チーフ・エンジニアの森崎です。
2月15日のサイデラ・モーニングセッション#034「アンコール開催!マスタリングセミナー -ラインケーブル・ADコンバーター徹底視聴-」で視聴するものを、シリーズでレビューします。(その4)はお気に入りのケーブルについて。
[ Wire World / Silver Eclipse ]
ワイヤーワールドはオーナーでケーブルの設計者でもあるデヴィット・ザルツ氏を中心に、ケーブルの作成において次々に革新的技術に取り組んでいるアメリカのケーブルブランド。デビッド氏は「ノーコンタクト」「ノーカラーレーション」をゴールとして掲げ、それに向かってケーブルを作り続けている。1992年にワイヤーワールド社を立ち上げ以来、オーディオインターコネクトケーブル、スピーカーケーブル、デジタルケーブル、USBケーブル等多、岐にわたり様々なハイクオリティーケーブルを作り出している。(カタログより抜粋)
ワイヤーワールドのサウンドは明るく透明感があり音像の大きなヴォーカルが特徴。声の細かなニュアンス、倍音まではっきり聴こえる。オケとヴォーカルのバランスは4:6ぐらい。アーティストの声のニュアンスを出来るだけ変えずに暖かみ、輪郭のある声にしてくれるケーブルです。ほんの少し高域8k〜10kHzが持ち上がるので音に艶がプラスされます。レンジが広く空気感があるのでアコースティックギターやピアノとの相性も抜群です。ご存知スターリング・サウンドのグレッグ・カルビも愛用しているケーブルです。
[ Transparent / MUSICLINK SUPER ]
トランスペアレントは1980年設立。トランスペアレント・オーディオケーブルに搭載された独自のネットワークは、ノイズ低減に作用するばかりか、その共振点を中音域に害を与えない60〜15Hz程度の超低域にまで追いやる効果をあわせもちます。ケーブル、ネットワークの物理的な防振対策とあいまって、この電気的制振効果はケーブルから特異な色付けを取り去り、リアリティー豊かな深い音楽性を引き出します。(カタログより抜粋)
トランスペアレントのサウンドはボリューム感のある低音とキレのある高域が特徴。特にキックが弾力があり音像が大きく表現されるのでR&BやHIP HOP、クラブミュージックには欠かせないケーブル。低域は量感はあるがしっかり止まるのでサウンドはドライです。使いこなしが難しいケーブルですが音楽のグルーヴ、躍動感を余すことなく引き出してくれるケーブル。ゲートウェイ・スタジオのボブ・ラドウィッグ氏が愛用しているケーブルです。
PS.
オーディオのエンジニアもレコーディング、マスタリング・エンジニアも一番大切なことは「アーティストの意図しているサウンドをどれだけリスナーに伝えられるか」ですね。
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2011年2月14日月曜日
2011年2月11日金曜日
dCS 905 AD Converter:ラインケーブル・ADC徹底視聴予習編(その3)
チーフ・エンジニアの森崎です。
2月15日のサイデラ・モーニングセッション#034「アンコール開催!マスタリングセミナー -ラインケーブル・ADコンバーター徹底視聴-」で視聴するものを、シリーズでレビューします。(その3)はdCS 905 AD Converter。
・32kHz〜384kHz、16bit/24bitのワードレングスで動作する2ch ADコンバーター。
・Sony DSDフォーマット(DSD2.8MHz)もサポート。
・DSD信号を44.1kHz/16bitのAES信号として8トラックレコーダーに記録することができるDSD4機能、44.1kHz/24bitで6トラックに記録できるP3D機能が搭載。(DSD対応レコーダーを用いなくてもDSDレコーディングが可能)
これは僕のマスタリングのポリシーとも同じ!この開発理念で作られた機材ですが現在はディスコンになってしまいました。
そのサウンドはステージの広がり奥行き、静寂の中から音が立ち上がった時の緊張感が分かります。ダイナミックレンジが広く低域が豊かでしなやか。SNがとても良い。よってアーティストの気配まで感じることが出来ます。dB Technologies4496は演奏のグルーヴをダイレクトに聴かせるコンバータなのに対し、dCS 905はステージで演奏しているアーティストの姿が見えるようなリアリティーがあります。ナチュラルで空気感のある音で、コーラスを重ねたヴォーカルものやストリングスやシンセを活かしたアレンジの曲に使っています。ヴォーカルはふわっと広がる倍音が魅力。キックはアタック感より音量感のあるサウンド。リズムはPrism Sound Dream ADA-8のように全面的に押し出してくる感じではないが、立ち上がりが速くボリューム感があります。
このコンバーターが特に合うのはライヴ音源。その空間の広さ、部屋の材質までも聴き取ることが出来るサウンドです。音のリアリティーを表現したいとき楽器の質感、ギターやバイオリンだったら木の質感、トランペットやシンバルなら金属の質感を表現することはとても大切で、その表現力に長けたコンバーターです。
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2月15日のサイデラ・モーニングセッション#034「アンコール開催!マスタリングセミナー -ラインケーブル・ADコンバーター徹底視聴-」で視聴するものを、シリーズでレビューします。(その3)はdCS 905 AD Converter。
・32kHz〜384kHz、16bit/24bitのワードレングスで動作する2ch ADコンバーター。
・Sony DSDフォーマット(DSD2.8MHz)もサポート。
・DSD信号を44.1kHz/16bitのAES信号として8トラックレコーダーに記録することができるDSD4機能、44.1kHz/24bitで6トラックに記録できるP3D機能が搭載。(DSD対応レコーダーを用いなくてもDSDレコーディングが可能)
dCSの開発理念は演奏した音楽をそのまま聴き手の眼前に再現することです。レコーディングエンジニア、マスタリングエンジニアたちは 思い描いた情報を、能う限り精密に、メディアに注ぎ込むことに最大限の神経を使っています。アーティストの心血注いだ作品を、そのまま再生することがdCSの製品哲学であり、使命である、と考えております。(カタログより抜粋)
これは僕のマスタリングのポリシーとも同じ!この開発理念で作られた機材ですが現在はディスコンになってしまいました。
そのサウンドはステージの広がり奥行き、静寂の中から音が立ち上がった時の緊張感が分かります。ダイナミックレンジが広く低域が豊かでしなやか。SNがとても良い。よってアーティストの気配まで感じることが出来ます。dB Technologies4496は演奏のグルーヴをダイレクトに聴かせるコンバータなのに対し、dCS 905はステージで演奏しているアーティストの姿が見えるようなリアリティーがあります。ナチュラルで空気感のある音で、コーラスを重ねたヴォーカルものやストリングスやシンセを活かしたアレンジの曲に使っています。ヴォーカルはふわっと広がる倍音が魅力。キックはアタック感より音量感のあるサウンド。リズムはPrism Sound Dream ADA-8のように全面的に押し出してくる感じではないが、立ち上がりが速くボリューム感があります。
このコンバーターが特に合うのはライヴ音源。その空間の広さ、部屋の材質までも聴き取ることが出来るサウンドです。音のリアリティーを表現したいとき楽器の質感、ギターやバイオリンだったら木の質感、トランペットやシンバルなら金属の質感を表現することはとても大切で、その表現力に長けたコンバーターです。
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2011年2月10日木曜日
Prism Sound Dream ADA-8:ラインケーブル・ADC徹底視聴予習編(その2)
チーフ・エンジニアの森崎です。
2月15日のサイデラ・モーニングセッション#034「アンコール開催!マスタリングセミナー -ラインケーブル・ADコンバーター徹底視聴-」で視聴するものを、シリーズでレビューします。(その2)はPrism Sound ADA-8 Multi-channel A/D D/A Converter。
24BIt/96kHz対応の8ch AD/DAコンバーター
・AES3(1&2ワイアー対応)、TDIF、ADATオプティカル、SDIF、Sonic Solutions、DIGIDESIGN Pro Toolsなど、モジュールの交換で様々なインターフェースに柔軟に対応。
・さらにSDIF-2モジュール、SDIF-3インタフェースでDSDにも対応。
・8チャンネルのPCM-DSD変換、DSD-PCM変換。
・「スーパー・ノイズ・シェイピング」、「ダイナミック・レンジ・エンハンスメント」、「ワード・マッピング」、「サンプル・レート・アップ・コンバート」などのD/D機能も装備。
・アナログ入力段にオーバーキラー回路(ソフトクリッピングリミッター)を搭載。急激なオーバーロードでもデジタル・クリップしない。
モジュールは2つのパスを持ちそれぞれ独立設定、8ch×2回路の入出力を異なるフォーマット間で行える。各ルーティングはMimic Panelのパススイッチで切り替え可能。ブロックごとの青いボタンでパラメーターの変更できる。リファレンスレベルは0.5dBステップで調整可能。フロントパネルはモニター、ルーティング、メーター、プリセットのセクションに分かれマニュアルを見なくても直感的に操作出来る。
発売当初、Pro Toolsに24Bitでダイレクト接続できるコンバーターとして大反響でした。NYCのスターリングサウンドではほとんどのエンジニアがプリズムサウンドのAD-2を使っていました。そしてサイデラ・マスタリングでもこのコンバーターを採用。初めて音を聴いた瞬間から、洋楽独特の音の厚み、切れ、透明感がある。全体域に渡ってフラットで厚みがありピークはほとんどない。ヴォーカルはオケに馴染み中低域に厚みがあるピラミッド型のボトムがしっかり支えるサウンド。特にかっこいいのがドラムの音。音像が大きくバシッと止まる。EQでローカットをしなくて良いのにはビックリです。dB Technologies 4496はベース中心のバランスだが、こちらはドラム中心のバランスと言えます。高域もトップエンドまできれいに伸びて倍音がとてもきれい。
僕はこのコンバーターをリファレンスとして使っています。その理由はあらゆる環境で聴いても音楽のバランスが崩れない、特にヴォーカルの質感が変わりにくいため。音像が大きく、パンチがあり、音が前に出て来るので最近のJ-POP、R&B、HIP HOPには欠かせない機材です。レンジの広さと音の厚みを兼ね備えた数少ないコンバーターです。
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2月15日のサイデラ・モーニングセッション#034「アンコール開催!マスタリングセミナー -ラインケーブル・ADコンバーター徹底視聴-」で視聴するものを、シリーズでレビューします。(その2)はPrism Sound ADA-8 Multi-channel A/D D/A Converter。
24BIt/96kHz対応の8ch AD/DAコンバーター
・AES3(1&2ワイアー対応)、TDIF、ADATオプティカル、SDIF、Sonic Solutions、DIGIDESIGN Pro Toolsなど、モジュールの交換で様々なインターフェースに柔軟に対応。
・さらにSDIF-2モジュール、SDIF-3インタフェースでDSDにも対応。
・8チャンネルのPCM-DSD変換、DSD-PCM変換。
・「スーパー・ノイズ・シェイピング」、「ダイナミック・レンジ・エンハンスメント」、「ワード・マッピング」、「サンプル・レート・アップ・コンバート」などのD/D機能も装備。
・アナログ入力段にオーバーキラー回路(ソフトクリッピングリミッター)を搭載。急激なオーバーロードでもデジタル・クリップしない。
モジュールは2つのパスを持ちそれぞれ独立設定、8ch×2回路の入出力を異なるフォーマット間で行える。各ルーティングはMimic Panelのパススイッチで切り替え可能。ブロックごとの青いボタンでパラメーターの変更できる。リファレンスレベルは0.5dBステップで調整可能。フロントパネルはモニター、ルーティング、メーター、プリセットのセクションに分かれマニュアルを見なくても直感的に操作出来る。
発売当初、Pro Toolsに24Bitでダイレクト接続できるコンバーターとして大反響でした。NYCのスターリングサウンドではほとんどのエンジニアがプリズムサウンドのAD-2を使っていました。そしてサイデラ・マスタリングでもこのコンバーターを採用。初めて音を聴いた瞬間から、洋楽独特の音の厚み、切れ、透明感がある。全体域に渡ってフラットで厚みがありピークはほとんどない。ヴォーカルはオケに馴染み中低域に厚みがあるピラミッド型のボトムがしっかり支えるサウンド。特にかっこいいのがドラムの音。音像が大きくバシッと止まる。EQでローカットをしなくて良いのにはビックリです。dB Technologies 4496はベース中心のバランスだが、こちらはドラム中心のバランスと言えます。高域もトップエンドまできれいに伸びて倍音がとてもきれい。
僕はこのコンバーターをリファレンスとして使っています。その理由はあらゆる環境で聴いても音楽のバランスが崩れない、特にヴォーカルの質感が変わりにくいため。音像が大きく、パンチがあり、音が前に出て来るので最近のJ-POP、R&B、HIP HOPには欠かせない機材です。レンジの広さと音の厚みを兼ね備えた数少ないコンバーターです。
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2011年2月9日水曜日
dB Technologies4496 SYSTEM:ラインケーブル・ADC徹底視聴予習編(その1)
チーフ・エンジニアの森崎です。
今回より、2月15日のサイデラ・モーニングセッション#034「アンコール開催!マスタリングセミナー -ラインケーブル・ADコンバーター徹底視聴-」で視聴するものを、シリーズでレビューします。(その1)はdB Technologies dB4496SYSTEM(現 LAVRY Engineering LE4496)。
dB4496SYSTEMは、1Uのラックマウントシステムです。DAC、ADC、サンプルレートコンバーター、マイクプリアンプの自由な組み合わせが可能。ハードウエアは、32-100kHzのバリスピードモードを含む44.1、48、88.2、96kHzサンプリング周波数に対応しています。
[4496フレーム(シャーシ)]
90-240VAC対応の電源(出力電源ノイズフィルター内蔵)と2chユニットを4モジュール挿入可能なスペースで構成されています。dB4496はモジュールM・DA-824(2ch DAコンバーター)、M・AD-824(2ch ADコンバーター)、M・BY2(アップサンプル/ダウンサンプル・コンバーター)、M.PREAMP(2chマイクプリアンプ)、を様々に組み合わせる事が出来ます。
[M・DA-824(2ch DAコンバーター)]
サンプリング周波数44.1kHz〜96kHz、24Bit対応。クロックモードはWide Lock(バリスピード対応)、Narrow Lock(固定レート)、Crystal Lockの選択が可能。Crystal Lockは入力時のデジタル信号からほとんどのジッターを排除出来る高性能なクロックです。
[M・AD-824(2ch ADコンバーター)]
サンプリング周波数44.1kHz〜96kHz、24Bit対応。それぞれのユニットを同じパラメータに設定するマスターモードと、それぞれ独立した設定が出来るスレーブモードがあります。その他ADコンバーターを強くドライブするAnalog soft saturation(歪まずにピークを丸める処理)とテープサチュレーションをエミュレーションしたDigital soft saturation機能もあります。
サイデラ・マスタリングでは1.DAC8ch 2.DAC8ch 3.ADC6ch+サンプリングレートコンバーターの3ユニット所有しています。サウンドは暖かみ、艶、アナログ感があります。木綿の肌ざわりのような心地いい風合いがプラスされます。4kHz~8kHzあたりがほんの少し持ち上がるので、声の輪郭がはっきりして、歌詞がしっかり聴こえます。また、ギターのエッジ感がとても心地いいですね。中低域に厚みのあるチューブアンプの質感もバッチリ表現してくれます。ジャズではサックスやトランペットのブレス、指使いなど細かなニュアンスまでリアルに表現出来ますね。オケとボーカルのバランスはボーカル寄り。リズムのバランスはキックよりもベース中心です。曲によっては低域の特定の周波数が盛り上がるので注意が必要です。
音場感、広がりより演奏のグルーヴをダイレクトに音楽的に聴かせるコンバーターです。
青いフロントパネルが印象的な4496ですが、dB Technologies(Lavry Engineering)のADC/DACには4496のBlueの他、Gold/Blackのシリーズがあり、NYのStarling Soundはじめ多くのスタジオで使用されています。サイデラ・マスタリングのモニター用DAコンバーターもGoldのDA-924です。Lavry EngineeringのHPに「Saidera Mastering」しっかり名を連ねています。→→こちら
THE "LavryBlue" Conversion System
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今回より、2月15日のサイデラ・モーニングセッション#034「アンコール開催!マスタリングセミナー -ラインケーブル・ADコンバーター徹底視聴-」で視聴するものを、シリーズでレビューします。(その1)はdB Technologies dB4496SYSTEM(現 LAVRY Engineering LE4496)。
dB4496SYSTEMは、1Uのラックマウントシステムです。DAC、ADC、サンプルレートコンバーター、マイクプリアンプの自由な組み合わせが可能。ハードウエアは、32-100kHzのバリスピードモードを含む44.1、48、88.2、96kHzサンプリング周波数に対応しています。
[4496フレーム(シャーシ)]
90-240VAC対応の電源(出力電源ノイズフィルター内蔵)と2chユニットを4モジュール挿入可能なスペースで構成されています。dB4496はモジュールM・DA-824(2ch DAコンバーター)、M・AD-824(2ch ADコンバーター)、M・BY2(アップサンプル/ダウンサンプル・コンバーター)、M.PREAMP(2chマイクプリアンプ)、を様々に組み合わせる事が出来ます。
[M・DA-824(2ch DAコンバーター)]
サンプリング周波数44.1kHz〜96kHz、24Bit対応。クロックモードはWide Lock(バリスピード対応)、Narrow Lock(固定レート)、Crystal Lockの選択が可能。Crystal Lockは入力時のデジタル信号からほとんどのジッターを排除出来る高性能なクロックです。
[M・AD-824(2ch ADコンバーター)]
サンプリング周波数44.1kHz〜96kHz、24Bit対応。それぞれのユニットを同じパラメータに設定するマスターモードと、それぞれ独立した設定が出来るスレーブモードがあります。その他ADコンバーターを強くドライブするAnalog soft saturation(歪まずにピークを丸める処理)とテープサチュレーションをエミュレーションしたDigital soft saturation機能もあります。
サイデラ・マスタリングでは1.DAC8ch 2.DAC8ch 3.ADC6ch+サンプリングレートコンバーターの3ユニット所有しています。サウンドは暖かみ、艶、アナログ感があります。木綿の肌ざわりのような心地いい風合いがプラスされます。4kHz~8kHzあたりがほんの少し持ち上がるので、声の輪郭がはっきりして、歌詞がしっかり聴こえます。また、ギターのエッジ感がとても心地いいですね。中低域に厚みのあるチューブアンプの質感もバッチリ表現してくれます。ジャズではサックスやトランペットのブレス、指使いなど細かなニュアンスまでリアルに表現出来ますね。オケとボーカルのバランスはボーカル寄り。リズムのバランスはキックよりもベース中心です。曲によっては低域の特定の周波数が盛り上がるので注意が必要です。
音場感、広がりより演奏のグルーヴをダイレクトに音楽的に聴かせるコンバーターです。
青いフロントパネルが印象的な4496ですが、dB Technologies(Lavry Engineering)のADC/DACには4496のBlueの他、Gold/Blackのシリーズがあり、NYのStarling Soundはじめ多くのスタジオで使用されています。サイデラ・マスタリングのモニター用DAコンバーターもGoldのDA-924です。Lavry EngineeringのHPに「Saidera Mastering」しっかり名を連ねています。→→こちら
THE "LavryBlue" Conversion System
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2011年2月8日火曜日
YAMAHA NS-10Mの時代
チーフ・エンジニアの森崎です。
本日はYAMAHA NS-10Mについて。音響ハウス時代の思い出を少し…。
YAMAHA NS-10Mはレコーディング・スタジオで一番有名なモニタースピーカー。(写真は改良型のNS-10M STUDIO)耐入力は50Wしかないのにドライブするパワーアンプの定番AmcronPSA-2の出力は150Wもある。もっと小さいアンプでも十分鳴らせますが、レコーディングエンジニアが求めているのは音の瞬発力。キックがドン、と鳴った時にスピーカーもドンって来ないといけない。車なら軽自動車と排気量の大きな車の加速の違い、アクセルを踏んだときに瞬時に反応してくれるそのフィーリングです。
NS-10Mの周波数特性は60〜20,000Hz、クロスオーバー 2,000Hzなのでちょっとピークのある音を入力したり、一つの帯域で、特に高域をEQしすぎるとツイーターがとんでしまう。このようなセッティングのモニターシステムの使いこなしはとても難しい。NS-10Mをバランスよく大音量で鳴らすには経験とノウハウが必要なのです。このスピーカーを鳴らすことが出来れば一人前です。
当時NS-10Mのスピーカーユニットは消耗品と考えられていて、音がへたればすぐに新品のユニットに交換。だから交換用のユニットのストックは充分にありました。スピーカーユニットを交換すると音のキャラクターが変わる。エイジングをして馴染みを出してからセッションで使用しますが、それでもバックアップ用のNS-10Mが2、3ペアは待機してました。エンジニアも2STの音、6Stの音というようにスタジオごと、モニターシステムの特徴を完璧に熟知していました。この経験を通して「モニターシステムの特徴を理解することこそエンジニアに必要不可欠である」ことを学びました。
NS-10Mの一番の魅力は明るく元気のあるサウンド。ミュージシャンがコントロールルームでプレイバックを聴いたときに盛り上がれる音楽的な音。アーティストがのってくれば良い演奏を録音出来る。アーティストに気持ちよく演奏してもらうことは音楽制作では最も重要です。だからレコーディング・エンジニアは良い演奏を録るためにプレイバック、キューボックスの返しのサウンドにこだわるんです。
「相手が演奏したいタイミングでテレコを回せ」「俺たちは音を録っているのではなく音楽を録っているんだ」「そうすればアシスタントでも音楽制作に参加出来る」「ミュージシャンとテレコで会話しろ」と。マスタリングで、曲間決めをするとき、この言葉を思い出します。NS-10Mのサウンドを通して一流のエンジニアの心を教わりました。
※テレコ:テープレコーダー。SONY-PCM3348、STUDER-A820など。
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本日はYAMAHA NS-10Mについて。音響ハウス時代の思い出を少し…。
YAMAHA NS-10Mはレコーディング・スタジオで一番有名なモニタースピーカー。(写真は改良型のNS-10M STUDIO)耐入力は50Wしかないのにドライブするパワーアンプの定番AmcronPSA-2の出力は150Wもある。もっと小さいアンプでも十分鳴らせますが、レコーディングエンジニアが求めているのは音の瞬発力。キックがドン、と鳴った時にスピーカーもドンって来ないといけない。車なら軽自動車と排気量の大きな車の加速の違い、アクセルを踏んだときに瞬時に反応してくれるそのフィーリングです。
NS-10Mの周波数特性は60〜20,000Hz、クロスオーバー 2,000Hzなのでちょっとピークのある音を入力したり、一つの帯域で、特に高域をEQしすぎるとツイーターがとんでしまう。このようなセッティングのモニターシステムの使いこなしはとても難しい。NS-10Mをバランスよく大音量で鳴らすには経験とノウハウが必要なのです。このスピーカーを鳴らすことが出来れば一人前です。
当時NS-10Mのスピーカーユニットは消耗品と考えられていて、音がへたればすぐに新品のユニットに交換。だから交換用のユニットのストックは充分にありました。スピーカーユニットを交換すると音のキャラクターが変わる。エイジングをして馴染みを出してからセッションで使用しますが、それでもバックアップ用のNS-10Mが2、3ペアは待機してました。エンジニアも2STの音、6Stの音というようにスタジオごと、モニターシステムの特徴を完璧に熟知していました。この経験を通して「モニターシステムの特徴を理解することこそエンジニアに必要不可欠である」ことを学びました。
NS-10Mの一番の魅力は明るく元気のあるサウンド。ミュージシャンがコントロールルームでプレイバックを聴いたときに盛り上がれる音楽的な音。アーティストがのってくれば良い演奏を録音出来る。アーティストに気持ちよく演奏してもらうことは音楽制作では最も重要です。だからレコーディング・エンジニアは良い演奏を録るためにプレイバック、キューボックスの返しのサウンドにこだわるんです。
「相手が演奏したいタイミングでテレコを回せ」「俺たちは音を録っているのではなく音楽を録っているんだ」「そうすればアシスタントでも音楽制作に参加出来る」「ミュージシャンとテレコで会話しろ」と。マスタリングで、曲間決めをするとき、この言葉を思い出します。NS-10Mのサウンドを通して一流のエンジニアの心を教わりました。
※テレコ:テープレコーダー。SONY-PCM3348、STUDER-A820など。
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2011年2月7日月曜日
アンコール開催!マスタリングセミナー@サイデラ・モーニングセッション
チーフ・エンジニアの森崎です。
先日は、「秘伝マスタリングテクニック極秘公開」(1月27日Rock oN渋谷店Rock oNセミナー)に参加いただきありがとうございました。当日お配りした資料にさらにメモまでとりながら熱心に聴いていただき、セミナーを行ってよかったです。
良い作品に仕上げるためには細かなディテールの聴き比べ、それを判断するモニターシステムがいかに大切かという事が伝わったのではと思っております。Rock oNセミナーでの内容から「ラインケーブル」「ADコンバーター」にしぼって、ぼくのリファレンスである「サイデラ・マスタリング」のモニター環境で、徹底視聴、解説、質疑応答という現場必須の内容で、2月15日に「サイデラ・モーニングセッション#034」にてマスタリングセミナー・アンコール開催します!
マスタリングで大切なことはTDマスターの情報を100%引き出すことです。ケーブル、ADコンバーターの選択とは、EQ、COMPをかける前の段階。音作りの土台です。一つ一つの違いは小さなものですが、その積み重ねが最終仕上がりを大きく左右します。求めるサウンドの方向性にマッチしたケーブル/コンバーターの選択は「TDマスターの情報を100%引き出す」為に欠かせないプロセスです。色づけの無いモニターシステムでケーブル3種類、ADコンバーター3種類を徹底視聴します。「こんなにも仕上がりが左右するのか!」ということを是非体験してください。またそれらの活かし方を詳しく解説していきます。
++
サイデラ・モーニングセッション#034
テーマ:「アンコール開催!マスタリングセミナー -ラインケーブル・ADコンバーター徹底視聴-」
日時:2011.2.15 火曜日2.16水曜日 9:00AM-10:00AM**日程が変更になっております**
場所:サイデラ・マスタリング (PMC MB1 x5.1ch(最寄り駅;東京メトロ外苑前、JR原宿)
講師:森崎雅人(サイデラ・マスタリング チーフ・エンジニア)
参加申し込み:saraudon009@gmail.comまで、メールにてお名前/会社名をお知らせ下さい。
++
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先日は、「秘伝マスタリングテクニック極秘公開」(1月27日Rock oN渋谷店Rock oNセミナー)に参加いただきありがとうございました。当日お配りした資料にさらにメモまでとりながら熱心に聴いていただき、セミナーを行ってよかったです。
良い作品に仕上げるためには細かなディテールの聴き比べ、それを判断するモニターシステムがいかに大切かという事が伝わったのではと思っております。Rock oNセミナーでの内容から「ラインケーブル」「ADコンバーター」にしぼって、ぼくのリファレンスである「サイデラ・マスタリング」のモニター環境で、徹底視聴、解説、質疑応答という現場必須の内容で、2月15日に「サイデラ・モーニングセッション#034」にてマスタリングセミナー・アンコール開催します!
マスタリングで大切なことはTDマスターの情報を100%引き出すことです。ケーブル、ADコンバーターの選択とは、EQ、COMPをかける前の段階。音作りの土台です。一つ一つの違いは小さなものですが、その積み重ねが最終仕上がりを大きく左右します。求めるサウンドの方向性にマッチしたケーブル/コンバーターの選択は「TDマスターの情報を100%引き出す」為に欠かせないプロセスです。色づけの無いモニターシステムでケーブル3種類、ADコンバーター3種類を徹底視聴します。「こんなにも仕上がりが左右するのか!」ということを是非体験してください。またそれらの活かし方を詳しく解説していきます。
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サイデラ・モーニングセッション#034
テーマ:「アンコール開催!マスタリングセミナー -ラインケーブル・ADコンバーター徹底視聴-」
日時:2011.
場所:サイデラ・マスタリング (PMC MB1 x5.1ch(最寄り駅;東京メトロ外苑前、JR原宿)
講師:森崎雅人(サイデラ・マスタリング チーフ・エンジニア)
参加申し込み:saraudon009@gmail.comまで、メールにてお名前/会社名をお知らせ下さい。
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2011年2月6日日曜日
すぐにできる音質アップの2つの方法(機材の設置 基礎編)
チーフ・エンジニアの森崎です。
「ガタ無く置く。ネジをしっかり締める。」
このふたつが機材を設置する際の基本です。
本日は振動対策の基本としてスピーカー、スピーカースタンドのガタ取りとラックマウント機器のネジの増締めについてお話しします。機材は振動対策をしっかり施すとフォーカスがハッキリし、透明感のあるサウンドを再生することができます。その基本はガタが無いようしっかり置くこと。
スピーカー、スピーカースタンドのガタ取りには名刺や単語カードが便利です。まずは手で揺らしてスピーカーとインシュレーター、スピーカースタンドと床にガタが無いか確認します。全くガタがなければ調整は不要です。少しでもガタがあれば隙間に単語カードを挟んでいきます。そのままの厚さ、二つ折り、三つ折りと隙間に合わせて調整します。水平の確認は水準器を使います。水準器はプロ用のものではなく100均のものでも十分です。
アナログEQやコンプなどのアウトボードをラックにマウントする場合は必ずワッシャーをかませてください。そうすることでしっかり固定できます。ネジはしっかり締めたつもりでも時間が経つと緩んでくるので、数ヶ月に一度は増締めをすること。さらにラックマウントのネジの材質によって出音が異なります。傾向としては鉄のネジはガッツのある芯のあるサウンド、ステンレスのネジはレンジが広く高域までキレイに伸びたサウンドです。こちらは上級編のテクニックですが僕は機材に合わせて使い分けます。機材をラックマウントではなく直置きする場合、プロ用の機材はゴム足がついてない機種もあります。そのような機材には四隅に4cm×4cm程の薄いゴムシートを敷いてしっかり置きましょう。
「ガタ無く置く。ネジをしっかり締める。」すぐにできる音質アップの二つの方法、ぜひチャレンジしてください。
PS.2月15日のサイデラ・モーニングセッション#034ではラックマウントしたADコンバーターも徹底視聴しますよ。僕が上記2点や電源などトータルでチューニングしたサウンドを聴きに来てくださいね。詳しくはこちらをご覧ください。
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「ガタ無く置く。ネジをしっかり締める。」
このふたつが機材を設置する際の基本です。
本日は振動対策の基本としてスピーカー、スピーカースタンドのガタ取りとラックマウント機器のネジの増締めについてお話しします。機材は振動対策をしっかり施すとフォーカスがハッキリし、透明感のあるサウンドを再生することができます。その基本はガタが無いようしっかり置くこと。
スピーカー、スピーカースタンドのガタ取りには名刺や単語カードが便利です。まずは手で揺らしてスピーカーとインシュレーター、スピーカースタンドと床にガタが無いか確認します。全くガタがなければ調整は不要です。少しでもガタがあれば隙間に単語カードを挟んでいきます。そのままの厚さ、二つ折り、三つ折りと隙間に合わせて調整します。水平の確認は水準器を使います。水準器はプロ用のものではなく100均のものでも十分です。
アナログEQやコンプなどのアウトボードをラックにマウントする場合は必ずワッシャーをかませてください。そうすることでしっかり固定できます。ネジはしっかり締めたつもりでも時間が経つと緩んでくるので、数ヶ月に一度は増締めをすること。さらにラックマウントのネジの材質によって出音が異なります。傾向としては鉄のネジはガッツのある芯のあるサウンド、ステンレスのネジはレンジが広く高域までキレイに伸びたサウンドです。こちらは上級編のテクニックですが僕は機材に合わせて使い分けます。機材をラックマウントではなく直置きする場合、プロ用の機材はゴム足がついてない機種もあります。そのような機材には四隅に4cm×4cm程の薄いゴムシートを敷いてしっかり置きましょう。
「ガタ無く置く。ネジをしっかり締める。」すぐにできる音質アップの二つの方法、ぜひチャレンジしてください。
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