2012年7月25日水曜日
祝発売!「Coba-U/泣き夏レゲエ」
Coba-Uニューアルバム「泣き夏レゲエ」
OVLC-32 定価¥1,500(税抜定価¥1,429)
「泣き夏レゲエ」インフォメーションページで全曲試聴できます!
http://www.bahamasrecords.com/artists/cobau/disc008.html
Official Web Site http://coba-u.com
Official Blog http://ameblo.jp/coba-u/
facebook http://facebook.com/cobaugao
twitter http://twitter.com/Coba_U
01. キセキ〔作詞・作曲:GReeeeN〕(GReeeeN)
02. 青空〔作詞・作曲:真島昌利〕(THE BLUE HEARTS)
03. 涙がキラリ☆〔作詞・作曲:草野正宗〕(スピッツ)
04. 歩いて帰ろう〔作詞・作曲:斉藤和義〕(斉藤和義)
05. 風をあつめて〔作詞:松本隆 作曲:細野晴臣〕(はっぴいえんど)
06. ハイウェイ〔作詞・作曲:岸田繁〕(くるり)
07. 中央線〔作詞・作曲:MIYA〕(THE BOOM)
08. ここにしか咲かない花〔作詞・作曲:小渕健太郎〕(コブクロ)
09. 奏(かなで)〔作詞・作曲:大橋卓弥/常田真太郎〕(スキマスイッチ)
10. Three Little Birds〔作詞・作曲:Bob Marley〕(ボブ・マーリー)
参加ミュージシャン:石井マサユキ(All Instruments)ピアニカ前田(Pianica: Track10)土生“TICO”剛(Steel Pan: Track1)icchie(Trumpet & Trombone: Track5)草間信一(Keyboard: Track 8、9)
Produced & Arranged by Masayuki Ishii
制作:株式会社バハマ・パブリッシャーズ
発売・販売元:OVERLAP RECORD
++
チーフ・エンジニアの森崎です。
本日祝発売!Coba-Uさんニューアルバム「泣き夏レゲエ」のマスタリングを担当しました。誰もが知っているポップスの名曲のカバーアルバムです。Coba-Uさんの魅力的な声とそれを優しく支えるオケ。歌詞の世界が目の前に浮かんで来る。ちょっと切ないけど心地よい、この夏にぴったりのアルバムです。
今作はなんとプロデューサーの石井マサユキさんご自身による渾身のミックス!石井マサユキさんとは「GABBY&LOPEZ/Twilight For 9th Street」のマスタリングでもご一緒させていただきましたが、今作の歌の存在感、ギターの響き、低域の厚みは生音を知り尽くしたアーティストだからこそできる素晴らしいバランスです。マスタリングではそれらを最大限に引き出す方向で音作りを進めました。
サウンドの方向性は「アナログテープのような中低域のしっかりしたサウンドに」。そのためにDA/ADコンバーターはPrism Sound ADA-8。声の輪郭、透明感を出すためにDAしてからPrism SoundのアナログコンプMLA-2へのケーブルはモガミ2549を選択しました。このケーブルは日本人の声には非常に良くマッチします。
機材、ケーブルのセッティングが決まったらいよいよ最後の追い込みです!ADA-8(ADコンバーター)を24ビット/44.1kHzと24ビット/88.2kHzそれぞれで動作させサウンドのキャラクターを比較します。44.1kHzでは歌やメロディーラインが分かりやすいサウンド。それに対して88.2kHzでは奥行き、広がりがありオーディオ的に心地よいサウンドです。ラージモニター、ラジカセ、ヘッドフォンで聴き比べ最終的に声がしっかり前に出る24ビット/44.1kHzを採用しました。こちらの方が音の輪郭が若干にじむために声や楽器の音像が大きく聴こえ、ラジカセなど小さなスピーカーで聴いた時にグッと前に出てくるサウンドになります。
切ないながらもメロディーがすっと自然に入ってくる、そんなサウンドです。ぜひCDを手にとってみてください。
[ サイデラ・マスタリングお問い合わせ/ご予約フォーム→→ ]
[ Saidera Mastering Blog Archives→→→ ]
2012年7月23日月曜日
DSD Field Recording:MUSHのDSD録音記(その1)「盆踊りと太鼓」
どうもMUSHです!
サイデラ・マスタリングではKORG MR-2000S複数台でのマルチトラックレコーディングなんかもやっているわけなのですが、個人的な趣味でミニマムなレコーディングセットでのDSD録音記の連載をはじめることにしましたお。
(その1)は週末に近所の神社で、お祭りとセットでやっていた盆踊り。非常にローファイな拡声器のサウンドと、それに合わせて叩かれていた生の大太鼓小太鼓。DSD録音でフラッターまで記録しちゃいました。ノンEQ、2.8MHzのDSDから24ビット/96kHz WAVへKORG AudioGateでフェードを書いて変換のみ。9624でも、オリジナルに比べるとほんの少し固い部分が出てきてしまうんですよね。
[ サイデラ・マスタリングお問い合わせ/ご予約フォーム→→ ]
[ Saidera Mastering Blog Archives→→→ ]
2012年7月11日水曜日
祝発売!「JiLL-Decoy association/Lining」
ジルデコ結成10周年記念アルバム第2弾(=Jazz)7月11日(水)発売■CD(USM-057) : ¥2,500■e-onkyo music配信(DSD,24bit/96kHz) : ¥2,400 / 単曲¥300■iTunes Store配信 : ¥1,500 / 単曲¥200※各、消費税込み価格
【収録曲】01. Cantaloupe Island02. What A Little Moonlight Can Do feat. Eric Alexander03. Take On Me04. The Island05. Nica’s Dream06. I’ve Got Just About Everything07. I’m All Smiles08. Recado Bossa Nova (The Gift)09. My One And Only Love feat. Eric Alexander10. Obsession
本日祝発売!「JiLL-Decoy association/Lining」のマスタリングを担当しました。今作はCDと、高音質配信(2.8MHz DSDと24ビット/96kHz WAV)それぞれでのフォーマットでのリリース。ミックスマスターもCD用の24ビット/96kHzと、高音質配信用のKORG Clarityで録音されたDSD5.6MHzの「DSD-MTR mix」の2種類ありました。前者はボーカルのメロディーラインやリズムが分かりやすいミックス。後者は演奏の細かなニュアンス、楽器の質感、空気感あるミックスです。CD用は曲ごとの魅力を最大限に引き出した音作りを。高音質配信用は音の鮮度とリアリティーを失わない音作りを施しました。
本日はCD用マスタリングのワンシーンをご紹介。
++
藤巻(録音・ミックスエンジニア):できるかぎり96kHzの質感を活かして仕上がったら最高です!
森崎:それならTC Electronic SYSTEM6000をハイサンプリングで動作させましょう。この質感どうですか?
藤巻:とても良い感じです。ミックスにあった空気感が損なわれていません。
towada:このハイハットの音をもう少し馴染ませることできますか?
森崎:ちょっと機材を替えますね。これでどうでしょう?
towada:何を替えたんですか?
森崎:dB Technonogies MODEL3000S(ディザー)に入力している外部ワードクロックを替えました。こちらArdsyncという90年代の古い機材です。
towada:この質感良いですね!この方向性のサウンドが合う曲が他にもありそうです。
藤巻:1曲目だから明るく入りたいので、この質感のままでもう少しだけレンジを広げることはできますか?
森崎;了解です!ケーブルを替えてみましょう。
towada:今度は何を替えたんですか?
森崎:MODEL3000Sに入力するAESケーブルを替えました。
Chihiro:秘密兵器、飛び出しますね!とっても楽しいです!
towada:歌の感じもとても良いです!これでいきましょう!
森崎:それでは録音していきますね。
towada:森崎さん、さっきの方が歌のフォーカスが合っている感じがしたのですか?
藤巻:僕もそう思いました!さっきの方がリズムがタイトだったような?
森崎:二人とも耳が良過ぎですね(笑)これが、偶数回、奇数回のプレイバックによる音の違いです。
藤巻:噂には聞いていましたが、まさかここまで明確に違いが分かるとは驚きです!恐るべきモニター環境ですね!
森崎:今年のはじめにスタジオ全面Aural Sonic使用の吸音に替えてからさらに微細な差まで聴き分けられるようになりました。特にローエンドの聴き分けが容易になりました。
++
今回「Lining」のマスタリングの作業では機材やケーブルの選択と、レベル調整のみでほとんどを行い、EQ/コンプの処理はほとんどしていません。曲によってはローエンドを25.7Hzからカットしたり、16kHzを少しアップしてCDフォーマットに落とした時に失いやすい空気感をフォローしています。今作ではサイデラ・マスタリングの特徴である良質な電源環境、最短距離のワイヤリング、分かりやすいモニター環境を駆使しての音作りでした。「せーの」で演奏しているグルーヴ、暖かみのあるボーカル、楽器の豊かな響きにぜひ注目して聴いてみてください。
次回は高音質配信用のマスタリングについて。乞うご期待!
■当代きってのテナーサックス・プレイヤー、Eric Alexander 2曲参加
■80年代の大ヒット曲、a-ha「Take On Me」をスタイリッシュにジャズカヴァー
これは、結成10周年を迎えたジルデコが今だからこそ贈る、愛するルーツを思いきり奏でた至福のジャズ・アルバムである!
元々ジャズ・ミュージシャンであり、ジャズを愛するからこそ、あえてジルデコという表現方法を選び、日本語歌詞のオリジナル楽曲による実験と挑戦を続けてきた、towadaとkubota。ジャズとの切っても切れない不思議な縁を自覚しながら、ジャズシンガーと呼ばれることを拒んできたchihiRo。そんな彼らが結成10周年記念アルバム第2弾で、ついに真っ向から<ジャズ>に向き合った。
ジルデコ史上初の全曲英詞カヴァーによるアルバムであるが、選曲やアレンジ、そして演奏と歌唱に込められた想いと表現は、オリジナル楽曲のアルバムと同等に<ジルデコらしさ>をしっかりと感じさせる作品となっており、改めてジルデコが最高にスタイリッシュでクールなアーティストだと認識させられる。
さらに、e-onkyo music から配信される全楽曲音源は(DSD-MTR mix)として、CDに収録されるレコーディング音源(こちらは通常のProToolsを使用)とは違い、G-ROKSスタジオにあるKORG試作DSDレコーダー<Clarity>によってDSDマルチ・レコーディングされ、それ用に別にClarity内でミックスしたヴァージョンである。(※演奏やテイクは同じ) 商業用音楽としてアルバム一枚まるごとClarityを使用するのは、世界初と言っても過言でないほど画期的な試みであり、それは、レコーディング・スタジオの空気感や各楽器の鳴りがまさしくリアルに再現できる音源となっている。
ぜひ両方聴いてみることにより、エンジニアがCDリスナーのために持てる技術と感性を駆使したミックス・ヴァージョンとの音楽の聴こえ方の違いを、存分に楽しんで欲しい。
[ サイデラ・マスタリングお問い合わせ/ご予約フォーム→→ ]
[ Saidera Mastering Blog Archives→→→ ]
2012年7月3日火曜日
鈴木良雄 Bass Talk『ダンシング・ルナ』@HAKUJU HALL
インターンの福元です!
今日は、鈴木良雄 Bass Talk『ダンシング・ルナ』リリース記念コンサートの鑑賞レポートです。6月22日金曜日夕方、サイデラ・マスタリングでのインターンシップを終え、竹下通りと代々木公園を抜けて白寿ホールへと向かいました。クラシック・ホールである白寿ホールでの「鈴木良雄 Bass Talk」によるコンサートは19時開演。音抜けと響きの良いホールで、フルート/ピアノ/ウッド・ベース/パーカッション+ドラムスによるアコースティック・コンサート。エントランスからホール内に入った瞬間、何かわくわくする場所に来たと思いました。
前から4列目の席に座り、いよいよ開演です。

パーソネル:鈴木良雄(b)、井上信平(fl)、野力奏一(pf)、岡部洋一(perc)
セットリスト:ダンシングルナ
タッチ・オブ・スプリング
ニュー・ヨーク・ブルー
フェアリーズ・トーク 等
ガッバーナを着た井上信平さん(fl)は、とてもセクシー!で、優しいフルートの音色に乗せて、特に野力奏一さん(pf)と息の合った演奏をしていました。(終演後、二人はがっちりと握手していたのが印象的です!)コンゴを足下に置き、その周りにドラム・セットを組んだ岡部洋一さん(perc)は全体を纏め、曲の盛り上がりに欲しい音は必ず奏で、アンコール後の曲で魅せた5分程の長いソロでは、拍手喝采を浴びていました。それは会場全体が喜びに満ち溢れる雰囲気に包み込まれた瞬間でした。鈴木良雄さん(b)のウッド・ベースは、生音だと言う事が信じられないくらいのボリュームのある音で楽器がとてもよく鳴っていました。楽器自体も最も良質なウッド・ベースで、世界のウッド・ベースでも50本のうちに入る楽器を使っている、と聞いた事があります。公演後半では、鈴木良雄さんの故郷である木曽福島から駆けつけて来た3人の男性がステージに上がり、「木曾節」を披露しました。(3人のうち2人は僕の隣に座っていたので、謡う方たちとは知らず、びっくりしました!)感動的な締めくくりとともに、この「木曽節」は心に残りました。そして、スタンディング・オベーション。観客全員が立ち上がり、惜しみない拍手を送り続けていました。スタンディング・オベーションが起こるコンサートを久しぶりに体験する事が出来ました!
アコースティックな優しい音楽(しかし盛り上がる!)を奏でるこのバンドは、吉祥寺サムタイムなど、都内のJazz Spotで連夜演奏しているので、また聴きに行きたいと思っています!結成からなんと12年目だそうで、息がぴったりなのもうなずけます。
以上、鑑賞レポートでした!
今日は、鈴木良雄 Bass Talk『ダンシング・ルナ』リリース記念コンサートの鑑賞レポートです。6月22日金曜日夕方、サイデラ・マスタリングでのインターンシップを終え、竹下通りと代々木公園を抜けて白寿ホールへと向かいました。クラシック・ホールである白寿ホールでの「鈴木良雄 Bass Talk」によるコンサートは19時開演。音抜けと響きの良いホールで、フルート/ピアノ/ウッド・ベース/パーカッション+ドラムスによるアコースティック・コンサート。エントランスからホール内に入った瞬間、何かわくわくする場所に来たと思いました。
前から4列目の席に座り、いよいよ開演です。

パーソネル:鈴木良雄(b)、井上信平(fl)、野力奏一(pf)、岡部洋一(perc)
セットリスト:ダンシングルナ
タッチ・オブ・スプリング
ニュー・ヨーク・ブルー
フェアリーズ・トーク 等
ガッバーナを着た井上信平さん(fl)は、とてもセクシー!で、優しいフルートの音色に乗せて、特に野力奏一さん(pf)と息の合った演奏をしていました。(終演後、二人はがっちりと握手していたのが印象的です!)コンゴを足下に置き、その周りにドラム・セットを組んだ岡部洋一さん(perc)は全体を纏め、曲の盛り上がりに欲しい音は必ず奏で、アンコール後の曲で魅せた5分程の長いソロでは、拍手喝采を浴びていました。それは会場全体が喜びに満ち溢れる雰囲気に包み込まれた瞬間でした。鈴木良雄さん(b)のウッド・ベースは、生音だと言う事が信じられないくらいのボリュームのある音で楽器がとてもよく鳴っていました。楽器自体も最も良質なウッド・ベースで、世界のウッド・ベースでも50本のうちに入る楽器を使っている、と聞いた事があります。公演後半では、鈴木良雄さんの故郷である木曽福島から駆けつけて来た3人の男性がステージに上がり、「木曾節」を披露しました。(3人のうち2人は僕の隣に座っていたので、謡う方たちとは知らず、びっくりしました!)感動的な締めくくりとともに、この「木曽節」は心に残りました。そして、スタンディング・オベーション。観客全員が立ち上がり、惜しみない拍手を送り続けていました。スタンディング・オベーションが起こるコンサートを久しぶりに体験する事が出来ました!
アコースティックな優しい音楽(しかし盛り上がる!)を奏でるこのバンドは、吉祥寺サムタイムなど、都内のJazz Spotで連夜演奏しているので、また聴きに行きたいと思っています!結成からなんと12年目だそうで、息がぴったりなのもうなずけます。
以上、鑑賞レポートでした!
登録:
投稿 (Atom)