2010年10月9日土曜日

TRIO' LIVE

DSDレコーディング専門家のオノ セイゲンです。
いつもSDM Blogを読んでいただきまことにありがとうございます。今や弊社の中でただひとり、私はまだiPhoneを持ってないので(地下のスタジオで携帯がつながらない)自分のTWはやってませんが、ときどきスタッフに、これこれと教えられて「その時」の話題を観ていますが、「あとでゆっくり」見ようと思って追いかけてみると、TWではもう次の話題に変わっていて、まったく世の中のペースについていけてません。

KORG MR-2000Sで収録し、DSDミキシング/マスタリングで仕上げたライブアルバムが完成しました!ドラマー市原康さんがリーダーの「TRIO' LIVE」お近くのレコード店で見つからない場合は、市原さんホームページからもお求めいただけます
DRUMMER YASUSHI ICHIHARA



TRIO’
piano 福田重男/Shigeo Fukuda
bass 森泰人/Yasuhito Mori
drums 市原康/Yasushi Ichihara

producer 市原康/Yasushi Ichihara/i-produce
associate producer オノセイゲン/Seigen Ono/Saidera Ai
art director, designer 井上嗣也/Tsuguya Inoue/BEANS
品番:IPTR- 1001

ところで、みなさま「なぜレコーディングするのか?」じっくり考えてみたことはありますか?なぜアルバムを作るのか。昨日も、AESのPre-Conference Special Workshop でそのテーマについてワークショップを行ってきました。さまざまな事情により「その時」を共有できなかったから、仕方なく(あるいは積極的に)「あとでゆっくり」プレイバックできることが、本来のレコーディングの目的です。さまざまな事情とは、歴史的(あるいは日程的)にも、地理的にも「その時」に行けない事情、例えば1950年代のニューヨークにマイルス・デイビスを聴きに行くということはできません。レコーディングされていたから「あとでゆっくり」プレイバックできるのです。写真は見れても、社会背景などの情報など再現できない要素もありますが、音だけでなく情報量は多い方が「その時」をリアルに再現できます。

40th International AES Conference: Program

(以下、市原さんの日記より)
TRIO'ライブ アルバムの音がようやくまとまった。三ヶ月くらいかかったことになるか。普通ならスタジオで限られた時間内で作業をするわけだからそうだらだらとやるわけ にはいかない。ところが今回は録音を担当して下さったオノセイゲンさんの協力を得てほぼ一日のスタジオ作業と、あとはセイゲンさんの空いている時間を使っ て手を加えたファイルを送っていただき、それを確認しさらに新たな提案をしていく・・・・(続きは↓こちら↓)
市原さんの日記

音の情報量が多い=DSDレコーディングです。だからDSDレコーディングにこだわるわけです。レコーディングを考えている方、ご自分で音楽演奏を職業としている方も、ご自分の好きなミュージシャンのCD(あるいは高音質配信)制作を企画されている方も、どうぞご遠慮なくサイデラ・マスタリングへご用命ください。


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2010年10月8日金曜日

配信用DSDマスタリング

チーフ・エンジニアの森崎です。
本日は配信にも強い!5.6MHz DSDマスタリングについての説明です。
例えば携帯電話で撮った画像。デザイナーがそのまま印刷用データに使用するにはピクセルが足りません。大判フィルムの解像度にまでアップコンバートしてやると線が崩れることなく、コントラストやほんのちょっとした色もデリケートに、もしくは大胆に調整できます。同じようにPCM 48kHz 24bitなどの音源をDSD 5.6MHzにアップコンバートすると、それまで聴こえにくかったヴォーカルの息づかいや、埋もれていたグルーブが生き生きと再現されます。不思議ですがPCMに変換される時に間引きされたサウンドが蘇ってきたかのようにさえ感じます。

DSDの本当の良さはリアリティーだと思います。音の立ち上がりが速く、細かい音までしっかり再現してくれる。まるで目の前で演奏しているかのような表現力があります。アップコンバートしたら「歌の音像が大きく聴こえるようになった」という感想をよく頂くのですが、それはDSDがサウンドにピークが少なくPCMよりレベルが大きく出来ることと、立ち上がりが速いので声がナチュラルで抜けてくるからです。声に輪郭を付けなくても抜けるので中低域をしっかり出した音作りが可能になります。

この方法でマスタリングした音源は、MP3に圧縮されてもニュアンスは失われにくい。つまり配信用のマスタリングにもとても効果的です。PCM領域でマスタリングするのとアップコンバートしてからDSDマスタリングするのでは、圧縮後の聴こえ方に大きな差が出ました。アップコンバートすることで細部の緻密な音作りが可能になります。アーティストの伝えたいことがより伝わるサウンドに、最終的に感動のレベルもアップしているからだと僕は思っています。

P.S.
DSD 5.6MHzアップコンバートのDSDマスタリングは高音質配信にも柔軟に対応出来ます。96kHz 24bitの配信用マスターを作成する場合、アップコンバートした音源(5.6MHz DSD)をKORG MR-2000Sからアナログで出力します。必要ならアナログコンプ、EQで音作りをしてからADコンバーターで96kHz 24bitに変換します。デジタルEQ、COMPも96kHz 24bitで動作出来るので、よりきめ細かいファイナルタッチも可能です。もちろんOTOTOYのDSD配信で採用されている2.8MHz DSD(DSF)マスターも同時に作成できます。


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2010年10月7日木曜日

第40回AES国際コンファレンス

40th International AES Conference October 8 - 10th, 2010
「SPATIAL AUDIO (Sense of Sound of Space) 」
会期:10月8日〜10日
会場:NHK放送技術研究所/東京芸術大学
内容、詳細はこちら


明日より始まる「第40回AES国際コンファレンス」のため来日中の、ジャズの名プロデューサー/エンジニアのジム・アンダーソン氏がスタジオに遊びに来ました。オノ セイゲンが手にしているのは、早稲田大学の山崎 芳男先生のチームが試作した「1bit 8ch portable recorder VC-21WSD」、12月の1ビット研究会にてオノがデモンストレーションする予定です。





ジム・アンダーソン
第40回AES国際コンファレンス


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2010年10月6日水曜日

DSDレコーダーお譲りします

弊社でSACDの制作に使用していたDSDマスターレコーダー「DS-D98」をお譲りします。
売約済みとなりました。2010年10月18日更新


【1】Serial Number : 0030085 ランニング時間 TOTAL 143H
【2】Serial Number : 0030087 ランニング時間 TOTAL 126H
【3】Serial Number : 0030090 ランニング時間 TOTAL 106H

ご覧のとおり、この3台については新品同様。
現在、TEACにて消耗部品の交換一式/Ass'vクリーニング、オイル・グリス注油/テープ走行系調整一式/サーボ再調整、各動作チェック一式、完全点検中。弊社のマスターをアーカイビング後(10月末日以降)のお渡しとなります。
ご希望の方はお電話にてお問い合わせください。03-5410-6789

『Seigen Ono Septet 2003』(SACD Hybrid SD-1025H)のレコーディング時に8台(16トラック)使用して、そのうちのランニング時間の少ない3台で、サイデラ・レコードでは、DTRSのバックアップ、アーカイビングに使用しているだけで、コンディションは極上です。現在、ポータブルDSDレコーダーによるフィールド・ロケーション・レコーディング、MR-2000S(パンチインや編集はできない)を3~5台使用したライブレコーディングなどが、主たる業務となり、DS-D98は、マスターをアーカイビング後に譲渡することとしました。プロツールズのような利便性はありませんが、DSDでパンチイン、パンチアウトができるマスターレコーダーは、Pyramix System、SONOMA以外には、現在DS-D98しかありません。VIDEO SYNCまでかかり、また通常のDTRSマシンとしても使用できます。

メーカーページ・リンク

2チャンネルDSDフォーマット対応DTRS MTR
DTRS DS-D98
メーカー希望小売価格 ¥1,260,000(税抜 ¥1,200,000)
メーカー販売終了日:2006年10月20日

DS-D98はスーパーオーディオCD(SACD)のフォーマットであるDSD(Direct Stream Digital)フォーマットに対応したダイレクト・ストリーム・デジタル・レコーダーです。 DSDは従来のPCMシステムが抱える問題、サンプリング時にフィルターを必要とする事から起きる問題やAD/DA時の補間での量子化ノイズ問題を解決するために開発された方式で、アナログ信号が64倍オーバーサンプリング・デルタ/シグマ変調でデジタルに変換されたときの1ビットデジタル信号を直接記録する方式です。 また従来のDTRSレコーディングにも対応しており、DA-98HRと同等の使用も可能です。さらに記録メディアはDTRSでその安定性を実証したHi-8VTRテープを使用しており低ランニングコストも実現しています。


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2010年10月5日火曜日

サイデラ・モーニングセッション#022終了しました

どうもMUSHです!

Tokyo BalearicよりDJ marbo氏をゲスト講師に迎えたサイデラ・モーニングセッション#022「<DJ/CLUB編>過去、現在、未来のDJがサバイブするノウハウ。-マスタリングを制するものは、世界を制する-」が終了しましたよ!
「マスタリングを制するものは、世界を制する」とは、イギリスロンドンのメトロポリススタジオでmarbo氏が見た落書きに由来します。今回はまず12inch(アナログ)とwaveデータ(デジタル)のDJ mixのサウンドの違いの聴き比べから。これらの違いはなに?ずばりマスタリングの違いです、とmarbo氏の力強いお言葉。さらにアナログレコードのDJ,CDJ,PCDJのノウハウ、音楽配信時代にどうすべきか?など多岐に渡る盛り沢山な内容で、スターバックスでのアフターアワーまで盛り上がりは続きました!参加のみなさんには-マスタリングを制するものは、世界を制する-の意図するところ、伝わったでしょうか!?

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地中海のリゾートアイランド Ibiza島を意味するBalearicを、iTunesで検索すると、Tokyo Balearicが、Balearic Podcast チャート全世界1位。iTunes Chillout Podcast Episode チャートでも日本で1位。2009年3月からのRSSリスナー数は23,000人を超え、年内には30,000人超えの勢いで増殖中。トータルダウンロード数は200万を超える。日本のiTunesのPodcast Musicランキングでは、最高位16位を記録し、Tiest, Armin van Buuren, Paul van Dyk'sを超える。

2006年の夏に生まれた東京バラリックは、最新のトランシーなダンスミュージックをDJ marboがスペインはイビザ島のアイランドフィーリングを感じさせるバラリック(バレアリック)サウンドに化学変化させた、セラピー効果を持つヒーリングダンスミュージック。この新しいけど、どこか懐かしい東京バラリックは海や山などの自然のゆらぎを感じさせる気持ちいい音。さらに現代のテクノロジーを駆使した空間的音作りにおける最先端のサウンドは、音楽に対する知識や経験を必要とせず、若いデジタル世代から60代のロック世代までもが楽しんで共有できるユニバーサルランゲージであり、親しみやすさ、やさしさを持っている。

そして、東京バラリックサウンドは、パラダイスガレージのラリーレヴァンのガラージュサウンドのハイエナジーな部分をアップデートした、未来のガラージュサウンドと言える。そのグルーヴは黒くて太い、ファンクネスな横乗り。日本全国でガラージュサウンドを経由したDJ達が、自然発生的に、東京バラリックサウンドをプレイし始め、大阪バラリック、仙台バラリック、山形バラリック、姫路バラリック、赤坂バラリックへと日本全国から世界へと増殖中。また、そのサウンドは人間の自然治癒能力を引き出すヒーリング効果を持ち、今の時代に最も必要とされる新しい音楽と言える。また、チルアウト ヨガという、バラリック&チルアウトミュージックとヨガのコラボレーションも東京ミッドタウン、横浜ヨガフェスタで、行われている。

情報過多、科学物質汚染、ストレス時代をデトックスする Tokyo Balearic 東京バラリックを体感して、あなたも時代の表現者へ。



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DJ marbo

日大芸術学部放送学科在学中に、西麻布のTool's BarでDJをスタート。1988年から2001年までの13年間、ロンドンでDJ Harveyと活動。イギリス初の日本人DJとして、第一線のウエアハウスパーティーやクラブシーンで、音楽系、セレブ系の両シーンにまたがる両刀使いのDJとしてSasha、Andy Weatherall,Danny Rampling,Judge Julesらとプレイする。1992年からはMinistry of Soundでもプレイ。1989年から2000年までDJ Harveyのジャパンツアーを主催。1993年から1997年までBlack Cock Recordsの日本でのディストリビューションとプロモーションを行う。1996年にはレコードショップPervをオープン。1997年にはRemix 別冊のHouse Legendの企画を行う。1999年から渋谷FMの土曜日のマスタミックスショーを企画、制作。DJ Harvey,David Mancuso,Prins Thomas,Lindstromらと日本を代表するトップDJを紹介する。2001年にIbizaでDJ Harveyらと5週間のイベント後、帰国。2006年に現在のTokyo Balearicのスタイルを創造する。

Tokyo Balearicを一言で説明すると、海や山などの自然を感じられる、癒し系のスタイリッシュなダンスミュージック。メディテーションの効果が感じられ、Silent Trance と呼ばれている。また、Balearic Nirvanaという脳内ラグジュアリーなチルアウトも、プレイしている。

1988年からのロンドン時代から、バイヤー、ファッションデザイン、グラフィックデザイン、サウンドデザイン、DJのマルチタスクで活動。1990年代からの裏原宿の、PervとLowriderのプロデューサーしての活動は、次世代の高感度新進デザイナー達に大きな影響を与える。

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Web
http://tokyobalearic.net/

E-mail
Tokyo Balearic :
tokyobalearic@gmail.com

StarLowrider :
starlowrider1977@gmail.com

twitter
http://twitter.com/TokyoBalearic

iTunes Podcast
http://bit.ly/7l3oz

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DJ marbo

DJ Marbo is the driving force behind a revolution in music attitudes driven by a need to counter the recycling of old music and self-destructive behaviour so common in the clubs these days. Since the beginning of the acid house movement in the UK Marbo delivered genre destroying sets alongside Harvey. That was a time when people found simple happiness, enjoyment and community in the music, much of which has been lost in the contemporary club scenes.

While disco has been enjoying a resurgence and the edit scene has been re-engineering old tracks into more contemporary house grooves, Marbo has uniquely extracted and untangled the soul, beauty and bass out of hi-tech trance and restructured it into futuristic disco powered soundscapes. It’s simple to listen to, highly emotive and brings us back to the roots of dance music – the feeling of just hearing a track that makes you want to move your body without thinking. This is the future of disco, and the beginning of a positive music revival.

Marbo does a weekly Saturday night radio show on Shibuya FM where he plays only new music and the iTunes podcast is available here http://bit.ly/bWk7Gf


Tokyo Balearic 2007

Living in our urban jungle information flashes past us through the internet, mobile phones and TV faster than the speed of thought. We are plugged in and logged in beyond the point of information saturation and overload. Everyday in the digital fog the real and important information is lost. As the knowledge from our experiences is diluted by chemical agents and electromagnetic waves we find ourselves exposed to 24H junk food, cheap liquor, mindless music and desensitized people. The society we live in is the most unnatural in the history of mankind and as the human desire to consume and control grows we will ultimately destroy our world.

Humans are animals that have evolved in a natural habitat for many thousands of years and our physiology requires that we have sunshine, fresh air, organic food, music and rhythm. The innovators and pioneering music makers such as YMO, Giorgio Moroder, Larry Levan (R.I.P.) and Ron Hardy (R.I.P.) led us out of the darkness in the past and now we need to head into a brighter future. Whether we are in Tokyo, Beijing, Pyongyang, Paris, Baghdad, Kabul, Berlin, Barcelona, London or New York the world must find a common language.

Those in Tokyo being at the forefront of the technology devolution have created the new language of 120BPM Trance. Typically psychedelic or rave style Trance surges forward at 140+ BPM crushing all in its path and lashing people who demand an escape from reality with noise. It creates dissenters and turns people off but within its details lies a secret and infinite possibilities are unlocked by lowering the BPM and reclaiming the funk, tuning it to a natural human tempo. By learning from our past our DJ crew is rewriting our common language creating a new brighter future with a sound like no other. The Sound.

Technology is put under our control and pushed to its extremes to accommodate our new vision. Our turntables are customized with the pitch control dropping the tempo by -13.5%. Dampers are added to stabilize the turntables and the stylus, with a needle pressure of 1g draws a deeper and cleaner bass out from the vinyl.. The decks are wired through a first edition UREI 1620 mixer and into a tuned soundsystem consisting of four of ATCs 1992 flagship SCM100ASL mid-high range active speakers and four Funktion One 18” bass bin towers. No isolators are used and all music is played from one track per side mastered 12” vinyl.

The DJ is positioned in the middle of the sound of the four speaker tower so monitor speakers are used. The sound the DJ hears is that which is heard on the dancefloor building the unity between the DJ and the audience. The DJ also overlays the sound from a Schumann Wave Generator, amplifying the resonant frequency of the Earth and its atmosphere, purifying negative energies and correcting electromagnetic disharmony.

While one floor moves to the sound of the future 120 BPM contemporary Balearic Trance, the other is educational and highlights the history of Balearic classics. The whole experience is complimented by organic ‘Rakuichi Rakuza’ booths serving quality refreshments. ‘Ayanas’ creates a more natural atmosphere by creating a green and lush background of healing plants and flowers. ‘Karava’ delights your senses while ‘Sala Shanti’ massages your body and soul.

A world renowned sound system. A Schumann Wave Generator. The dancefloor pulses. Past meets future. One world under one groove. Tokyo Balearic. The healing revolution starts here.



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2010年10月4日月曜日

EQの使いこなし(基礎編)

チーフ・エンジニアの森崎です。
本日はEQの使いこなしの基礎についてです。

EQの操作を覚えるにはそれぞれの周波数帯域にどのような音の成分が存在するかを理解する必要があります。その基礎をマスターするのに最適なのがグラフィック・イコライザーです。それではiTunesに付属のグライコで帯域を確認していきましょう。

iTunesのグライコは1/2oct、12Bandのタイプです。低域は16Hzからスタートして周波数が倍々に増えていきます。

「周波数帯域と音の特徴」こちらはあくまで僕の考えです。
超低域(32Hz以下)→低域のエアー感、部屋鳴り
低域(32Hz〜125Hz)→低域の量感、太さ
中低域(125Hz〜250Hz)→低域の厚み
中域(250Hz〜1kHz)→ボリューム感
中高域(1kHz〜4kHz)→高域の厚み、音の芯を出す
高域(4kHz〜16kHz)→輝き、艶、透明感
超高域(16kHz以上)→高域のエアー感

例えば、リファレンスCDを聴きながらグライコでそれぞれの帯域をブースト/カットすると、どの帯域を使って音作りされているか確認出来ます。また自分がTD、マスタリングした音の確認にもなりますね。iTunesのグライコで低域を少しカットして抜けが良くなったなら、TD作業に戻って同じようにカットしてみて下さい。動かす帯域が理解出来るようになれば音作りの幅がぐんと広がるはずです。iTunesのグライコは非常に簡易的なものなので、プラグインやアナログのグライコがあればそちらでもチャレンジしてみて下さい。


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2010年10月1日金曜日

VocalとKickのバランス(その1)

チーフ・エンジニアの森崎です。
本日はヴォーカルとキックのバランスについてです。

マスタリングでヴォーカルとキックをしっかりと聴かせるには以下のようなポイントがあります。
1)低域のトリートメント。
2)EQでキックとヴォーカルの芯を探しその帯域を強調する。
3)キックのEQを微調整しヴォーカルを前に出す。

(対策)
まず、ベースとキックのバランスをとります。低域のパンチが出るようにシェルビングでローカットしたり、50Hzや60HzをQを狭くして少しカットしてベースの透明感が出るようにします。

次にキックのアタック成分がある帯域をEQで丹念に探します。同様にヴォーカルの芯の帯域を探します。ジャンルや声質によって周波数は変わりますのでこの作業が最もシビアな作業です。

最後に全体のバランスを整えながらキックのEQを微調整します。まずはレベルを0.1dB単位で調整しながら聴こえかたを確認します。レベルが決まったら周波数をほんの少し変えて聴いてみます。例えば118Hz、120Hz、125Hzと変えてみて121Hzでヴォーカルがすっと前に出て来たらそこがスイートスポットです。

P.S.
ケーブル、機材を変えることでもヴォーカルとキックの聴こえかたは変わりますのでいろいろ聴き比べてベストなセッティングを決めてから音作りをするのが良いですね。


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