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2013年5月13日月曜日

Saidera Mastering Equipment List

サイデラ・マスタリング機材リスト [2016.8.25更新]

[ DIGITAL AUDIO WORKSTATION ]
Sony SONOMA DSD Audio Work Station
MAGIX SEQUOIA 13
Sonic Studio soundBlade
AVID Pro Tools 10/11/12 with RME HDSPe AES & Fireface UFX


[ ANALOG PLAYBACK ]
Studer A-820 (1/4 inch)
Studer A-80 (1/2 inch)
Dolby 361 A / 363 SR Noise Reduction

[ DIGITAL PLAYBACK ]
TASCAM DA-3000 (DSD/PCM) ×5
KORG MR-2000S (DSD/PCM) ×3
Studer 820X
TASCAM DA45-HR
Sony PCM-1630
Sony DMR-4000 (SN90019 the last one Sony made)
Sony DAQ-1000
Sony DTA-2000


[ ANALOG PROCESSING ]
Dangerous Music BAX EQ (×3 unit) 
rockruepel comp.one Tube Compressor
TUBE-TECH MEC-1A (×5ch)
TUBE-TECH SMC 2B Stereo Multiband Compressor
GML 8200 Parametric Equalizer
Prism Sound MLA-2 Stereo Compressor
Avalon 2044 Stereo compressor
AMEK System 9098 Stereo compressor


[ DIGITAL CONVERTERS ]
(Analog to Digital)
Prism Sound ADA-8 (DSD/PCM)
dB Technologies 4496 (M-AD824 ×6ch)
dCS 905 (DSD/PCM)
Meitnerdesign ADC8 (DSD)
Studer D-19 Valve
Studer D-19 (8ch X2 with analog line out and digital AES)

(Digital to Analog)
Lavry Engineering DA-N5 Quintessence
Prism Sound ADA-8 (DSD/PCM)
dB Technologies DA 924
dB Technologies 4496 (M-DA824 X8ch)
Meitnerdesign DAC8 (DSD)
KORG DS-DAC-10

[ DIGITAL PROCESSING ]
TC electronic SYSTEM6000
TC electronic M 5000
dB Technologies 3000S
dB Technologies 4496 (MBY2)
Apogee UV-1000
Sony Sampling Digital Reverberator DRE-S777 (full option ×3 unit)
Yamaha Sampling Reverebrator SREV1

[ ANALOG CONSOLE ]
GML 9100 Mixing System (for recording / mixing 18 input)
Saidera Analog Console SD-100

[ DIGITAL CONSOLE ]
Yamaha O2R96 version2

[ MONITORING ]
GRACE Design m906
PMC MB1
ECLIPSE TD712zMK2 (× 5.1ch)
ECLIPSE TD510MK2 (× 5ch for 3D-sound height)
ECLIPSE TD-M1 (for near field)
ECLIPSE TD307ii (for near field)
Sony TA-DA9100ES (× 2)
Sony TA-DA5700ES (for edit room)
Fostex NF-1A Saidera Mastering Version (x 5ch)
SOLID ACOUSTICS 755 Professional (x 5ch for surround room acoustic control)
Yamaha NS-10M

[ MIC PREAMP ]
GRACE Design m801 (×2, 16ch)
Studer D-19

[ CABLE ]
Saidera Ai Pro Transfer Cable SD-9001
Saidera Ai Pro Transfer Cable SD-9003
HIRO MUSIC SDM custom cables
Saidera Ai Digital Transfer Cable SD-9002
ACROTEC 8N
ACROTEC 6N
Allegro Power Cable



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2012年5月16日水曜日

ai kuwabara trio project マスタリングの記録(その2)コンバーター編


2012.5.15 on sale
「from here to there / ai kuwabara trio project」
定価:1800yen

マスタリングの記録(その2)
於2011年3月21日  @Saidera Masteringにて

【マスタリング当日の立ち会い人】
桑原あい:piano, compose 森田悠介:electric bass
上田隆志:recording & mix engineer 森崎雅人:mastering engineer


〜機材の選択〜
(ミックスバランスのよかった2曲目「3=log²(8)」を基準に選定)
森崎:まずは、音のバランスが良かった2曲目でADコンバーターを選んでいきましょう。ミックスマスターと切り替えがなら、演奏がどう聴こえるかを聴き比べてみて下さい。

♪〜「Aタイプ:PrismSound Dream ADA-8」試聴→ミックスマスターに切り替え

森田悠介(以下、悠介):こっちが、元の96kHzのやつですか。
森崎:そうです、ミックスマスター。
上田:「これはProToolsの192 I/O から出てる音ですか?」
森崎:192 DIGITAL I/OのAESアウトから出している音です。
森崎:次は「Bタイプ:dCS 905」を聴いて下さい。
桑原、悠介:Bタイプ!
森崎:Aタイプ、Bタイプの違いはADコンバーターの違いだけです。機材のルーティングはProToolsのデジタルアウトをADA-8でDA(デジタル→アナログ)して、PrismSoundのアナログコンプMLA-2を通しています。これはコンプはオフってスルーだけさせています。
悠介:通すだけで変わる、と。
森崎:通すだけです。コンプを掛けたいわけではなく、このコンプの持つサウンドキャラクターだけが欲しいので。そこからアナログケーブルを通ってADコンバーターに入ります。AD(アナログ→デジタル)して、デジタルになったものをSYSTEM6000でEQ、コンプの調整をして最終的に一番下にあるdB Technologies 3000Sで16ビット/44.1kHzに変換しています。
一同:ふむふむ。
森崎:いまプレイバックで聴いているのは16ビット/44.1kHzなので、最終的なCDの音、という訳です。Aタイプ、Bタイプで音量レベルはいっさい変えていないです。単純にADコンバーターのみの違い。こちらがBタイプ。
桑原:Bタイプ…。

♪〜Bタイプ試聴

桑原:なんか、優しい!(何度か原音と切り替えてから)さっきの方がなんか、前に前に来るような?
森崎:そうです。これがこの機材の特徴です。さっきのAタイプの方がパンチが有るから聴感上は大きく聴こえますね。
悠介:すごい。
桑原:AとBだけですか?
森崎:今のところはね(ニヤッ)。それが決まったら次はケーブルの選択をしますよ。
桑原:(悠介に対して)分かる?あとは、ヨロシク!
悠介:はいはい。(マスタリング席中央にて試聴)
桑原:なんかAの方が聴いてる時に「おおっ!」って思うんですよね。アタックが強くくるからかなぁ。
悠介:こっち(Bタイプ)の方が気持ち真ん中の方が聴こえるような気がする。midのあたりが。
桑原:そうそうそう!でもLowとかはAの方がハッキリしてるのかなぁ。
森崎:レンジはBの方が広いですね。上も下も伸びてるから、ナチュラルに聴こえるんです。ADA-8(A)の方が、どちらかというと周波数特性が少しこうカマボコ型なので、アナログのコンソールを通ったような音のニュアンスに近い、ガッツがありますよね。
上田:聴きやすい感じがあったかな。
森崎:聴きやすいですよね。
桑原:ムキー、わっかんなくなってきた!
上田:好み、じゃないかな。
悠介:もう一回、Aを聴かせてもらっても良いですか?
森崎:好みで選んでOKです!パッと聴きでどんどん良い方を選択してください!
上田:考えると分かんなくなるよ。もうね、第一印象でね。
桑原:ですよね。考えちゃってるよ、私。
森崎:方向性があんまり逸れて僕がアドバイスするから大丈夫。(笑)

♪〜再びAタイプ(PrismSound ADA-8)試聴

森崎:これAタイプ。
桑原:全然違う!
上田:広がり方が違うね。Bタイプの方が、やっぱりレンジが広い。
森崎:そうですね。ライブに例えればBタイプの方が「後ろの席で聴いてる感じ」がします。
桑原 :そう〜〜〜それっ!それですよね!それだ!
森崎: Aの方が前気味。だから、ここ(目の前)に演奏者が居てこれくらいの席で聴いてるイメージはね、Aなんですよ。
桑原:2階席っぽいですよね、Bは!
森崎:精神的にリラックスしてる所で聴けてる感じ。
桑原:でもずっと聴いていたらBな気がする。ね、もっかいBもらっていいですか?
森崎:さっき「音量大きい方が良い」って言ってたじゃないですか。どちらかといえばBの方が小さく聴こえます。これも判断基準の一つですね。

♪〜再びBタイプ(dCS 905)試聴

悠介:クリアーだなぁこれ。
桑原:始まった瞬間は、私Bの方が好きなんですよ。
悠介:瑞々しいというか。
桑原:そう、みずみずしい。Bかな。んあーBな気がしてきた。
悠介:うん、Bいいね。
上田:いいんじゃない、2人ともBの方がいい気がするって言ってるって事は。
桑原:Bでいきます!
森崎:了解です!Bを選択されるっていうことは、普段やっぱり生楽器に一番近いところで音楽を聴いてるからだと思います。比較的ROCK系のミュージシャンはAを選択する方が多いです。JAZZ系の方はBを選択することが多いですね。レコーディングエンジニアさんはAが好きですね。やっぱりミキシングコンソールでミックスした音に近いダイレクトの音ですね。
悠介:普段聴いてる音に近いって事ですね。
桑原:うん。なんか、ちょっと加工されてるっぽく聴こえたんですよ、A。
森崎:それでは次は、24ビット/96kHzのデータをDSD 5.6MHzにアップコンバートしてKORG MR-2000S(DSD)でプレイバックします。

♪〜DSD試聴

悠介:なんかローエンドが凄く出てきた気がするんですけど。
森崎:もう一度PCMを聴いてみます。こちらがPCMです。

♪〜PCM試聴

桑原:こっちかも。うん、私こっちです。
悠介:もう一回DSDを…。

♪〜再びDSD試聴

桑原:ある意味鮮度はこっちの方が高い気もするなぁ…。
悠介:おれこっちかな。
桑原:割れたー!PCMの方が、ピアノの、これ(アタック)は出る気がした。わーかんないですよー!
森崎:別のセッティングを試してもいいですか? DSDでADA-8(Aタイプ)を聴いてみましょう。今回はDSDとdCSのコンバーターの相性が良くないようなので。
桑原:なんか頭が割れそう(泣)
上田:でも楽しいね、なんか選択肢があってね(笑)
森崎:僕の中ではゴールは見えているので大丈夫ですよ(ニヤッ)
桑原 :なんか、ウケる!神様みたい!
悠介:(笑)

♪〜Aタイプ&DSD試聴

森崎:Aタイプで、DSD。ピアノのアタックが出ますね。勝負するんだったらこのセッティングとさっきのBタイプ&PCMかな。
桑原:あっ、良いかもこれー!
森崎:悪くないでしょ。これだとね、ローエンドがそこまで伸びないんですよ。バシッ!と止まるから。もう一度Bタイプ&PCMを聴き比べて決めればOK。DSDにして良くなったのはベースですね。音がが太く、ブリッときますよね!
桑原:それは、思った。
悠介:ベースはラインだけで録ってるから、どうしてもその「ライン臭さ」が残っちゃうのはイヤで。
森崎:これなら、そのライン臭さが無いですね。
悠介:そこが補えてるから良いですね。
森崎:では、Bタイプ&PCM。

♪〜再びBタイプ&PCM

桑原:あぁ〜、全然ベースが違う。
悠介:おれはこっち。
桑原:私は、あっち。また割れた(泣)
森崎:ここから先は話し合いで決めて下さい!(笑)両方とも良いですよ!僕は色々なシステムで聴いて鳴りが良い方を選択しようと思っています。ラージモニターで聴いて良くても、ラジカセやヘッドフォンで鳴りが変わることがあるので。

♪〜再び、Aタイプ&DSD、→再度Bタイプ&PCMをラジカセで試聴

悠介:今のこの環境(ラジカセ)だったら、やっぱり2つ目の、後者(Bタイプ&PCM)がいい。
桑原:あたしも2つ目。
森崎:僕も2つ目。
上田:自分もそう。
桑原:あははー揃った(笑)
悠介:ラジカセで聴いたら明らかに後者が良いですね。
桑原:明らかにそうですね。
森崎:どの辺が良かったですか?
悠介:全部の楽器がハッキリと同じレベルで聴こえてくるって言うか。
桑原:ピアノが特にタッチした時に良いようにアタックが出なかった、Aだと。威圧感に聴こえてしまったから。Bタイプの方がナチュラルに聴こえた気がします。大きいスピーカーで聴くとAタイプのタッチの強さも良い感じに丸みを帯びつつ聴こえるんですけど、これで聴くとそれがダメになっちゃって。
悠介:全体が、ふくよかなんだけどクリアー、そんな印象があります。Bは。
森崎:(沈黙の後に)問題ないと思います。PCMの方はリズム系の音が良かったですね。ミックスマスターが96kHzで録ってあったからかもしれません。今回はDSDにアップコンバートすることで「良い感じ」には変化しなかったと思いました。
桑原:そっか機械にも得意・不得意があるんだぁ(泣)
森崎:本来ならばDSDにアップコンバートすることで音のフォーカスが鮮明になるんだけど、ミックスマスターの情報量が大きかったからそれを素直に再生したPCMがよかったですね。
悠介:録り音が良かったから?
森崎:その通りです。例えば音源が24ビット/48kHzとか、44.1kHzとかだと圧倒的にDSDの方が良い事が多いです。という事で今回は間違いなく後者でいきましょう。Bタイプ&PCM。
桑原:はいっ。
森崎:これ(ラジカセ)で聴いてみると、オケのバランスが良いかどうかが分かるんです。(笑) 「ナチュラルさ」という部分がコンバーターの違いでかなり解決しましたね。
桑原:凄いね。
森崎:(再びラージモニターで再生して)う〜ん、このバランスは完璧です!(笑) ここから先はケーブルでさらに追い込んでいきましょう。

♪〜試聴

森崎:このバランスかなり良いけど、せっかくだからケーブル2、3種類聴いてみますか?(ニヤッ)

− つづく −


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2011年2月22日火曜日

サウンド・キャラクターを見極める5つのポイント

チーフ・エンジニアの森崎です。
このところ「ラインケーブル・ADコンバーター視聴」の記事を多くアップしましたが、お持ちの機材をリスニングされた方はいますか?本日は、これからトライする方にも役立つ機材・ケーブルの聴き比べでそのサウンド・キャラクターを見極めるための5つのポイントを紹介します。
[ サウンド・キャラクターを見極める5つのポイント ]
1. 客観的に。
2. ポイントを絞って。
3. 聴きどころのテーマを決める。
4. リスニングポイントは同じ位置で。ボリュームも固定。
5. 一度に比べる機材やケーブルはまず2種類から。

1. 機材やケーブルなどの「キャラクター」「質感」を聴くので必ず客観的に聴きます。音楽鑑賞を楽しんでしまってはその判断は出来ません。ただしマスタリングの作業では音楽的要素も加味した客観的判断が必要です。

2. フレーズが短い方が音質を記憶しやすいため視聴箇所はポイントを絞ります。曲頭のキック1発や最初のヴォーカルのワンフレーズなど。僕のマスタリングはTC Electronic System6000内で3台分のEQを使用するので、細かく多くのポイントでEQするには特に素早い判断が必要なんです。

3. ヴォーカル、キックの質感、キックとベースのバランス、オケとヴォーカルのバランス、広がり、奥行き、フォーカス、定位、空気感、音像の大きさ等、テーマを決めて視聴します。

4. リスニングポイントは前後、左右、高さがなるべく変わらぬよう視聴します。モニター音量でも聴こえ方はガラリと変わるのでボリュームは必ず固定で行います。

5. 比較視聴の基本は2種でのAB比較です。新たにCを比べる場合はA、Bの良かった方とCを比較します。

機材・ケーブルの音色の違いはわずかですが、その積み重ねが最終的な音の仕上がりを大きく左右します。この視聴を行う際はモニター周りの見直しも併せて行うことをお忘れなく!モニター改善策についてはこちらもお読みください。僕はここで紹介した方法でスタジオの機材・ケーブルは徹底的に視聴してサウンドキャラクターを把握しているので、その組み合わせでアーティストの求める音に積極的に反映させることが出来ます。それによりその後のEQなどがさらに活きてきます。ぜひ立ち会いマスタリングで体験してください!


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2011年2月16日水曜日

サイデラ・モーニングセッション#034が終了しました「アンコール開催!マスタリングセミナー -ラインケーブル・ADコンバーター徹底視聴-」

どうもMUSHです!
サイデラ・モーニングセッション#033「アンコール開催!マスタリングセミナー -ラインケーブル・ADコンバーター徹底視聴-」が終了しましたよ!
視聴したのはこちらの機材。今回の視聴で、各ケーブル・コンバーターのサウンドキャラクターの違いはもちろん、サイデラ・マスタリングのモニター環境へのこだわりもわかっていただけたのではないでしょうか!
参加いただけなかった方も、先行レビューのBlog記事をぜひご覧くださいね!
[ AD Converter ]
dB Technologies 4496
Prism Sound Dream ADA-8
dCS 905

[ Analog Cable ]
Wire World Siver Eclipse
Transparent MUSICLINK SUPER


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2011年2月11日金曜日

dCS 905 AD Converter:ラインケーブル・ADC徹底視聴予習編(その3)

チーフ・エンジニアの森崎です。
2月15日のサイデラ・モーニングセッション#034「アンコール開催!マスタリングセミナー -ラインケーブル・ADコンバーター徹底視聴-」で視聴するものを、シリーズでレビューします。(その3)はdCS 905 AD Converter。
・32kHz〜384kHz、16bit/24bitのワードレングスで動作する2ch ADコンバーター。
・Sony DSDフォーマット(DSD2.8MHz)もサポート。
・DSD信号を44.1kHz/16bitのAES信号として8トラックレコーダーに記録することができるDSD4機能、44.1kHz/24bitで6トラックに記録できるP3D機能が搭載。(DSD対応レコーダーを用いなくてもDSDレコーディングが可能)

dCSの開発理念は演奏した音楽をそのまま聴き手の眼前に再現することです。レコーディングエンジニア、マスタリングエンジニアたちは 思い描いた情報を、能う限り精密に、メディアに注ぎ込むことに最大限の神経を使っています。アーティストの心血注いだ作品を、そのまま再生することがdCSの製品哲学であり、使命である、と考えております。(カタログより抜粋)

これは僕のマスタリングのポリシーとも同じ!この開発理念で作られた機材ですが現在はディスコンになってしまいました。

そのサウンドはステージの広がり奥行き、静寂の中から音が立ち上がった時の緊張感が分かります。ダイナミックレンジが広く低域が豊かでしなやか。SNがとても良い。よってアーティストの気配まで感じることが出来ます。dB Technologies4496は演奏のグルーヴをダイレクトに聴かせるコンバータなのに対し、dCS 905はステージで演奏しているアーティストの姿が見えるようなリアリティーがあります。ナチュラルで空気感のある音で、コーラスを重ねたヴォーカルものやストリングスやシンセを活かしたアレンジの曲に使っています。ヴォーカルはふわっと広がる倍音が魅力。キックはアタック感より音量感のあるサウンド。リズムはPrism Sound Dream ADA-8のように全面的に押し出してくる感じではないが、立ち上がりが速くボリューム感があります。

このコンバーターが特に合うのはライヴ音源。その空間の広さ、部屋の材質までも聴き取ることが出来るサウンドです。音のリアリティーを表現したいとき楽器の質感、ギターやバイオリンだったら木の質感、トランペットやシンバルなら金属の質感を表現することはとても大切で、その表現力に長けたコンバーターです。


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2011年2月10日木曜日

Prism Sound Dream ADA-8:ラインケーブル・ADC徹底視聴予習編(その2)

チーフ・エンジニアの森崎です。
2月15日のサイデラ・モーニングセッション#034「アンコール開催!マスタリングセミナー -ラインケーブル・ADコンバーター徹底視聴-」で視聴するものを、シリーズでレビューします。(その2)はPrism Sound ADA-8 Multi-channel A/D D/A Converter。
24BIt/96kHz対応の8ch AD/DAコンバーター
・AES3(1&2ワイアー対応)、TDIF、ADATオプティカル、SDIF、Sonic Solutions、DIGIDESIGN Pro Toolsなど、モジュールの交換で様々なインターフェースに柔軟に対応。
・さらにSDIF-2モジュール、SDIF-3インタフェースでDSDにも対応。
・8チャンネルのPCM-DSD変換、DSD-PCM変換。
・「スーパー・ノイズ・シェイピング」、「ダイナミック・レンジ・エンハンスメント」、「ワード・マッピング」、「サンプル・レート・アップ・コンバート」などのD/D機能も装備。
・アナログ入力段にオーバーキラー回路(ソフトクリッピングリミッター)を搭載。急激なオーバーロードでもデジタル・クリップしない。

モジュールは2つのパスを持ちそれぞれ独立設定、8ch×2回路の入出力を異なるフォーマット間で行える。各ルーティングはMimic Panelのパススイッチで切り替え可能。ブロックごとの青いボタンでパラメーターの変更できる。リファレンスレベルは0.5dBステップで調整可能。フロントパネルはモニター、ルーティング、メーター、プリセットのセクションに分かれマニュアルを見なくても直感的に操作出来る。
発売当初、Pro Toolsに24Bitでダイレクト接続できるコンバーターとして大反響でした。NYCのスターリングサウンドではほとんどのエンジニアがプリズムサウンドのAD-2を使っていました。そしてサイデラ・マスタリングでもこのコンバーターを採用。初めて音を聴いた瞬間から、洋楽独特の音の厚み、切れ、透明感がある。全体域に渡ってフラットで厚みがありピークはほとんどない。ヴォーカルはオケに馴染み中低域に厚みがあるピラミッド型のボトムがしっかり支えるサウンド。特にかっこいいのがドラムの音。音像が大きくバシッと止まる。EQでローカットをしなくて良いのにはビックリです。dB Technologies 4496はベース中心のバランスだが、こちらはドラム中心のバランスと言えます。高域もトップエンドまできれいに伸びて倍音がとてもきれい。

僕はこのコンバーターをリファレンスとして使っています。その理由はあらゆる環境で聴いても音楽のバランスが崩れない、特にヴォーカルの質感が変わりにくいため。音像が大きく、パンチがあり、音が前に出て来るので最近のJ-POP、R&B、HIP HOPには欠かせない機材です。レンジの広さと音の厚みを兼ね備えた数少ないコンバーターです。


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2011年2月9日水曜日

dB Technologies4496 SYSTEM:ラインケーブル・ADC徹底視聴予習編(その1)

チーフ・エンジニアの森崎です。
今回より、2月15日のサイデラ・モーニングセッション#034「アンコール開催!マスタリングセミナー -ラインケーブル・ADコンバーター徹底視聴-」で視聴するものを、シリーズでレビューします。(その1)はdB Technologies dB4496SYSTEM(現 LAVRY Engineering LE4496)。
dB4496SYSTEMは、1Uのラックマウントシステムです。DAC、ADC、サンプルレートコンバーター、マイクプリアンプの自由な組み合わせが可能。ハードウエアは、32-100kHzのバリスピードモードを含む44.1、48、88.2、96kHzサンプリング周波数に対応しています。

[4496フレーム(シャーシ)]
90-240VAC対応の電源(出力電源ノイズフィルター内蔵)と2chユニットを4モジュール挿入可能なスペースで構成されています。dB4496はモジュールM・DA-824(2ch DAコンバーター)、M・AD-824(2ch ADコンバーター)、M・BY2(アップサンプル/ダウンサンプル・コンバーター)、M.PREAMP(2chマイクプリアンプ)、を様々に組み合わせる事が出来ます。

[M・DA-824(2ch DAコンバーター)]
サンプリング周波数44.1kHz〜96kHz、24Bit対応。クロックモードはWide Lock(バリスピード対応)、Narrow Lock(固定レート)、Crystal Lockの選択が可能。Crystal Lockは入力時のデジタル信号からほとんどのジッターを排除出来る高性能なクロックです。

[M・AD-824(2ch ADコンバーター)]
サンプリング周波数44.1kHz〜96kHz、24Bit対応。それぞれのユニットを同じパラメータに設定するマスターモードと、それぞれ独立した設定が出来るスレーブモードがあります。その他ADコンバーターを強くドライブするAnalog soft saturation(歪まずにピークを丸める処理)とテープサチュレーションをエミュレーションしたDigital soft saturation機能もあります。

サイデラ・マスタリングでは1.DAC8ch 2.DAC8ch 3.ADC6ch+サンプリングレートコンバーターの3ユニット所有しています。サウンドは暖かみ、艶、アナログ感があります。木綿の肌ざわりのような心地いい風合いがプラスされます。4kHz~8kHzあたりがほんの少し持ち上がるので、声の輪郭がはっきりして、歌詞がしっかり聴こえます。また、ギターのエッジ感がとても心地いいですね。中低域に厚みのあるチューブアンプの質感もバッチリ表現してくれます。ジャズではサックスやトランペットのブレス、指使いなど細かなニュアンスまでリアルに表現出来ますね。オケとボーカルのバランスはボーカル寄り。リズムのバランスはキックよりもベース中心です。曲によっては低域の特定の周波数が盛り上がるので注意が必要です。
音場感、広がりより演奏のグルーヴをダイレクトに音楽的に聴かせるコンバーターです。

青いフロントパネルが印象的な4496ですが、dB Technologies(Lavry Engineering)のADC/DACには4496のBlueの他、Gold/Blackのシリーズがあり、NYのStarling Soundはじめ多くのスタジオで使用されています。サイデラ・マスタリングのモニター用DAコンバーターもGoldのDA-924です。Lavry EngineeringのHPに「Saidera Mastering」しっかり名を連ねています。→→こちら
THE "LavryBlue" Conversion System


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