかなり振れています!アップコンバートしたからノイズが心地よく聴こえるのかもしれないですね。

twitter*これはすげー

森崎:いやあ、渋谷さんさすが、耳がいい。こっちは5.6MHzでノイズまで・・・

渋谷:こっちのほうが全然いい。

森崎:そういえば僕みたいに機材やケーブルを交換して音作りするエンジニアっていないですよね。

渋谷:そうだよね。でも、それはサイデラのモニター環境が分かりやすいから出来ることでしょ。モニターがクリアじゃないと無理な方法だよね。

森崎:さっきの音の違いはハイエンドの0.2dBのEQの違いですよ。

渋谷:でも明らかに違うよね。こっちのほうが音が明るいしタイトに出てくる。ノイズの粒子の印象が全然ちがう。森崎さん、この音、ダブって聴こえないはずなんですけど、何とか補正出来ます?

森崎:ビートが細かいところなのでリミッターの微調整をしましょう。

渋谷:あ、いまの感じがいい!どのぐらい変えたの?

森崎:リミッターのスレッショルド0.1dB弱くしました。渋谷さん、レベルの0.1dBだけでなく1Hzの違いも簡単に聴き分けますね。

渋谷:うん、分かる。森崎さんケーブルをさっきの広がりあるのに変えたほう良さそうだよ。

森崎:先に言われちゃ、困っちゃいますね!Wire Worldのケーブルに変えましょう。

twitter*デジタルミュージックでのDSDの新しい使い方、おすすめしまうす

twitter*いや、DSDにアップコンバートしてから解像度高い状態でマスタリングしてCDに落とし込むのです。RT (Aさん): DSDのマスタリングとか、すごそうです!SACDで発売するんですか?

twitter*ATAK000を全てDSDに取り込んでリマスタリングするので圧倒的に音が良くなります。

twitter*サイデラ森崎さんとDSDマスタリングちう。この解像度と音圧すごい\(^o^)/


(1Fオフィスにて)

オノ セイゲン:やあ、渋谷くん久しぶり!DSDにアップコンバートしてやってるんだって?

渋谷:そうなんです。DSDの5.6MHzは解像度が違いますね。音の立ち上がりも速い。

オノ:いい指摘ですねえ。ジャンルによって2.8MHz を選ぶ人もいるけど。5.6MHz DSDは、単純に時間軸の解像度が2倍だから、矩形波とかパルスにはぜったい5.6MHz DSDだね。繊細なアコースティックの楽器の、とりわけピアニッシモ部分はこれでないと記録できない。
そうそう、SONORIUMの、あのライブのミックスやっとできあがったから。5.6MHz DSDミキシングで。あれは特別なライブだったし、緊張感というか大切な記録で高橋悠治さんもピアノの繊細な部分、ぜんぶ入ってるから。やっぱりライブはいいよー。OTOTOYに出していいいじゃない?

渋谷:それいいかもしれないですね。DSDだけでリリースするのがいいかもしれない。でも、DSDはアコースティックだけじゃなくてデジタルミュージックでもすごく有効なことが分かりました。今回は僕のファーストアルバムと新曲2曲を全部、DSDにアップコンバートしてからマスタリングしてもらったけど明らかに解像度が上がってます。DSDアップコンバートでマスタリングというのは世界でもここでしか出来ないと思うから、ここでやってないとしたら世界初だと思うんだけど、すごくいいと思いました。でもなんで誰もやらないんだろう?このアルバムは9/11にATAK web shopで先行発売して9月中には一般発売になると思うからぜひ聴いてほしいですね。




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2011年8月27日土曜日

DSDによる高音質配信を開始

サイデラ・レコードでは、e-onkyo music 及び OTOTOY よりDSDによる高音質配信を開始しました。

まず下記の4タイトル。まもなく2010年9月のブラジル、アマゾンで世界初の5.6MHz DSDによる収録の音を再構成した「Amazon Forest Morning」「Amazon Forest Evening」も配信開始いたします。またサイデラ・レコード以外のアーティストの作品もサイデラ・マスタリングでDSDマスタリングの上で、発売していきます。



■■■■■ e-onkyo ■■■■■ 購入はこちら

- DSD (2.8MHz DSF) ¥4,200-

- HD (192KHz 24bit) ¥3,150-

- HD (96KHz 24bit) ¥2,100-

■■■■■ OTOTOY ■■■■■ 購入はこちら

- DSD (2.8MHz DSF)+mp3 ¥4,200-

- HQD (48KHz 24bit) ¥2,100-

- 44.1KHz 16bit ¥2,100- ★











『Bar del Mattatoio/Seigen Ono』計11曲、62分

『バー・デル・マタトイオ(屠殺場酒場)/オノ セイゲン』


すみずみにまで神経と熱情が行き届いた、手織りの絨毯のようなアルバムが2枚。(中略)2枚とも、過剰な繊細さが場合に酔って退屈さと取り違えられそうな気配もなきにしもあらずだが、こういう、流行とは無縁の、独自のヴィジョンを持った作品は、短時間での大量消費にばかり目が向きがちなメイジャー・レイベルでは、とても作れないだろう。ココロザシの高さが、気持ちいい。(←松山晋也/MUSIC MAGAZINE /2nd Feb 1995より)

「最優秀録音盤」「愛聴盤No.1」解説:カエターノ・ヴェローゾ(英訳:アート・リンゼイ、和訳:細川周平)

録音:1988-1994 東京、パリ、ニューヨーク、リオ・デ・ジャネイロ、サンパイロ、ミラノ。多彩なミュ-ジシャン(計47名)によるモンタ-ジュ録音オブジェ。

★ OTOTOYの44.1KHz16bitだけは、1994年のグレッグ・カルビによるオリジナルCDのマスターです。それ以外は、2011年のオノ セイゲンのDSDマスタリング。DSD, 192KHz, 96KHz, 48KHz 24bit mastered by Seigen Ono at Saidera Mastering, Tokyo, 2011,

44.1KHz16bit mastered by Greg Calbi at Masterdisk, N.Y.C., 1994.







『Seigen Ono Ensemble Montreux 93/94 /Seigen Ono Ensemble』計11曲、66分

『セイゲン・オノ・アンサンブル/モントルー 93/94』


ジャズのフェスティヴァルとして世界的にも有名なスイスのモントルー・ジャズ・フェスティヴァルへ招待された時の音源。1993年、1994年と続けて8ヶ国のミュ-ジシャンが一同に会して日本では見られない豪華オ-ルスタ-ズフェスティバルのディレクター/プロデューサーのクロウド・ノブスが『バー・デル・マタトイオ』のデモテープを聴いたことで急遽実現した。ライブならではの独創的感触、マジカルな雰囲気、デリケ-トなメロディ-、ニュ-・ディレクション、もっともエモ-ショナルなアンサンブル。解説:クロウド・ノブス

★ OTOTOYの44.1KHz16bitだけは、1994年のテッド・ジェンセンによるオリジナルCDのマスターです。それ以外は、2011年のオノ セイゲンのDSDマスタリング。DSD, 192KHz, 96KHz, 48KHz24bit mastered by Seigen Ono at Saidera Mastering, Tokyo, 2011,

44.1Khz16bit mastered byTed Jensen at Sterling Sound, N.Y.C., 1994.







『NekonoTopia NekonoMania/Seigen Ono』計11曲、37分55秒

『ネコノトピア・ネコノマニア/オノ セイゲン』


ジョン・ゾーン、宮野弘紀、ヤヒロトモヒロらを迎えてのわずか4時間で完成したスタジオアルバム。NHKテレビドラマ作品のサントラ。

DSD, 192KHz, 96KHz, 48KHz24bit mastered by Seigen Ono at Saidera Mastering, Tokyo, 2011







『Berliner Nachte/Seigen Ono』計6曲、59分33秒

『ベルリンの夜/オノ セイゲン』


12弦ギター1本だけで1時間におよぶ作品。

1988年、家具の国際見本市ミラノサローネの際にミラノのMattatoio(食肉処理工場)で行われた”pallucco”の伝説のコラボレーションプロジェクト”Furnuture shown under film light”(あのジャン・コクトーの「美女と野獣」の撮影監督アンリ・アレカンが照明、オノ セイゲンが作曲とライブ演奏、ピーター・リンドバーグが写真)のために、当時ミラノに滞在していたオノ セイゲンが作った音楽が、この『ベルリナー・ナハト/オノ セイゲン』の「パート1~4」だ。今回、『ベルリンの夜/オノ セイゲン』には、2011年7月、新たにトラック1「ベルリナー・ナハト・メモリーズ」トラック6「ベルリナー・ナハト・リフレイン」が、ミキシングされ付け加えられて、ようやく完全なアルバムとなった。また「パート1~4」も最新のDSD技術により、まったく新たなリミックスであるかのような、ダイナミックレンジ及びアナログ真空管のあたたかみが感じられる。

DSD, 192KHz, 96KHz, 48KHz24bit mastered by Seigen Ono at Saidera Mastering, Tokyo, 2011





ロング・インタビュー

「音質の行方 vol.1」オノセイゲン氏インタビュー

http://ototoy.jp/feature/index.php/20110815



インタビュー

「DSDの素晴らしさは音楽が好きな人ほど分かるもの - オノ セイゲン氏に訊くDSD配信の魅力」

http://www.phileweb.com/interview/article/201108/05/103.html





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2011年8月25日木曜日

六本木ヒルズにサイトウ・キネン・オーケストラが現る!



どうもMUSHです!



さあ今年もこの時期がやって来ました。毎年楽しみな音楽イベントの一つ「小澤征爾指揮 サイトウ・キネン・オーケストラ 六本木スクリーンコンサート」が今年は明日8月26日(金)18:00~ 行われます。会場で販売される信州ワイン(長野県松本市からの生中継なので)片手に、残暑と夜風と周りの雑音と共に最高のクラシック音楽を楽しむという一風変わった体験ができますよ。六本木ヒルズアリーナは"超大型ハイビジョンの映像"と"5.1chサラウンドの音響"の生中継!



昨年は会場で小さなお子さんを連れて来られている方もいてこれには大賛成!ホールコンサートにはなかなか連れていけませんからね。入場は無料(というかほぼ屋外のスペースで外界(?)とのあまりのシームレスさには驚きますよ)ですので仕事帰りにぷらっとよって腰掛けていく方も多い様子。



最後にわたくしMUSHのおすすめリスニングスポットをご紹介。会場には椅子やテープル席が少々用意されておりまた多くの方は地面に座り込んで聴くことになるのですが、ぜひ一度「アリーナに面した六本木ヒルズ2階通路」での視聴を。サラウンド音響で再現された松本市からのホールトーンと六本木ヒルズアリーナの響きが相まって面白いのでぜひどうぞ!



++



プログラム

第1部 18:30~

サイトウ・キネン・フェスティバルの歩み

バルトーク オペラ「青ひげ公の城」より抜粋(VTR)

指揮:小澤征爾

第2部 19:00~

チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」

バルトーク:「ピアノ協奏曲第3番 ホ長調 Sz.119」

チャイコフスキー:「交響曲第4番 へ長調 作品36」

演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ

指揮:ディエゴ・マテウス


詳細はこちら→









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2011年8月18日木曜日

夏の風物詩

暑い日が続いていますがいかがおすごしでしょうか?

デスクの今井です。



今井の夏2011はフェスから始まっています。



最初は葉加瀬太郎主催今年10年目の「情熱大陸Special Live Summer Bonanza 2011」

ごった煮とはまさにこの事。

客層もベイビーからおばあちゃんまで。こういう空間大好きです。

ちなみに赤れんがでは同じ日に「ウクレレフェス」とやらがあったとか。来年はそちらにも顔を出してみたいです。



次に「Summer Sonic 2011」

もはや3大王道フェスですよね。今年は有名どころわんさかで、情熱大陸ライブとはまた違ったごった煮でした。



また、友人が代々木公園での「オクトーバーフェスト」に出演しているためちょこちょこ観戦へ。



今井は雑食なので、オススメフェスがあれば是非教えてください!



そんな中、私も小さいながら夏らしい企画をご用意しました。

題して「酒と色女と音男vol.2」前回は渋谷NOB、今回は江ノ島海の家ALOHA TABLEにて。

酒が美味くなるための企画なので、ある意味ごった煮です。

私はライブペイントバンド「ShipprT」にて主にジャンベ担当です。

ノーチャージなので江ノ島に起こしの際は是非★









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2011年8月12日金曜日

夏期休業のお知らせ


暑は夏いでんな~。
やっとこのギャグ使えるかんじになりました。どうもMUSHです。

本日から三日間お電話いただいてもぼくは出ませんからね!夏季休業のお知らせ。

誠に勝手ながら下記日程にて夏期休業をいただきます。
夏期休業期間:2011年8月12日(金)~8月14日(日)
上記期間中のお問い合わせは、当社ホームページ『Contact Us』の『お問合せ』よりいただけますと幸いです。上記期間中頂きましたお問い合わせについては、休業明けに順次対応いたします。大変ご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご了承くださいます様お願い申し上げます。

JR原宿駅から、竹下通りの途中を東郷神社のほうに抜ける道がありまして、そこが毎年蝉のパラダイスなわけです。蝉がサラウンドなわけですけど、どちらかというとあれだけ高さを表現する音ってあまりないですよね。高いんだけど、遠すぎない。そびえる木々の中で、なんであんな音場が表現されるんだろう?なんて考えながら歩いてます。

(うそです毎日暑すぎだわ~って考えながら歩いてますキリッ!)


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2011年8月11日木曜日

Mushとデザート

暇すぎると、ふといつもと違うことにハマることってありますよね。
初めまして。デスクの今井です。

Mushさんも、そんな時になんとお菓子つくりにはまり、
しかも結構本気だったようで、
一番の力作は「レモンケーキ」だったとか。

お菓子つながりで、今日スタジオにいらっしゃった方から
TORAYA CAFEのあんぱんいただいちゃいました★
小倉あんとこしあんと、ついでにケーブルの宣伝www
これです。


ちなみに私は「日曜大工」にはまっています。
暇があっては地域のDIYコーナーへ行き、
工具にみとれ、金具を物色したり。

これって不思議と音楽とかアート分野にいる方々は
よく当てはまるのでは??
お話を聞いてると、
案外皆さんいろんなものにハマっているようです。
そこから新たな感性が磨かれたり??

皆さんは、どんなことにハマってますかね?


ついでにちょっと宣伝を。
イベントやります!

■イベント名:酒と色女と音男vol.2
■日時:8/20(土)
14:30 open
17:00 start
20:00 close
■場所
海の家Aloha Table(片瀬江ノ島駅徒歩5分)
■出演
OTOGUMI'/あなあくやまい/でいとりっぱー
NOEL/ShiropT(ライブペインティングバンド)ando more...
■HP
http://sakeiromeotona.web.fc2.com/
■mail
sakeiromeotona@gmail.com
ぜひみなさんコンタクトとってください!


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2011年8月9日火曜日

お盆

デスクの阿地方(あちかた)です。
そろそろ、お盆ですね。
スタジオのお隣の空き地はひまわりが咲き
全力で夏を感じる今日この頃。
先日、夏を満喫しようと海へと出かけ、
喜び勇んで海に入り、
1分もしないうちにクラゲに刺され涙を流しました。

夏がはじまったと思いきや、
すでにお盆と知った一日でした。

犯人画像


LINK:
[特集]海の危険生物(クラゲ)
新江ノ島水族館「クラゲファンタジーホール」



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2011年8月8日月曜日

0.5デシベルのアップ/ダウン

チーフ・エンジニアの森崎です。
0.5dB(デシベル)の違いが、微妙なニュアンスの表現につながります。
高音質配信などダイナミックレンジの広いサウンドを扱う時にも必須です。

(1)オケとボーカルのバランス
(2)ロー、ミッド、ハイ帯域
(3)アタックを強調
(4)インプット・レベル


[ 解説 ]
(1)オケとボーカルのバランス。
「ボーカルちょっと大きめ/小さめ」という場合、まずは0.5dBアップ/ダウンで聴いてみましょう。ボーカルトラックを1.0dB大きく/小さくするとオケとヴォーカルは、離れすぎてしまうことがあります。音数の少ないR&B、バラードなどは、ボーカルの音像(声の輪郭)が大きく聴こえますから0.5dB小さめ、リズム楽器だけでなく、シンセ、ストリングスなど色々な楽器が入った音数が多いオケの場合は0.5dB大きめのテイクも念のため押さえておくといいですね。


(2)オケのバランスとは一つ一つを細かくバランスをとることは当たり前ですが、3バンドやシェルビングEQでざっくり調整するとサウンドの方向性が見えてきます。帯域はロー(~120Hz)、ミッド(120Hz~4kHz、6kz前後)、ハイ(4kHz、6kHz~)辺りで分けます。DAW内でミックスしているとレンジが広過ぎて中低域に厚みがなく感じる事があります。ミッドレンジを0.5dB程アップするとアナログ機材を通したようなローエンド、ハイエンドが少し落ちたかまぼこ型のバランスになり、厚み、密度のあるサウンドを得る事が出来ます。またトータルでコンプをかけるとシンバルやハットがシャカシャカ目立って歌の存在感がマスキングされることがあります。COMPの前にEQでハイを0.5dB下げることで、相対的にロー、ミッドレンジにコンプかかかりやすくなり歌の存在感がぐっと増します。


(3)ミックス時、キックやヴォーカルを強調してもサウンドに変化が無い、リズムがタイトに聴こえないときは音の芯、輪郭がはっきり聴こえにくい事が考えられます。EQでアタックや声の芯を強調する場合も0.5dB単位のアップ/ダウンからスタートすると良いでしょう。キックの芯は柔らかめなら100Hz、固めなら120Hz、スネアは1kHz、1.2kHz、1.4kHzで音楽に合った質感を選びます。僕はヴォーカルは1.1kHを基本にしてます。女性ヴォーカルなら1.4kHz。アーティスト、ジャンルに合わせて周波数は細かく変えましょう。


(4)ヘッドアンプ、AD/DAコンバーター、アナログEQ、アナログCOMPなどアナログ入力のある機材はすべて入力レベルで音質が微妙に変化します。透明感のある音質を得るには、当たり前ですが歪まないレベルで入力します。さらに0.5dBステップで徐々に大きくしていきます。ある程度入力レベルを大きくしていくと音質が「特に変化無し」→「明るい/透明感有り」→「歪みが出始める」という3段階に変化するところがあります。機材にもよりますが、歪みが出始める瞬間からだいたい0.5dB下げたポイントがスイートスポットで「明るく透明感あるサウンド」を得ることが出来ます。そこからさらに0.1dBずつ微調整すれば更にイメージ通りのサウンドを得る事が出来るはずです。音質は若干異なりますがプロツールスなどDAWのマスターフェーダーの入力レベルについても同様の方法でニュアンスのコントロールが可能です。


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2011年8月5日金曜日

『ベルリナー・ナハト/オノ セイゲン』 Berliner Nächte /Seigen Ono

こちらから購入いただけます!
http://music.e-onkyo.com/artist/m110805_R1.asp


1 Berliner Nächte memories (14’09)
2 Berliner Nächte part-1 (6’48)
3 Berliner Nächte part-2 (6’30)
4 Berliner Nächte part-3 (11’47)
5 Berliner Nächte part-4 (13’48)
6 Berliner Nächte refrain (6’28)

Seigen Ono: 12 strings guitar (YAMAHA APX-9-12)
No synthesizers or samplers.

Written, performed and produced by Seigen Ono
DSD Mastered by Seigen Ono at Saidera Mastering, July 2011
Recorded at GREEN studio, Milan, September 1988
Mixed at QUAD, New York City, December 1988,
Track1 and 6 mixed at Saidera Mastering, July 2011

+++++++++++

この何年かは、キャノン、ソニー、東芝なども参加して話題となる家具の国際見本市ミラノサローネ。イタリアのデザイナー、建築家たちの間では、今でも伝説となっているのが、1988年ミラノのMattatoio(食肉処理工場)で行われた”pallucco”のコラボレーション”Furnuture shown under film light”であった。古くからあった工場が1973年頃に閉鎖になったままの工場跡地、その床(コンクリート)の通路、展示箇所とするエリアだけをきれいに磨き上げ、それ以外はジャン・コクトーの「美女と野獣」を連想させるような廃墟そのままなのである。そこにまさにコクトーの映画の撮影監督(director of photography)であったアンリ・アレカン(Henry Alekan)が照明デザイナーとして、スチール写真は超売れっ子のファッション系のカメラマン、ピーター・リンドバーグ( Peter Lindberg)、そこに当時まったくの無名であるオノ セイゲンが音楽を、その場所、空間に合わせて作曲するという、今考えれば夢のようなプロジェクトである。(Light: Henry Alekan, Music: Seigen Ono, Photo: Peter Lindberg)

そして、そのプロジェクトのためにミラノに滞在していたオノが作った音楽が、この『ベルリナー・ナハト/オノ セイゲン』の「パート1~4」及び、アルバム『バー・デル・マタトイオ/オノ セイゲン』に収録されている「ジェノヴァ(Genova) 」と「イッツ・ソー・ファー・トウ・ゴー(It’s So Far to Go) 」である。今回、『ベルリナー・ナハト/オノ セイゲン』には、2011年7月、新たにトラック1「ベルリナー・ナハト・メモリーズ」トラック6「ベルリナー・ナハト・リフレイン」が、ミキシングされ付け加えられて、ようやく完全なアルバムとなった。また「パート1~4」も最新のDSD技術により、まったく新たなリミックスであるかのような、ダイナミックレンジ及びアナログ真空管のあたたかみが感じられる。

オノの音楽は、基本的にジャズをベースにしたミュージシャンのアンサンブルをベースにしているが、本アルバムは、たった1本の12弦ギターを重ねて作られている。スイスのスチューダー社製、2インチのマスターレコーダーの速度を半分にしたり2倍にしたりするという離れ業を意図も簡単にやってのけている。よって、他のアルバムでは使用されるシンセサイザーやサンプラーも一切使用していない。音響系、ノイズ系というジャンルがあるが、これぞまさに音の実験室と、オノのギターによるエモーショナルなパフォーマンスが産み出した傑作である。

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(C)(P) 2011 Seigen Ono/Saidera Records
これらの音楽の原盤権及び係る著作隣接権はサイデラ・レコードに帰属し、個人的視聴に限り使用許可いたします。それ以外の用途(放送、送信可能化、複製、広告、公共での使用、その他)での使用許諾につきましては、必ずサイデラ・レコードまで、どうぞお気軽にご相談下さい。 Tel: 03-5772-2721




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2011年8月1日月曜日

ミックスマスターのレベル(その4)「マスタリングで音量を大きく仕上げたいときに気をつけるべき6つのポイント」

チーフ・エンジニアの森崎です。

ミックスマスターの音量により、メリットとデメリットがあります。マスタリングで音量の大きな仕上がりを求めるなら、ミキシングでは、以下の点に気をつけましょう。

1. ローエンド(50Hz以下)/ハイエンド(10kHz以上)に偏り、音に芯がなくならないようにする。ドンシャリ傾向のサウンドにしない。
2. ハイハット、シンバル、ボーカルの子音など、高域のピークを抑える。
3. 楽器、ボーカルの輪郭がはっきり聴こえるように。音像の大きなミックス。
4. キックとベースの帯域のかぶりに注意。低域のピークがないか注意。
5. ステレオ成分を使い過ぎない。
6. 客観的に聴いてみる。


★1. ローエンド(50Hz以下)/ハイエンド(10kHz以上)
使い過ぎると、ラジカセやPCのスピーカーのような再生レンジの狭いシステムで低域に厚みのないシャカシャカしたサウンドになります。これらのシステムでも音のバランスよく再生するには100Hz~10kHzの範囲内で基本的な音作りをしましょう。例えば音の芯はキック120Hz、スネア、ボーカル1.0kHz、シンバル4kHzなど。皆さんが思っている以上に低い周波数に存在するのです。

★2. 高域のピーク
一瞬でもあるとレベルが稼げません。例えば、ボーカルのピークの処理をしていない場合、サビで声を張った瞬間にディストーションギターやシンセが大きめの音量で入ってくるとビリつくことがあります。ボーカルの子音を抑えるにはディエッサーが有効ですが抜けが悪くなる場合はEQで補正します。Qを広めにし高域を少し上げて抜けを良くしてから、ピークのある帯域(6kHz~15kHz)をノッチフィルターで下げて耳につく子音の成分のみを抑えましょう。

★3. 音像の大きなミックス
録音は良く出来ているのに輪郭がはっきりせず音像が小さい場合、過剰にコンプをかけている可能性があります。コンプのアタックタイムが早すぎると大事なアタック音を潰してしまい輪郭の無いサウンドになります。対策はアタックタイムを遅くしてアタック成分にコンプがかからないようにする。またレシオを強め(2.0:1、4.0:1)でスレッショルドを緩めのセッティングの方が厚みのあるサウンドになります。

★4. 低域のピーク
低域のピークがあるとリズムがはっきり聴こえずボーカルの抜けやウワモノの抜けも悪くなります。特にベースに注意してください。特定の音域がキックやシンセ、ストリングスの低域成分とぶつかり思わぬピークを生じることがあります。フェーダー操作で聴感上のレベルをコントロールするか、ほんの少しピークを抑える程度のコンプをかけることで対策しましょう。EQの使いこなしのポイントはキックとベースそれぞれで同じ帯域をブーストしないようにすること。例えば120Hzでキックのアタックを強調したら、ベースは60Hzでボリューム感を出しアタックは250Hzで出す、など。

★5. ステレオ成分を使い過ぎない
パンを左右に思いっきり振ったシンセやディストーションギターは音量を入れたときに歪みやすい傾向があります。特に歪みやすいのはソロギターやエンディングのギターの打ちっぱなしの瞬間です。ベースの音とかぶったり、ニュアンスを付けて音をチョーキングした場合はピークが発生し歪みにつながります。それぞれの楽器が重ならないよう定位を変えたり、ボリュームレベルを調整することで対策出来ます。

★6. ミキシングで仕上がったサウンドを客観的に聴いてみる
音量レベルを下げても演奏や歌詞がはっきりと聴こえるか。ニアフィールドモニターだけでなくヘッドホンやラジカセ、PCのスピーカーでもチェックしてみてください。ピークがあるからコンプをかけるのではなくまずはオケと歌のフェーダーバランスを細かく微調整から。次にEQで帯域の補正、最後にコンプの調整をすれば楽器の鳴りの良いダイナミックスあるサウンドに仕上がります。


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