2011年11月25日金曜日
AURAL SONIC: A presentation by Seigen Ono_01
This is my demonstration at InterBEE 2011.
It is very powerful sound absorption level. At just under one inch in thickness, AURAL SONIC is able to absorb more sound waves than any other sound absorption material that existed before. Seigen Ono
空間音響の常識をくつがえす片岡教授による世界初の発見、開発により「オーラルソニック」が完成しました。私が知っているどんな吸音材よりも強力に効きます。オノ セイゲン
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AURAL SONIC
InterBEEでのオノ セイゲンのプレゼンテーションに来れなかった方のために、リポートします。サイデラ・マスタリングに立ち会いの方は、こっそりと体験も可能です。弊社は「AURAL SONIC」のコンサルティングをしておりますが販売はいたしません。来年は代理店なども発表になるそうですので情報公開されましたらサイデラ・マスタリングのTWかFBでいち早くお知らせします。
2011年11月9日水曜日
中澤信栄 1st album「SOUL」/2.8MHzDSDマスタリング@サイデラ・マスタリング
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| 本日2011年11月9日発売!中澤信栄 1st album「SOUL」 |
どんなシステムで聴いても抜けてくる
中澤:お久しぶりです。今日はアルバムのマスタリングよろしくお願いします。
森崎:こちらこそ、とても楽しみにしていました。
中澤:前回のシングル「パノラマ feat. 畠山美由紀」の仕上がりがとても気に入っています。どんなシステムで聴いても抜けて来るんです。
小倉:配信やPCのスピーカーで聴いても他の作品と比較して聴こえ方が違います。テレビで再生されたときも抜けてきたのでビックリしました。また、MP3に変換しても潰れる事無く奥行きが残りました。
何か特別な処理をしていたのですか?
森崎:DSDマスタリングで作業しました。24ビット/48kHzファイルを2.8MHz DSDにアップコンバートしてから作業しました。
中澤:声の質感がとても気に入っています。そこで相談なんですけど、シングルのときはインパクトをつけるためにレベルをギリギリまで入れて頂いたじゃないですか。今回はもう少しレベルを下げて歌を聴かせたいと思っています。
森崎:それには大賛成です。レベルをほんの少し下げるだけで、歌もオケもよりナチュラルなサウンドで仕上げる事が出来ますので。
中澤:シングルのときはボーカルアップのテイクを使って歌詞がしっかり聴こえるようにして頂いたのですが、今回は出来ればノーマルレベルでもう少しオケの良さも聴かせたいと思っています。ただ、今回のアルバムの曲は3年ぐらいの時代の開きがあるんです。特に初期の作品はノーマルレベルでも歌のレベルが大きなミックスになっているのでまず歌の音量レベルを最初に決めたいと思っています。
基準レベル(ラウドネス)について
森崎:それではどの曲を基準にレベルを決めていきましょうか?
中澤:おそらく「涙雨」という曲の歌が一番大きなはずなのでまずはこの曲をチェックさせて下さい!
森崎:了解しました!まず、Pro Toolsで「涙雨」PCMファイルで再生してみましょう。
中澤:やっぱり歌大きいですね!続けて「パノラマ」を聴かせて下さい。
森崎:ノーマルとボーカルアップとありますね。
中澤:試しにボーカルアップを聴かせて頂けますか?アップでちょうど良いぐらいですね。
森崎:そうですね。「涙雨」歌のレベルも大きいし音数が少ないのでより大きく感じますね。
中澤:サウンドの方向性としては「パノラマ」を基準で行きたいです。レベルを少し下げてもシングルの高域の質感と歌のガッツのある感じは欲しいです。
基本セッティングは2.8MHz DSDファイルを
KORG MR-2000Sでプレイバック
森崎:前回同様にDSDでいきましょうか?
中澤:DSDマスタリングでお願いします。声や低域の感じはDSDのほうが気に入っていますので。
森崎:了解です。KORGのAudioGateを使って、2.8MHzのDSDファイルにアップコンバートしていきます。
マスタリングの基本セッティングは2.8MHz DSDファイルをKORG MR-2000Sでプレイバックして、Prism Sound MLA-2をインプットスルーします。それを24ビット/88.2kHzにAD変換して、24ビット/88.2kHzのままでTC Electronic SYSTEM6000でEQ、コンプなど微調整して、最終的に16ビット/44.1kHzに落とします。まずはボーカルの質感から決めていきましょう!ケーブルを3種類聴き比べてみますね。こちらが1番目。
中澤:これは良いですね。声の輪郭もはっきり聴こえるし存在感もあります。
ケーブルの選択
森崎:次はこのケーブル。
中澤:このケーブルは僕の声の「コー」という感じの500Hz辺りのこもる帯域が出てきてしまいました。これは合わないかな。
森崎:3番目はこちら。
中澤:このケーブルは両方の中間の聴こえ方がしました。もう一度1番目のケーブルを聴かせて下さい。
森崎:こちらが一番目です。
中澤:僕の声にはこのケーブルが一番合っていると思います。これでお願いします。ちなみに3種類のケーブルはどちらのブランドだったのですか?
森崎:1番目がAcroTech 8N、2番目がWire World Silver Eclipse、3番目がSaidera Ai SD-9003です。
中澤:どれも全く違うニュアンスに聴こえました。これほど違いがあるとはビックリですね。
森崎:ご覧の通り、ケーブルを替えた以外はすべて同じ。ケーブルの選択だけでこれだけニュアンスが変化するんです。
中澤:音決めは前回のシングルと比較しながら行なっても良いですか?
森崎:了解です。こちらがシングルの「パノラマ」です。
中澤:かなりレベル入れていますね!
森崎:僕もDSDマスタリングでこんなに音量を入れた事が無いです(笑)
中澤:軽く歪んでいるような気がするんですけどこれが配信とかで聴いた時にぐっと前に出て聴こえるんです。
森崎:デジタルで歪ませている訳ではなくアナログで心地いい歪みをプラスしているのでそう聴こえるんですね!この音量レベルがシングルのときよりも1dB下げたレベルです。
中澤:質感とても良いですね。オケもナチュラルに聴こえます。
これでこのシングルにある高域の明るさをプラスする事って出来ますか?
森崎:これでいかがでしょう?
中澤:とても良い感じです!どの辺りをEQしたんですか?
森崎:16kHz辺りをちょっと足しました。DSDマスタリングではこの辺りの周波数がサウンドに大きく影響しますね。
中澤:さらに僕の声のちょっと太いところが欲しいんですけど?
森崎:これでどうでしょう!
中澤:声の存在感が出ましたね。かなり低域を足したんですか?
森崎:2.5kHzです。ここを出すと厚みが出るんです。輪郭が欲しいときはもう少し低い1kHz付近をEQします。
中澤:この曲はフューチャリングで畠山さんの声が入っているので、僕の声の帯域よりもむしろ畠山さんの声がよく聴こえる様にしたらどうなりますか?
森崎:少し女性ボーカル寄りのEQにしてみました。
中澤:この方がコーラスの聴こえ方がきれいですね。彼女の声も良く聴こえる様になりました。
森崎:あと何かリクエストありますか?
中澤:バッチリです!「パノラマ」はこれでお願いします。あとやっぱり「涙雨」の歌がかなり大きめでオケのレンジも狭いんですけどワイドに広げて、ボーカルがオケに馴染むと良いのですが。
森崎:まずはDSDで聴いてみましょう。
中澤:意外と歌は大きく聴こえないですね。輪郭がハッキリ聴こえて奥行きもあります。音の抜けもずいぶん良くなりました。ただ、ベースのレンジが少し多い感じがするのでそこをちょっと下げて頂けますか?
森崎:低域を抑えました。キックとベースの分離が良くなりましたね。
中澤:さらにもうちょっとだけ下げたらどう聴こえるでしょうか?
森崎:了解です。さらに0.5dB下げました。
中澤:この感じとても良いです。そういえば歌を自宅で録った曲があって板の床で歌った曲とカーペットの床で歌った曲があるのですがDSDだとその違いまで分かります。カーペットの床で歌った歌は少しこもっている様に感じました。PCMではそこまで違いを感じませんでした。
森崎:自分の声だと違いはより明確に分かりますね。
中澤:10曲目の「花もよう」なんですがミックスの段階でかなり音量の入っている曲なんです。
森崎:まずは音源をチェックしてみましょう!
究極のマスタリング
森崎:レベルはかなり入っていますが、ミックスのバランスはとても良いです。こういうミックスには最高のマスタリング方法があります。コンプもEQも使わずにDSDでプレイバックしてそのままADして最終的に16ビット/44.1kHzに変換してストレートに録音する方法です。スルーで通す機材とケーブルのキャラクターのみでマスタリングする方法です。
音量レベルはMR-2000Sのリファレンスレベルの調整だけで行ないます。
小倉(A&R):これはすごい!本当に音作りはいっさい行なっていないのですか?
森崎:EQなどは一切かけていません。再生方法の選択が重要なんです。
小倉:音の鮮度がものすごいです。奥行きもあるし抜けも良い。それでいてきっちり枠に収まっていますね。これは究極のマスタリングですね。
森崎:今はMR-2000Sの下に42ミリ厚のシナ合板を敷いているんですけどこれも音作りには重要なアイテムなんです。試しに外して聴いてみましょう。
中澤:全く別ものですね。
小倉:よくお判りですね。音の存在感が違うでしょ。板が無いと芯が無くなって聴こえます。
森崎:置き位置でも音が変わりますよ。10cm程後ろに下げてみます。
小倉:ボーカルがオケに馴染んでしまいました。まさかこれほどまでに音が激変するとは本当にビックリです。
森崎:マスタリングはマスターの情報を最大限に引き出す事をモットーとしています。このようにEQやCOMPを通さない素の音はこの音なんです。ミックスが完璧なものは、そのままプレイバックしただけで良い音が出るようにすればいいんです。ここで機材の置き方、ケーブル、電源などが重要なんですが。その一つ一つの積み重ねが最終的な仕上がりに大きく影響してきます。それには分かりやすいモニタースピーカーが絶対に必要ですね。
中澤:僕はミックスの時、YAMAHA NS-10Mで行なっているのですが、どうしても低域が分かり難いんです。低域があまり聴こえないですから予測しながら音作りをするのですがそういう曲は低域のバランスが良くないですね。
森崎:でも最終的にマスタリングの段階でこのような分かりやすいモニターで音作りをすればバランスを整えることが出来ます。
小倉:実際に耳で聴いてどう聴こえるか?という事はとても大切ですね。
中澤:色々な方法でマスタリングしているのにどの曲もとてもバランス良く聴こえます。
森崎:マスタリングの方法が色々変わっても最終的にアーティストの求めているサウンドを分かりやすくリスナーに伝える事が一番重要です。
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中澤信栄
待望の1st ALBUM完成
「SOUL」
2011年11月9日発売
¥2,800(税込)/POCS-21031
[収録曲]
①ガッツだぜ!!
②All for you
③涙雨
④パノラマ feat. 畠山美由紀 Album Mix
⑤STAY
⑥枯れ葉
⑦I don’t know much
⑧何度でも
⑨夢物語 Album Mix
⑩花もよう
⑪地球に抱かれてる
⑫君のいない世界
⑬マボロシ Live at 武道館 (ドリ×ポカリ)
⑭季節の中で
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1st ALBUM「SOUL」リリース記念
フリーライヴ&サイン会開催決定!!
・11/23(水・祝) ①14:00〜 / ②16:00〜
イオン与野ショッピングセンター 1Fローズコート
〈問〉 HMV イオン与野店 048-859-6320
・12/3(土) ①13:00〜 / ②15:00〜
ららぽーと柏の葉 2Fセンタープラザ
〈問〉 HMV ららぽーと柏の葉店 047-135-6860
・12/4(日) ①13:00〜 / ②15:00〜
成城コルティ 2Fプラザ
〈問〉 山野楽器 成城コルティ店 03-5429-7311
・12/11(日) ①13:00〜 / ②15:00〜
たまプラーザ テラス ゲートプラザ1F フェスティバルコート
〈問〉 山野楽器 たまプラーザ テラス店 045-905-0823
※ 全日程とも入場フリー!!
※ サイン会へのご参加は、当日各イベント会場にて1st ALBUM 「SOUL」をご購入のお客樣、事前に各対象店舗にて「SOUL」をご購入のお客樣を対象とさせて頂きます。ご了承ください。
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2011年11月8日火曜日
JAMAICA JAZZ featuring ERNEST RANGLIN, MONTY ALEXANDER and SLY & ROBBIE at BLUE NOTE TOKYO
こんにちは。デスクのあちかたです。
先週末に、いってきちゃいました。
アーネストラングリンにフィーチャーしたJAMAICA JAZZです。
ブルーノート東京があんなレゲエのグルーブに巻き込まれるなんて。
本当に楽しかったです!
あちかたもメンバーになってみました。
一番右の人が正解です。
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先週末に、いってきちゃいました。
アーネストラングリンにフィーチャーしたJAMAICA JAZZです。
ブルーノート東京があんなレゲエのグルーブに巻き込まれるなんて。
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2011年10月20日木曜日
サイデラ・マスタリング流おいしいコーヒーの入れ方
インターンシップの川口&則武です。
このところ寒くなってきましたね。そんなこれからの季節、サイデラ・マスタリングでは僕たちが、お客様がスタジオ作業の合間にホっと一息つけるよう、おいしいコーヒーをお出しすることを心がけています!
こだわり その1
~コーヒー豆へのこだわり~
当スタジオで使うコーヒー豆は、ブラジル産のストレート豆をミディアムローストしたものと決まっています!
ソフトな甘味とほのかな酸味。こ んがり焼いたような香ばしい香りが特徴のおいしい豆です。
先週、これが売り切れでコロンビア豆にしたら、いつもとちがう、ポットの残りを煮詰めてしまったようなひどい酸味と苦みで大ひんしゅくでした(汗)。
こだわり その2
~入れ方のこだわり~
サイデラ・マスタリングには伝統のインターンシップ制度があり、インターン生がおいしいコーヒーの入れ方を日々研究し「コーヒーの入れ方マニュアル」としてまとめています。研究の結果がこれまでのものより優れたものであれば、マニュアルは改良されていきます。つまり、サイデラ・マスタリングのコーヒーは、日々進化していくのです!
ここで、サイデラ流のコーヒーの入れ方をご紹介。
使用するのは一般的なコーヒーメーカー。でもコーヒーメーカーに豆と水を入れてボタンを押して終わり、ではありません!!
1.豆をフィルターに入れる!
豆をフィルターに入れる際、分量はすり切りで正確にはかります。
豆を入れた後軽く揺すって、平らにならします。
マッシュさん流はこのとき呪文を唱えながら指でくぼみを作るそうです。(映画「かもめ食堂」の真似だとか)
2.カップにお湯を注ぐ!
規定の分量より多めの水を入れ、コーヒーメーカーのスイッチをオンにします。まずお湯を落とすのはコーヒー豆の上にではなく、なんと空っぽのカップの中。理由は2つあり、1つはコーヒーメーカーから出たてのお湯は温度が低すぎること。もう1つはあらかじめお湯を注いでカップを温めておくのです!
カップが冷めているとせっかくのコーヒーも味も半減してしまうので、コーヒーを注ぐまでにカップを温めておきます!規定のメモリまで水が減ったら、カップと豆入りのフィルターを入れ替えます。
3.お湯を注ぐ!
コーヒーメーカーにまかせるままにお湯を注いでは、豆全体にお湯が浸透しないため、おいしい成分が抽出しきれません。そのためサイデラ流では、コーヒー豆全体に上から円を描くようにお湯を注いでいきます。こうすることによってフィルター内の豆が均一にお湯を吸います。
4.蒸らす!
コーヒー豆全体にお湯が染み渡ったら、コーヒーメーカーの電源を一旦ストップ。30秒蒸らします!この間に新鮮な豆なほどお湯を吸って大きく膨らみます。サイデラで使う豆はもちろん大きく膨らみます!!
5.再びお湯を注ぐ!
30秒の蒸らしが終わったら、再度コーヒーマシンの電源をオンにし必要な分のお湯をもう一度注いでいきます。この時もフィルターを回し円を描きながらお湯を注ぐ。するとコーヒー豆が呼吸をしながら、コーヒーが抽出されていきます。
6.コーヒーをカップに注ぐ!
お客様へお出しする前に必ず自分の舌で味見をします。「味見しないのはモニターしないでプレイバックをお客様へ聴かせるのと同じ」。なるほど。
これで完成!!!!!
もうお分かりですよね?サイデラ・マスタリング流コーヒーの入れ方では、ペーパードリップの基本的な動作をコーヒーメーカーで再現しているのです!この一手間で仕上がりがまるで変わってしまうので僕たちはコーヒー入れからも学ぶことが多いのです。
是非ともコーヒーを飲みに、サイデラ・マスタリングへお越し下さいませ!!
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
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2011年9月14日水曜日
サイデラ・モーニングセッション #046「はじめてのコンボリューション〜音の迷信と真実~」
有限会社サイデラ・パラディソ サラウンド戦略推進室主宰
「サイデラ・モーニングセッション #046」特別講座(90分/無料)のお知らせです。
9月20日(火)9:00-10:30AM(今回は講義が中心で特別90分拡大版です)
テーマ:【はじめてのコンボリューション〜音の迷信と真実~】
スペシャルゲスト講師:小脇 宏(富士通テン株式会社)
場所:サイデラ・マスタリング (最寄り駅;東京メトロ外苑前、JR原宿)
http://www.saidera.co.jp/paradiso/map.html
参加申し込み:<saraudon009@gmail.com>まで、メールにてお名前/会社(学校)名をお知らせ下さい。オーディオ、音楽関係の編集者、教員、講師の方などを優先します。優先枠5名、一般枠5名(抽選)。サイデラ・マスタリングのお客さまもちろん優先します!
信号処理エンジニアなら、IR(インパルス応答)は当たり前の知識ですが、録音エンジニアやミュージシャンにはなじみが少ない言葉かもしれません。「MP3圧縮とEQ(イコライジング)ではどちらが音の劣化は大きいの?」音の物理に詳しくない方にも理解出来るように工夫しながら、音評価の基本である「IR」と音変化の基本メカニズムである「コンボリューション」という2つの概念を中心に、EQやMP3での音の劣化を数値やグラフで確認しながら「いい音の本質」に迫ります。またこれによって「タイムドメイン理論」の本質も理解頂けると思います。当日はタイムドメインのエバンジェリスト、インパルス応答を語らせたら日本一の小脇 宏先生(富士通テン株式会社)をお迎えします。ECLIPSEのフラグシップスピーカーTD712zMk2も試聴頂けます。また当日はプロサウンド誌の取材が入ります。
タイムドメイン、フーリエ変換、インパルス応答などについて事前に予習しておきたい方は、こちらを参照:
http://www.eclipse-td.com/technology/timedomain.html
http://www.eclipse-td.com/technology/impulse.html
http://www.eclipse-td.com/
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2011年9月6日火曜日
ヲノサトルさん登場/5.6MHz DSDマスタリング@サイデラ・マスタリング
(スタジオ到着)
ヲノ:おはようございます!お久しぶりです。ラックの位置とかスタジオの雰囲気もずいぶん変わりましたね。
森崎:あの時からずいぶん進化しましたよ。
ヲノ:機材もずいぶん変わりましたね!これがKORG MR-2000Sですか。STUDER A820のラックに置いているところが良いですね。
森崎:見た目だけではなくこのように、専用の42ミリのシナ合板を敷くことで制振効果が抜群にあるんです。秘密のノウハウではないですが、筐体とかネジとか、ラック、インシュレーター、すべての機材の設置は足回りや、床なんかも影響うけるんですよ。あとはサイデラ・マスタリングで特別なのは電源ですね。
(詳しくはこちらを参照:DSDマスタリング(その1)「透明感のあるアナログサウンド」)
ヲノ:音源はこちらです。24ビット/48kHz、Aiffファイルです。DSDマスタリング、ものすごい楽しみ!
森崎:僕もどんなサウンドなのかとても楽しみです!まずは一番テーマとなる曲を5.6MHzと2.8MHzにアップコンバートして聴いてみましょう。確認のためにPro Toolsでオリジナルのファイルとも比較してみますね。どの曲を聴いてみましょうか?作品のテーマとなるような曲が良いですね。
ヲノ:音圧のある曲と広がりのある曲があるのですが、そうですね6曲目でお願いします。5.6MHzと2.8MHzの違いはどんな感じでしょうか?
森崎:無意識に聴いてもらいたいですが、5.6MHzの方がレンジが広く奥行きがありますね。最も解像度が高いサウンドです。それと比較して2.8MHzはもう少しまとまりがありパンチがあるサウンドです。では、これはどちらだど思いますか?
ヲノ:これはすごい!ライブの時、音が出る前の気配のようなものを感じるんですけど、その気配を感じますね。3Dのような奥行きを感じます。モノクロームな質感のサウンドファイルがパーッと天然色になったようです。
森崎:これが5.6MHzです。音が出る直前の独特の緊張感を感じました!ノイズに粒子がとてもきめ細かく聴こえます。低域はかなり低いところまで出ているのに全くこもって聴こえないですね。それに抜けの良いノイズが合わさってとても気持ちがいいです。では、次は2.8MHzです。
ヲノ:なるほど!まるで違うサウンドですね。5.6MHzを聴いてしまうとこちらの方は2Dのように聴こえます。音のバランスは良いのですが5.6MHzを聴いてしまうと物足りないですね。もう一度5.6MHzを聴かせて頂けますか?
森崎:こちらが5.6MHzです。
ヲノ:これですね。いやーこんなに違うものだとは思ってもいませんでした。あのパーッと開けた感じは5.6MHzが圧倒的ですね!
wonosatoru:KORG MR2000sだす。RT @kentarotakahash: おおっ。再生はなんでやってるんでしょ? QT @wonosatoru マスタリングでマジック体感中。モノクロームな質感のサウンドファイルが、DSD5.6MHzにアップコンバートした瞬間パーッと天然色に!
森崎:それにしても音が良いですねえ!このキックの音が。さすがヲノさんです!音像がとても大きく暖かみのあるサウンドです。OLD NEVEとかアナログ機材を使ってミックスしたんですか?
ヲノ:このアルバムはノートブックだけで作っているんですよ。音源は色々使っていますが基本的に内部の機材だけで音作りしています。そのためプラグインなどは限定されるので音の個性を作るのに苦労しますね。完全なフルデジタルですが内部だけで音作りしてるのでシンプルなので音の鮮度は高いですね。だから、マスタリングでは音の透明感や艶をプラスして頂けたらと思っています。
森崎:そうなんですか?!この音源すべて、まさかノートブックだけで作っていたとは本当に驚きです!ここまですべてデジタルで。
ヲノ:マスタリングはぜひ5.6MHzでお願いします。森崎さんはいかがですか?
森崎:これは、ぜひ5.6MHzでやりましょう!念の為にPCMも聴いてみますね?こちらがオリジナルの24ビット/48kHz、Aiffファイルです。PCMをそのままストレートにDAしただけです。
ヲノ:こんなにペタっとしてしまうんですね!アップコンバート恐るべしですね。DSD5.6MHzで録音したら音が良いのは分かるのですがどうしてアップコンバートして音が良くなるのでしょうか?
森崎:それはまず、時間軸の精度が上がるからです。クロックが44.1kHzに比べ5.6MHzでは128倍の細かさになります。それが一番大きいですね。PCMでもルビジウムの10Mなどのクロックなどを入力していくと、44.1KHzのクロックの精度を上げることで音はかなり良くなります。
ヲノ:アップコバートを絵に喩えれば、画素数256の原画を2560に拡大しても絵の荒さは変わらないはずと思いきや、いざ出力するとピクセルのプロッティング制度や印刷時のアンチエイリアス処理などで明らかに違った結果になるのとにてる気が。
森崎:そうです。たとえば携帯で撮った写真画像を印刷に使用するにはピクセルが足りません。それを大判で取ったデータ並みに顔像度をアップコンバートすると線が崩れること無く微妙なニュアンスをデリケートに処理出来るのと似ています。予測しながら音を作るのではなく細かいニュアンスまで、意図のままに聴こえるままに音作りが出来ます。最終的に44.1kHzに落としたとしても、それまでのプロセスがそのニュアンスの違いは音として表現されます。
さあ、それでは再生のフォーマットが決まりましたので、機材やケーブルを選択していきますね。5.6MHzのDSDファイルをKORG MR-2000Sでプレイバックして、Prism Sound MLA-2をインプットスルーします。それを24ビット/88.2kHzにAD変換して、24ビット/88.2kHzのままでTC Electronic SYSTEM6000でEQ、コンプなど微調整して、最終的に16ビット/44.1kHzに落とします。では、ADコンバーターのキャラクターを聴いていきましょうか。最初はPrism Sound Dream ADA-8から。
ヲノ:とてもバランスの良い音ですね。大人なサウンドです。レンジも広いし抜けも良いです。もう一つの機材はなんですか?
森崎:最後にPCMにADしなおすための、dCS 905です。
ヲノ:こちらは明るく派手ですが音の厚みがADA-8のほうが良かったです。もう一度ADA-8の方を聴かせて頂けますか?
森崎:了解!
ヲノ:この音ですね!こちらでいきましょう。機材やケーブルの選定は映画でいえばキャスティングですね。これが決まってしまえはサウンドは出来たも同然ですね。音でいうコンプとかEQがほとんどいらないわけですから。
森崎:今日はそのつもりです!とても分かりやすい表現ですね。僕は機材選びを特にシビアに行なっています。ケーブルのマッチングなんかも。音源の情報を出来る限り引き出すことがマスタリングでは一番大切な作業です。地味で根気と集中力がいるんですが。機材の選択、ケーブルの選択や、振動対策など細かいことの積み重ねこそが、最終的なサウンドクオリティーを左右します。音楽自体はまったく変わってないのに、よりよく生き生きとしてくるわけです。キャスティングと同じで機材やケーブルも楽曲によってはケンカしてしまうことがありますね(笑)
ヲノ:あとはそのキャストが演技してくれればいいわけで。
森崎:音量レベルはどのぐらいまで入れましょうか?
ヲノ:ギリギリまで大きく入れる必要は無いですが、iTunesなどで聴いて小さすぎないレベルでお願いします。
森崎:それはこちらが基本のレベル。こちらが1dB大きくしたものです。
ヲノ:基本のレベルのほうが良いですね。音のパンチが上がった気がしますがノイズの空気感や奥行きが損なわれてしまいました。
森崎:試しに0.5dBだけレベルを入れてみましょうか?
ヲノ:やはりファーストテイクのレベルが良かったですね。基本のレベルで行きましょう。先ほどから聴いているこのサウンドのままCDに出来たら最高なんですけどね!
森崎:ヲノさん、今までこのモニターで聴き比べてきた音は、既に16ビット/44.1kHzにプロセスして落としたサウンドですよ。ほぼこのサウンドのままのサウンドがCDに仕上がります!
ヲノ:そんなまさか!!この音がCDクオリティーだったんですか?信じられないです。この正弦波の揺らぎを16ビット/44.1kHzで表現出来るなんて、おそらくPCMで再現出来る限界のサウンドまで来ていますね。
DSDはとてもすばらしいですが、それ以上に森崎さんの機材の操縦が本当に素晴らしいです。
森崎:そういって頂けると、とてもうれしいです!(ますます笑顔で)
ヲノ:このように緻密に作り上げた作品は本当は良いシステムで音楽を聴いてもらいたいのですが音楽制作を目指して大学に来る学生さんがiPodとカナル式のヘッドフォンで音楽を聴いているんですよ。困ってしまいますね。バンドのライブなどでも最近はCDを配るのではなく音をSDカードに入れて配っているそうです。帰りに携帯で聴けるようにと(笑)
森崎:それは音楽ではなく情報ですね!(笑)
僕も音響の専門学校で年に一度マスタリングの授業をしているのですが、その時最初に聴くのが「どんなシステムで音楽を聴いていますか?」です。数年前まではフルサイズのオーディオで聴いてる生徒さんが何人かいましたが最近ではiPodでしか音楽を聴かない人が半分ぐらいいますね。
ヲノ:いま森崎さんがおっしゃったのは、今はハイエンドはいると。でもその下がMP3を携帯で聴いている層しかいなくて、その間がいないと。で、そここそいい音で音楽を聴いている人って今は激減していますね。
森崎:そうなんです。すごく少ないですね。10年前くらいですが、専門学校で初めて教えていた頃はフルコンポという幅44cmのオーディオを持ってる人はクラスで2、3人は居たんです。そのあとの世代になるとミニコンポになり、iPodのドックみたいなラジカセになり、今ではiPodにちょっといいヘッドフォンをさしていますというレベルです。
ヲノ:カナル型で。
森崎:そうです。
ヲノ:どうしましょう?僕らがね、どうこう出来る問題じゃないですけど。「普段、どんな音楽を何を聴いてますか?」と尋ねると、もうみんなの答えが分からないです。全員違うことを言うんで。多様化していて僕なんかは全然知らないものばっかり。多摩美術大学なんで、いろんな科目があるんですけど、一つは音楽に特化したゼミ、セミナーなんですけど。音楽好き多いんですよ。ミュージシャンなった人も多いし。
森崎:うちのオノが先月、ドイツから仕入れてきた日本初上陸の秘密の真空管コンプがあるんです。ロシア製のセラミックベースの軍事用のチューブが6本入ってます。それとPrism Sound MLA-2を聴き比べてみましょう。
ヲノ:勢いでいうと、真空管のコンプレッサーの方がこう来るんですよ、コンコンと。MLA-2のほうがバンランスとしてはいいような気がするんです。どっちがいいでしょうね?
森崎:MLA-2はバランスいいですよね。違いはおそらくローエンドの伸びとハイエンドの伸びがこっちの方があるんです。真空管の方はもう少しなだらかに落ちているから。
ヲノ:真空管の方が中高域のコツコツしているところが出て来て来るけど、ちょっと子供っぽいかな。MLA-2の方がもうちょっと大人な感じがするというか。それはいい悪いではないので、どちらを選ぶべきか迷っていたんです。最終的に落とし込んだときどっちが効果的かと思うんです。
森崎:MLA-2の音色の方が今の時代のミックスをそのままストレートに上げた感じですよね。
ヲノ:そうです、そうです。
森崎:それに対して真空管の方はちょっとした味付けが。
ヲノ:デフォルメがありますね。
森崎:濃いめの味付けですね、嫌みは全くないんですけど。
ヲノ:嫌みは全くないです。どっちをとるべきかと思っていたんです。聴かれる段階で、おっ!っていうフックが合ってデフォルメがある方がいいのか?ストレートにかっこいい大人の音がいいのか?
森崎:ちょっとラジカセで聴いてもいいですか?
ヲノ:そうしましょう。
wonosatoru:そして今はアンプ、コンプ、ケーブルなど経由する機材を選定中。映画で言えばキャスティング。これが決まれば「映画」は半分できたも同然。
ヲノ:MLA-2の方がいいですね!
森崎:どこが良かったですか?
ヲノ:不思議にラジカセで聴くと真空管の方がむしろ元気良くなく聴こえちゃう。不思議に狭く聴こえちゃうというか。
プリズムの方はこれで聴いてもおっ、ていう大人な感じが無くならないので。聴かれる環境としてはおそらくこういう環境の方が多いと思うので。
森崎:音の違いとして立ち上がりのスピードの違いを感じました。
ヲノ:コンプはかけていないんですよね?回路を通しているだけですよね?
森崎:そうなんですよ。MLA-2の方がフレーズに忠実な気がしました。演奏が隅々まで聴こえるような。音が出た瞬間の緊張感はこちらの方が感じましたね。特にキックの音がクラシックのグランカッサをトンて叩いた時のような、丸いんだけどアタックのある感じがMLA-2はよく出ていました。
ヲノ:真空管の方は大きな音で聴くと一瞬元気な音に聴こえたんですけど。
森崎:MLA-2を通して、さらに微調整して録りましょう。
映像でフルブラックをなかなか出せないとさっき話ししたじゃないですか。
ヲノ:僕も同じこと考えていました。フルブラックって音楽に例えたらそれは無音じゃないかと思うんです。無音の一つだけ上のところの音。解像度が荒いとそこが出せないから無音かバーンて出るかどっちかしかないですよね。DSDはそこが極限までゼロに近い何かが出るそれでしょうね。それが黒でしょうね。
森崎:この曲ってブレイクあるじゃないですか。あのブレイク明けの緊張感が特にすごかったんです。ビックリするぐらいハッとしました。
ヲノ:ね、だからブレイクがゼロじゃなくてあの黒なんですよね、データがない状態ではなく黒が写っている、沈黙が写っている感じ。表現出来ましたね、これ。
森崎:そういうことですよね。音楽の流れとしてはつながっていて。
ヲノ:つながってる。
森崎:音をリージョンで完全に切ってしまって無音にしてしまったのではなく。
ヲノ:作り方はそうであっても音楽的にはこう聴こえてくる。
森崎:その感じがこのパートとか抜群でしたね。音が消える瞬間と出る瞬間のほんのわずかな。
ヲノ:ほんのわずかな。それはこれだけ画用紙が大きくないと出来ない。画用紙が大きくて色数が多いからこのグラデーションが出る。まさにそういう感じですよね!
森崎:そうですよね。
ヲノ:いやー面白かったですよ。
森崎:サイデラ・マスタリングのモニターは、どなたにでも繊細な音色の違いや、ローエンドもしっかりと確認していただくために、日々、チューニングをおこたりません。ぜひ、みなさんにも立ち会いマスタリングを奨めてください。
ヲノ:ほんとうです。
(ここでランチブレーク(続きと秋刀魚のレシピは後日))
wonosatoru:昼食はセイゲンさん自ら、旬の秋刀魚でパスタをつくってくれた。スタジオで賄い食を出していただいたのは初めてw
wonosatoru:塩して一夜干しにしたものをスライスし、オリーヴ油で揚げ焼きしてトマトソースで和えたそうです。RT @XXX: @wonosatoru 秋刀魚でパスタ!簡単で構わないのでレシピ知りたいですね~♪ 美味しそう(´¬`)
wonosatoru:マスタリングに来てレシピ習ったのは初めてだ…
wonosatoru:そして「ヲノ君お子さん小学生だって?秋刀魚持っていきなよ!」とお土産までいただいてしまった。マスタリングに来て夕食のおかずもらうのは初めてだ… lockerz.com/s/136024118
wonosatoru:絵に喩えれば、画素数256の原画を2560に拡大しても絵の荒さは変わらないはずと思いきや、いざ出力するとピクセルのプロッティング精度や印刷時のアンチエイリアス処理等で明らかに違った結果になるのと似てる気が。@XXX PCM/DSD
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