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2013年7月22日月曜日

DSD Field Recording:MUSHのDSD録音記(その7)「川崎大師の風鈴市」

どうもMushです!

フィールドレコーディングに行っていると、様々な音風景のタレコミをいただくことがあります。先日行った「浅草寺でのほおずき市」のあとで、川崎大師で風鈴市があるらしいとの情報が。
http://www.kawasakidaishi.com/event/furin.html
ということでたまたまなのですが「池上本門寺の500の風鈴」につづき3連続風鈴の音です。

行ってみると幅10メートルくらいのわりと狭い一帯に全国47都道府県から集まった900種類の風鈴が鳴り響いていました。様々あれどおおまかに種類は3つ。
1.金属製
2.焼き物製
3.ガラス製
例外は備長炭でできたものくらいだったと思います。構造はほとんど同じで、クラゲみたいに逆さのお椀形または鐘形の外身と、芯が吊るされているもの。(当たり前ですが)この123で音の鳴り方がぜんぜん違うんです。1は小さなアタック音(というか鳴り過ぎないように”芯”を小さくしているんだと思います)と長い余韻。さらに金属の種類によっても銅のものは「リーン」で真鍮のものは「ウィーン」みたいに鳴り方が違うわけです。2はアタック重視で響きはほとんど無く「カラン、カツン」といったイメージ。3はその間くらいですが軽めの響き方が特徴的です。

風鈴というと単純に”夏の風物詩”で片付けがちですが、”素材の音を楽しむもの”として接してみると随分違うものに思えてきます。(そしてルックス重視のキャラクターものなどは総じて色気のない音でした。)様々な種類が入り交じって鳴っているのですがぜひ聴いてみてください。

岐阜美濃焼風鈴と岩手南部風鈴に挟まれたあたり


大阪河内風鈴と島根銅鐸風鈴に挟まれたあたり


そしてもはや恒例、風鈴→読経の流れです。蝉が鳴きはじめていて、また本堂の周りにも少しだけ風鈴が吊るされていました



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2013年7月18日木曜日

DSD Field Recording:MUSHのDSD録音記(その6)「池上本門寺で500の風鈴を聴く」

池上本門寺の「500個の風鈴」をDSD録音してきました。所謂「風鈴の音」を想像しながら百段ある石段を登りながら聴こえてきたのは鈴虫か蝉の声かと思った(にしちゃ時期も早いなと思いつつ)ほど予想外の音。風鈴はガラス製ではなく金属製で、500も集まると結構強烈です。

木と木の間に括りつけられた風鈴がまるで結界のような音場をつくりだしていて、でも決して耳には痛くない。脳に直接届いているような、すごく不思議な場でした。始発電車の時間帯だったのですがすでに近所のご年配方と犬の散歩客がいて、それは避けられず。この「500個の風鈴」の設置は7月20日までだそうです。

さらに本堂では朝の読経が行われていたのでこちらもかなりオフ目にDSD録音。奥まった本堂からさらに約10メートル離れた所です。風鈴は後方50メートル以上のところですが、これだけの音量で届いていました。



今週末は川崎大師の風鈴市を録りに行く予定です!


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2013年7月11日木曜日

DSD Field Recording:MUSHのDSD録音記(その5)「浅草寺のほおずき市と風鈴」

浅草の浅草寺で毎年7月9・10日の二日間行われるという「ほおずき市」に行ってきました。多くのほおずきの鉢には風鈴が付けられていると聞いて、これはいい音風景だろうとDSDフィールドレコーディングに行きました。すごくにぎわっていましたよ。



風が強く吹いた時の風鈴の音色があまりに激しいので、もう2−3歩離れればよかったなと思いました。ちなみに、7月10日に参拝すると、「四万六千日間毎日お参りしたのと同様の功徳を得られる」と言われているそうで、なんのこっちゃという感じです。


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2013年4月15日月曜日

DSD Field Recording:MUSHのDSD録音記(その4)「岩手県陸前高田市のしずかな波」


どうもMushです!

これはDSD録音ではないんですが、もう3年も前になりましたが、岩手県陸前高田市の海岸で録音した波の音です。天候は雨がぱらつく直前で波も少し荒れ模様だったのですが、波音は妙に落ち着く静かな印象がありました。後方に防砂林があって、サラウンドで聴くと波音が反射しているのがわかるんですよ。


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2013年4月8日月曜日

DSD Field Recording:MUSHのDSD録音記(その3)「暴風雨の過ぎ去ったあと」



どうもMushです!

いやはや、先週末の暴風雨はすごかった...。その迫力をDSD録音でとらえてきました☆
的な書き出しでこのブログを予定していたのですが、タイトルの通り"NOT" heavy rain。なんとレコーダーを回そうとした直前に雨の勢いは一気におさまり、ぼくの計画を狂わせたのです。

フィールドレコーディングで一番大切なことは、「その場に行って、録音を回すこと」。高尾山の野鳥の声を録りたかったらそこに行くしかないし、行ったのにレコーダーのバッテリーが切れていては何も残りません。そういう意味で今回二つ失敗がありました。一つは前述のとおり録音を回すまえに雨が弱まってしまったこと。そしてもう一つは、たった一回だけなのですがそのとき大きな雷が鳴ったのです。それを取り逃がしてしまった!まあそういう緊張感というか自然との勝負みたいなところがフィールドレコーディングの醍醐味の一つでもあるのですが。

今回は雨が題材ですが、「水」系の録音は総じて難易度が高い!この録音はあるマンションの駐車場の屋根を雨よけにお借りして録ったのですが、アスファルトを打ちつけるパチパチというパルス系の水音と、もう少し遠くで小さく鳴っている柔らかい雨音。そして排水口を流れる小川のような水音。3つの水のレイヤーを意識したサウンドにしました。


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2012年8月22日水曜日

DSD Field Recording:MUSHのDSD録音記(その2)「東京夏の蝉」


どうもMUSHです!

まだまだ暑い日が続いております。サイデラ・マスタリングではKORG MR-2000S複数台でのマルチトラックレコーディングなんかもやっているわけなのですが、個人的な趣味でのミニマムなレコーディングセットでのDSD録音記(その2)ですお。

まだまだ暑く蝉の鳴き声も衰えを見せないのですが、正直蝉の声だけは絶対録りたくないと思っていたのですが、毎日原宿は東郷神社横を通っている身としては仕方なく、、ということで(その2)は蝉の声を2バージョンです。東郷神社の敷地内に広がる小さな森の夏は、蝉たちの大合唱がすごいのです。



録音ロケーションは神社のなるべく奥=明治通りからなるべく離れて、現場では人間の耳には車の走行音は随分と遠くに聴こえるのですが、フラットなマイクとレコーダーには通用しません。ばっちりエンジン音の超低音が届いてしまっています。これもある意味東京の夏だなって感じですね。そして途中偶然上空を通りかかったヘリコプターの空気感がすごい!このヘリコプターの再現性を損なわないためにも、少しマイクが吹かれていますがローカットEQをするのはやめました。ノンEQです。もう一つは蝉の会話をお楽しみください。




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2012年7月23日月曜日

DSD Field Recording:MUSHのDSD録音記(その1)「盆踊りと太鼓」


どうもMUSHです!

サイデラ・マスタリングではKORG MR-2000S複数台でのマルチトラックレコーディングなんかもやっているわけなのですが、個人的な趣味でミニマムなレコーディングセットでのDSD録音記の連載をはじめることにしましたお。

(その1)は週末に近所の神社で、お祭りとセットでやっていた盆踊り。非常にローファイな拡声器のサウンドと、それに合わせて叩かれていた生の大太鼓小太鼓。DSD録音でフラッターまで記録しちゃいました。ノンEQ、2.8MHzのDSDから24ビット/96kHz WAVへKORG AudioGateでフェードを書いて変換のみ。9624でも、オリジナルに比べるとほんの少し固い部分が出てきてしまうんですよね。



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2012年5月15日火曜日

デジタル機器の基準レベルについて

チーフ・エンジニアの森崎です。
本日はデジタル機器の基準レベルについてお話しします。

レコーディング・スタジオにおいてデジタル機器の基準レベルは-16dBFS=0VUが一般的です。オシレーターから-16dBの基準信号(正弦波)を出しVUメーターが0を指すレベルが0VU。デジタル機器ではその基準信号を入力しピークメーターが-16dBを示すように調整しています。

デジタル機器の基準レベルは世界各国によって規定があります。基本的には0dBFSより20dB低いレベルポイントが基準(SMTPE、NAB)になっていますがこの基準レベルはダイナミックレンジの広いクラシックなどの録音を想定した値なので、実際には音楽のジャンルや録音フォーマットの違いにより-18dBFS、-16dBFS、-12dBFSなどの基準レベルを選択しています。

※dBFS
デジタル信号の大きさの単位。FSは「フルスケール」の事でデジタルで表現可能な最大値(フルビット)を指す。 デジタルの最大値を0dBFSとして信号の大きさをdB(デシベル)で表したもの。

それに対しアナログ機器は+4dBm=0VUが標準です。アナログは皆さんご存知の通り0dBを越えても急激には歪まず+6dBくらいから緩やかに歪みが増えていくのですが、デジタルでは0dBを越えると急に歪む(クリップしてしまう)わけです。前者はハーモニックディストーション、サチュレーションなど音楽的に歪むのに対し、後者は電気的な歪み(クリップ)が生じるためこれ以上のレベルでは録音不可能となってしまいます。

デジタル機器で録音する際に瞬間的なピークでも歪まないようヘッドルームまでに16dB分の余裕があるということが-16dB=0VUという基準の意味です。

P.S.
KORGのMR2000Sではアナログ入出力レベルがリファレンスレベルによりつじつまが合うように設計されています。例えば-16dB=0VUの入出力を基準にすると、リファレンスレベル-18dBなら再生レベルが2dB上がります。逆に-14dBでは再生レベルは-2dB下がります。録音、再生の音量を合わせるには、リファレンスレベルの設定を「録音時のリファレンスレベル=再生時のリファレンスレベル」にして下さい。


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2010年9月6日月曜日

プラグインの使いこなし

チーフ・エンジニアの森崎です。
本日はプラグインの使いこなしについて。

「マルチバンド・コンプ」
マルチバンド・コンプの選択基準のひとつに、まずインプット・スルーでのサウンドも確認します。そして1:1.2のような低いレシオ設定も確認しましょう。1:4、1:8は音作りですが、インプット・スルーや低いレシオでは、ケーブルを交換してニュアンスを変えるように、そのキャラクター自体が音作りに使えるのです。それぞれ、透明感のある音、太い音、抜けの良い音など独自のキャラクターを持っています。

また、プラグインは組み合わせることで、音質と操作性を兼ねた使いこなしも可能です。一つはインプット・スルーで音のキャラクター付けを行ない、もう一方で微調整を行ないます。パラメーターの設定は1曲ごとゼロから行なうのではなく、あらかじめジャンルに合わせた数種類のデフォルト・セッティングを作っておき、そこからスタートすると作業がスピーディーに出来るだけではなく、マルチバンドのパラメーター調整がよりシビアにできます。

「総合ツール」
マスタリングでは、出来る限りシンプルなセッティングでマスターの情報量を最大限に引き出します。プラグインも同様で、まずはEQのみ、次にコンプ・リミッター、マルチバンド・マキシマイザー、M/S処理など、徐々にパラメーターを増やします。しかし、セッティングが決まった時点で必要のないプラグインはインサートから完全に外します。キックやベースなどの低域の音作りはCOMPやリミッターを使うよりも基本はEQで。例えば、26Hzを0.2dB、42Hzを0.2dB、121Hzを1.3dBなど幾つかの帯域を細かく調整します。センター成分の音作りには特に気をつけて。

マルチバンド・マキシマイザーは細かく調整するというより、帯域ごとのレベルの調整に使うことが多いですね。エキサイターやアンプシュミレーターなどは最後のファイナルタッチを施したい場合だけ使用します。EQでは表現出来ない輝きや倍音をプラスしたい時に重宝します。


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2010年6月28日月曜日

「マイクロホンの音がしないデジタルマイクロホン!」

ひさびさ、オノ セイゲンです。
マイクロホンの音がしない=ケーブルがつながってないわけではありません。
欲しいなあこれ。




「原音に忠実で、まったく色づけのないMKH 8020 デジタルマイクロホン。これをオーバーヘッドにつけたとたんに、“スネアのマイクは必要ない”、まるでスネアにもマイクがあるかのような充分な、深みと暖かさが録れる。また、ゲインを上げていっても音声信号は上がるが、ノイズフロアが存在しない。」と、もっとも信頼できるレコーディング・エンジニアのひとり、ジム・アンダーソン氏(前AES会長で、NYUで教鞭もとっている)が絶賛しています。さすが!

ノイマンが「Solution D system」を出したのが2年前だったか?ようやく親会社のゼンハイザーも「the MZD 8000 digital module」(~192Khz/24bit) A/D converter により、MKH 8020 (omni-directional), MKH 8040 (cardioid) and MKH 8050 (super-cardioid)などをデジタルマイクロホンとして使用できる。同じモジュールの、MKH 8020や8040がいかに優れたマイクロホンであるかは、プロサウンドの記事(2009年10月号P153_特別に今週だけここでダウンロードできるようにします)でもとりあげた。Omniであれば近接効果もないし、EQはいらない。立ち上がりも速い。

現実には、売られているほとんどのマイクやスピーカー、アンプ、ケーブルに至っても、それぞれ特徴があり、エンジニアはそれを組み合せて、バランスをとる。そこで好き嫌いがでてくるのだ。しかし理想的には、そこで出ている音があるいはミックスが素晴らしい場合、マイクやスピーカーという、トランスデューサーにも、色づけがないことが望まれる。スピーカーの音がしないスピーカー、マイクの音がしないマイク、インプットとアウトプットの音がまったく同じレコーダーとかね。


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2010年6月7日月曜日

KORG MR-2〜プロフェッショナルが語るDSDオーディオの世界

どうもMUSHです!
DSDハンディレコーダーのKORG「MR-2」もうすぐ発売ですね!「MR-1」の価格改定もアナウンスされ、DSDがより身近になってきましたね!

サウンド&レコーディング・マガジン』2010年6月号(P116〜)に「KORG MR-2」のレビューをチーフ・エンジニア森崎が書かせていただきました!(こちらをご覧ください

そして、この「MR-2」のカタログ内、「プロフェッショナルが語るDSDオーディオの世界。 」項目に、音楽家渋谷慶一郎さん、ネイチャー・サウンド・アーティストジョー奥田さん、レコーディングエンジニアZAKさんとともにオノ セイゲンのDSDについてのコメントが掲載されています。

なぜDSDで録音するのか? by オノ セイゲン
”「いい録音」とは時空を飛び越えるようなスリリングな経験を提供してくれます。録音で重要なことは、1:「そこ」でいい音がでていること、2:マイクの位置が正しいかを確認すること。違いが判る人にとっては、これは何ものに変えがたい重要なことで、たまたま「そこ」に居合わせた人は、証人として「そこ」を体験できています。例えば「そこ」は、70年代のニューヨークなのか、2010年の東京なのか?個人の社会背景や経験に基づくものなのでその違いはよく判らないという人が多いのも事実ですが、ワインでもギターでも価値が判らない人に高いものをすすめるつもりはありません。違いが判る人にとっては、こんなに素晴らしいレコーダーがあることを知ると、再現するための録音をするならDSDということになります。インプットとアウトプットの音が、同じであることが理想で、DSDは、(他のフォーマットと比較してはるかに手軽に)それを可能にしたフォーマットなのです。”