2011年2月28日月曜日
DSDマスタリング(その4)「肝となるアナログケーブルの選択」
チーフ・エンジニアの森崎です。
サンレコ誌主宰の「Sound & Recording Magazine presents Premium Studio Live」などでDSDレコーディングの音の良さはご存知ですね。「DSDレコーディング」は演奏の空気感、リアリティーがそのまま録音出来ます。アーティストの細かなニュアンスをありのままに録ることが出来る。サウンドはナチュラルで立ち上がりが速く艶があります。
録音、MIXをPCMで行っている場合でも、DSDマスタリングのサウンドは強力に良いというのを知ってもらいたい!本日はDSDマスタリングの音作りについて。
CD用マスタリングでの「DSDマスタリング」とはマスタリング時のプレイバックをDSDで行うマスタリングのことを指します。TDマスターが初めからDSDの場合はもちろん、48/24などのPCMの時もKORG AudioGateでPCM→DSDアップコンバートを行いKORG MR-2000Sで再生します。
しかし、ただMR-2000SでプレイバックするだけではDSDの良さを表現することは出来ません。MR-2000Sにしっかりと振動対策を施し、アナログ機材やラインケーブル、電源ケーブルを駆使してプレイバックする際に音作りの土台をしっかり築き、ジャンルにあった調整を行うことでDSDの良さを最大限に活かしたDSDマスタリングが可能です。
KORG MR-2000SはDSD/Analogコンバーターを内蔵していて、アウトはキャノンまたはピンのアナログです。そのアナログアウトのケーブルの選択がDSDマスタリングでは肝になります。これまでのPCMマスタリングでは低域を豊かに表現するためにトランスペアレント MUSICLINK Superを基本に作業していたのに対し、DSDはローエンド/ハイエンドが十分に伸びているサウンドなので、100Hz〜4kHz前後、キック/スネア/ヴォーカルの芯が出るアクロテック8Nケーブルを使用。電源ケーブルはセンター成分がしっかり出るアレグロケーブルを使用しています。センター成分をしっかり出すことで大型のオーディオシステムだけではなく、ヘッドフォンやPCのスピーカーなど口径の小さなシステムで聴いてもパンチのある音作りがDSDマスタリングでも可能になります。
(1)中低域の厚み(2)音像の大きさ(3)艶のある倍音(4)センター成分をしっかり出す、というアナログ的なサウンドと(5)ナチュラルで立ち上がりが速い、DSDのサウンドが両立した仕上がりを聴いていただくことが出来ます。それが僕のDSDマスタリングです。
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2011年2月24日木曜日
プリセットの有効活用とさらにサウンドを追い込む
チーフ・エンジニアの森崎です。
本日はデジタル機材/プラグインのプリセットを活用するポイントです。
僕は機材のプリセットを積極的に使います。僕の場合TC Electronic System 6000やADC/DACなどで。新しい機材を使うときまずはプリセットを切り替えて音を聴き比べます。プリセットはその機材の一押しのセッティングがメモリーされているので自分でゼロから音作りするよりも効果的です。
次にそこからさらにサウンドを追い込みます。パラメーターを動かして良いサウンドだと思ったら録音してみる。録音したサウンドはオリジナルとAB比較視聴しましょう。(「サウンド・キャラクターを見極める5つのポイント」参照)デジタル機材・プラグインはセッティングをメモリー出来るのでお気に入りのセッティングはどんどん保存していきます。
その際パラメーターと音質を詳細にノートなどに書き出します。120Hzを上げたらキックがどのように変化した、アタックタイムを遅くしたら音が太くなった、など。ノートを参照しながら音を聴いてみると徐々にそのパラメーターの意味を理解出来ます。
デジタル機材の使いこなしで大切なのはパラメーターの数字にとらわれず、出音を第一に考えること。パラメーターのフィーリングは機材ごとに違います。例えば機材Aでアタックタイムを30msにしたときのニュアンスが、機材Bでは50msにしないと得られないことはよくあります。サンプリング周波数やビット数の違いでかかり具合が変わることもあります。
音作りのときはパラメーターの数字ではなく自分の耳を信じてスピーカーに耳を傾けて音作りしてみて下さい。
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本日はデジタル機材/プラグインのプリセットを活用するポイントです。
僕は機材のプリセットを積極的に使います。僕の場合TC Electronic System 6000やADC/DACなどで。新しい機材を使うときまずはプリセットを切り替えて音を聴き比べます。プリセットはその機材の一押しのセッティングがメモリーされているので自分でゼロから音作りするよりも効果的です。
次にそこからさらにサウンドを追い込みます。パラメーターを動かして良いサウンドだと思ったら録音してみる。録音したサウンドはオリジナルとAB比較視聴しましょう。(「サウンド・キャラクターを見極める5つのポイント」参照)デジタル機材・プラグインはセッティングをメモリー出来るのでお気に入りのセッティングはどんどん保存していきます。
その際パラメーターと音質を詳細にノートなどに書き出します。120Hzを上げたらキックがどのように変化した、アタックタイムを遅くしたら音が太くなった、など。ノートを参照しながら音を聴いてみると徐々にそのパラメーターの意味を理解出来ます。
デジタル機材の使いこなしで大切なのはパラメーターの数字にとらわれず、出音を第一に考えること。パラメーターのフィーリングは機材ごとに違います。例えば機材Aでアタックタイムを30msにしたときのニュアンスが、機材Bでは50msにしないと得られないことはよくあります。サンプリング周波数やビット数の違いでかかり具合が変わることもあります。
音作りのときはパラメーターの数字ではなく自分の耳を信じてスピーカーに耳を傾けて音作りしてみて下さい。
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2011年2月22日火曜日
サウンド・キャラクターを見極める5つのポイント
チーフ・エンジニアの森崎です。
このところ「ラインケーブル・ADコンバーター視聴」の記事を多くアップしましたが、お持ちの機材をリスニングされた方はいますか?本日は、これからトライする方にも役立つ機材・ケーブルの聴き比べでそのサウンド・キャラクターを見極めるための5つのポイントを紹介します。
[ サウンド・キャラクターを見極める5つのポイント ]
1. 客観的に。
2. ポイントを絞って。
3. 聴きどころのテーマを決める。
4. リスニングポイントは同じ位置で。ボリュームも固定。
5. 一度に比べる機材やケーブルはまず2種類から。
1. 機材やケーブルなどの「キャラクター」「質感」を聴くので必ず客観的に聴きます。音楽鑑賞を楽しんでしまってはその判断は出来ません。ただしマスタリングの作業では音楽的要素も加味した客観的判断が必要です。
2. フレーズが短い方が音質を記憶しやすいため視聴箇所はポイントを絞ります。曲頭のキック1発や最初のヴォーカルのワンフレーズなど。僕のマスタリングはTC Electronic System6000内で3台分のEQを使用するので、細かく多くのポイントでEQするには特に素早い判断が必要なんです。
3. ヴォーカル、キックの質感、キックとベースのバランス、オケとヴォーカルのバランス、広がり、奥行き、フォーカス、定位、空気感、音像の大きさ等、テーマを決めて視聴します。
4. リスニングポイントは前後、左右、高さがなるべく変わらぬよう視聴します。モニター音量でも聴こえ方はガラリと変わるのでボリュームは必ず固定で行います。
5. 比較視聴の基本は2種でのAB比較です。新たにCを比べる場合はA、Bの良かった方とCを比較します。
機材・ケーブルの音色の違いはわずかですが、その積み重ねが最終的な音の仕上がりを大きく左右します。この視聴を行う際はモニター周りの見直しも併せて行うことをお忘れなく!モニター改善策についてはこちらもお読みください。僕はここで紹介した方法でスタジオの機材・ケーブルは徹底的に視聴してサウンドキャラクターを把握しているので、その組み合わせでアーティストの求める音に積極的に反映させることが出来ます。それによりその後のEQなどがさらに活きてきます。ぜひ立ち会いマスタリングで体験してください!
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このところ「ラインケーブル・ADコンバーター視聴」の記事を多くアップしましたが、お持ちの機材をリスニングされた方はいますか?本日は、これからトライする方にも役立つ機材・ケーブルの聴き比べでそのサウンド・キャラクターを見極めるための5つのポイントを紹介します。
[ サウンド・キャラクターを見極める5つのポイント ]
1. 客観的に。
2. ポイントを絞って。
3. 聴きどころのテーマを決める。
4. リスニングポイントは同じ位置で。ボリュームも固定。
5. 一度に比べる機材やケーブルはまず2種類から。
1. 機材やケーブルなどの「キャラクター」「質感」を聴くので必ず客観的に聴きます。音楽鑑賞を楽しんでしまってはその判断は出来ません。ただしマスタリングの作業では音楽的要素も加味した客観的判断が必要です。
2. フレーズが短い方が音質を記憶しやすいため視聴箇所はポイントを絞ります。曲頭のキック1発や最初のヴォーカルのワンフレーズなど。僕のマスタリングはTC Electronic System6000内で3台分のEQを使用するので、細かく多くのポイントでEQするには特に素早い判断が必要なんです。
3. ヴォーカル、キックの質感、キックとベースのバランス、オケとヴォーカルのバランス、広がり、奥行き、フォーカス、定位、空気感、音像の大きさ等、テーマを決めて視聴します。
4. リスニングポイントは前後、左右、高さがなるべく変わらぬよう視聴します。モニター音量でも聴こえ方はガラリと変わるのでボリュームは必ず固定で行います。
5. 比較視聴の基本は2種でのAB比較です。新たにCを比べる場合はA、Bの良かった方とCを比較します。
機材・ケーブルの音色の違いはわずかですが、その積み重ねが最終的な音の仕上がりを大きく左右します。この視聴を行う際はモニター周りの見直しも併せて行うことをお忘れなく!モニター改善策についてはこちらもお読みください。僕はここで紹介した方法でスタジオの機材・ケーブルは徹底的に視聴してサウンドキャラクターを把握しているので、その組み合わせでアーティストの求める音に積極的に反映させることが出来ます。それによりその後のEQなどがさらに活きてきます。ぜひ立ち会いマスタリングで体験してください!
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2011年2月21日月曜日
サイデラ・マスタリングのモニターシステム構築論
チーフ・エンジニアの森崎です。
先日は”音の朝活”サイデラ・モーニングセッションで「ラインケーブル・ADコンバーター徹底視聴」を行いました。細かなサウンドの違いへのこだわりの積み重ねが最終仕上がりを大きく左右することを参加いただいた方に体感してもらいました。マスタリングで「細かなサウンドの違い」を正しく聴き分けるには「解像度の高い、色付けのないモニター」が必須です。
本日はサイデラ・マスタリングの徹底したモニター環境のポイントをいくつか解説します。
[ スピーカーセッティング ]
スピーカーはしっかりした台に置き、左右の角度やリスニングポイントからの距離はミリ単位で調整します。ポイントとなる低域の調整は鉛板などでの振動対策とインターロッキングによる拡散で行なっています。部屋全体の響きは吸音というよりも調音に近い。SONEXとグラスウールを定在波のある場所に貼り、試聴を繰り返しながら微調整しました。 吸音しすぎていないのでロスがなく小さなワット数でもかなりのモニターレベルを出すことが出来ます。スタジオはスピーカー両側には十分な広さと天井高も4.4メートルあるので奥行きと広がりのあるモニターを実現しています。
[ 機材セッティング ]
機材のセッティングのポイントは振動対策と放熱です。機材はTAOCのボード、フラワーボード、檜の集成材、厚手のシナ合板などの上に置いています。ラックマウントの機材はネジの種類と締め方にこだわっています(すぐに出来る音質アップの2つの方法(機材の設置 基礎編)参照)。低域に暖かみと厚みをプラスするため多くの機材は木材の上に置き、もちろん部分的に金属のインシュレーターを使用してレンジとバランスを調整します。放熱を良くするため機材は出来るだけスペースを空けて設置すること。特に必要な場所には扇風機を取り付け空気の流れを良くしています。機材は熱を持ちすぎると音がだれて来るのでしっかり対策する必要があります。
[ ケーブルの選択 ]
モニターラインのラインケーブルにはSaidera Ai SD-9003、電源ケーブルはACROTECの製品をリファレンスにしています。その選択の基準は「色づけがなく、レンジが広く、立ち上がりの速いケーブル」です。
モニター環境の調整は(1)最初にルームアコースティックの調整、(2)それから機材のセッティング/調整、(3)最後にケーブルの選択という順序で行ないます。聴き慣れたリファレンスCDの音を基準にルームアコースティックの調整、その他全ての機材の調整を行ないます。時間はかかりますが正しいモニター環境を作るにはこの方法が一番近道です。
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先日は”音の朝活”サイデラ・モーニングセッションで「ラインケーブル・ADコンバーター徹底視聴」を行いました。細かなサウンドの違いへのこだわりの積み重ねが最終仕上がりを大きく左右することを参加いただいた方に体感してもらいました。マスタリングで「細かなサウンドの違い」を正しく聴き分けるには「解像度の高い、色付けのないモニター」が必須です。
本日はサイデラ・マスタリングの徹底したモニター環境のポイントをいくつか解説します。
[ スピーカーセッティング ]
スピーカーはしっかりした台に置き、左右の角度やリスニングポイントからの距離はミリ単位で調整します。ポイントとなる低域の調整は鉛板などでの振動対策とインターロッキングによる拡散で行なっています。部屋全体の響きは吸音というよりも調音に近い。SONEXとグラスウールを定在波のある場所に貼り、試聴を繰り返しながら微調整しました。 吸音しすぎていないのでロスがなく小さなワット数でもかなりのモニターレベルを出すことが出来ます。スタジオはスピーカー両側には十分な広さと天井高も4.4メートルあるので奥行きと広がりのあるモニターを実現しています。
[ 機材セッティング ]
機材のセッティングのポイントは振動対策と放熱です。機材はTAOCのボード、フラワーボード、檜の集成材、厚手のシナ合板などの上に置いています。ラックマウントの機材はネジの種類と締め方にこだわっています(すぐに出来る音質アップの2つの方法(機材の設置 基礎編)参照)。低域に暖かみと厚みをプラスするため多くの機材は木材の上に置き、もちろん部分的に金属のインシュレーターを使用してレンジとバランスを調整します。放熱を良くするため機材は出来るだけスペースを空けて設置すること。特に必要な場所には扇風機を取り付け空気の流れを良くしています。機材は熱を持ちすぎると音がだれて来るのでしっかり対策する必要があります。
[ ケーブルの選択 ]
モニターラインのラインケーブルにはSaidera Ai SD-9003、電源ケーブルはACROTECの製品をリファレンスにしています。その選択の基準は「色づけがなく、レンジが広く、立ち上がりの速いケーブル」です。
モニター環境の調整は(1)最初にルームアコースティックの調整、(2)それから機材のセッティング/調整、(3)最後にケーブルの選択という順序で行ないます。聴き慣れたリファレンスCDの音を基準にルームアコースティックの調整、その他全ての機材の調整を行ないます。時間はかかりますが正しいモニター環境を作るにはこの方法が一番近道です。
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2011年2月18日金曜日
DSDマスタリング(その3)「歪みの少ない透明感のある声、槇原敬之/林檎の花」
チーフ・エンジニアの森崎です。
JR東日本東北新幹線の新青森駅開業のCMですでにみなさんお馴染みの、槇原敬之さんニューシングル「林檎の花」のTD音源はKORG MR-2000Sで録音された5.6MHzDSDデータでした。最近はWAVなどのPCMデータをKORG AudioGateでDSDデータにアップコンバートして作業する「DSDマスタリング」の手法を多くとっていますが、やはりDSDレコーダーにダイレクトにTDされたサウンドは違う!優しく暖かみがあり抜けてくるヴォーカル。エンジニアTさんに質問したところ、
今作のDSDマスタリングではEQ、COMPを施す前に音の土台作りをしっかり行ないました。まずエンジニアTさんがTD時に聴いていたサウンドを再現するために録音に使用したワードクロックROSENDAHL Nanoclocksを再生時にも使用し、これにより低域の厚み、高域のレンジが増しピラミッド型のバランスの良いサウンドになりました。さらに声の輪郭、存在感を出すためにアレグロの電源ケーブルを使用。(DSDマスタリング(その1)「透明感のあるアナログサウンド」を参照)このケーブルを使うと音像が大きくヴォーカル、キック、スネアなどモノの楽器が前に出て来ます。
EQは補正程度に。ヴォーカルの芯を出すために1kHzを1.4dBプラスしました。まさに「高域をEQしなくて済む」のでより歪みの少ないクリアーで透明感のある声に仕上げられます。COMPはレシオ1.6:1、アタックタイム50ms、リリースタイム300msでごく浅くかけました。アタックタイムを遅めにしてヴォーカルではなくキックに反応させリズムをタイトに仕上げています。
サウンドは2011年3月11日(金)発売のCDで、ぜひ確認してみて下さい。
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JR東日本東北新幹線の新青森駅開業のCMですでにみなさんお馴染みの、槇原敬之さんニューシングル「林檎の花」のTD音源はKORG MR-2000Sで録音された5.6MHzDSDデータでした。最近はWAVなどのPCMデータをKORG AudioGateでDSDデータにアップコンバートして作業する「DSDマスタリング」の手法を多くとっていますが、やはりDSDレコーダーにダイレクトにTDされたサウンドは違う!優しく暖かみがあり抜けてくるヴォーカル。エンジニアTさんに質問したところ、
「MR-2000SにTDするようになってから、EQをほとんど使わなくなりました。PCMに落とす時は声の抜けを良くしたり、輪郭をつけるためのEQをかけていましたが、DSDは高域をEQしなくても抜けるのでどんどんシンプルな処理になっています。」とのこと!PCMの場合DAW上でのバウンスやマスターレコーダーへのハイサンプリング録音でも音質が若干変化しますが、MR-2000Sに録音すると録音前と後で音のニュアンスがほとんど変わりません。MR-2000Sのインプットスルーを聴きながらTD作業をすればエンジニアのイメージしたサウンドに限りなく近く仕上げることが可能。これがDSDが他のフォーマットに比べより音楽的に仕上がる要因のひとつです。
「音の透明感が違うのでリバーブのかけ具合も変わりました。」
今作のDSDマスタリングではEQ、COMPを施す前に音の土台作りをしっかり行ないました。まずエンジニアTさんがTD時に聴いていたサウンドを再現するために録音に使用したワードクロックROSENDAHL Nanoclocksを再生時にも使用し、これにより低域の厚み、高域のレンジが増しピラミッド型のバランスの良いサウンドになりました。さらに声の輪郭、存在感を出すためにアレグロの電源ケーブルを使用。(DSDマスタリング(その1)「透明感のあるアナログサウンド」を参照)このケーブルを使うと音像が大きくヴォーカル、キック、スネアなどモノの楽器が前に出て来ます。
EQは補正程度に。ヴォーカルの芯を出すために1kHzを1.4dBプラスしました。まさに「高域をEQしなくて済む」のでより歪みの少ないクリアーで透明感のある声に仕上げられます。COMPはレシオ1.6:1、アタックタイム50ms、リリースタイム300msでごく浅くかけました。アタックタイムを遅めにしてヴォーカルではなくキックに反応させリズムをタイトに仕上げています。
サウンドは2011年3月11日(金)発売のCDで、ぜひ確認してみて下さい。
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『クラーク志織 7人の音楽評論家の肖像展』
2月19日(土)より弊社1Fではじまる展示のお知らせをいたします。
お誘い合わせの上、ぜひお立ち寄りください。
新進気鋭の画家クラーク志織が、第一線で活躍する7人の音楽評論家に会いに行き、肖像画を描きました。カラフルでPOP、愉快にみえる世界の中にどことなく哀愁がにじみ出ているのはなぜでしょう?肖像画に添えられるそれぞれの「音楽評論とは何か?」のコメントにその答えはあるかもしれません。

『クラーク志織 7人の音楽評論家の肖像展』
〜音楽を言葉にする人々を絵にしました〜
7名の音楽評論家
青木和富
今井智子
小沼純一
佐藤英輔
高橋健太郎
松山晋也
増渕 英紀
(50音順/敬称略)
画家クラーク志織が描く 7名の音楽評論家の肖像をそれぞれの「音楽評論とは何か?」の
一言を添えて展示します。
クラーク志織プロフィール
Time Out Tokyo記事
TOKYO WARDROBE記事
期間:2月19日(土)〜 28日(月) 10:00〜18:00
オープニングパーティー 2月19日(土) 18:00〜20:00
19日は12:00〜20:00、20日は16:00〜20:00、この2日間は作家本人も会場におります。
26日、27日はお休みとなります。
入場無料
MAPはこちら
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お誘い合わせの上、ぜひお立ち寄りください。
新進気鋭の画家クラーク志織が、第一線で活躍する7人の音楽評論家に会いに行き、肖像画を描きました。カラフルでPOP、愉快にみえる世界の中にどことなく哀愁がにじみ出ているのはなぜでしょう?肖像画に添えられるそれぞれの「音楽評論とは何か?」のコメントにその答えはあるかもしれません。

『クラーク志織 7人の音楽評論家の肖像展』
〜音楽を言葉にする人々を絵にしました〜
7名の音楽評論家
青木和富
今井智子
小沼純一
佐藤英輔
高橋健太郎
松山晋也
増渕 英紀
(50音順/敬称略)
画家クラーク志織が描く 7名の音楽評論家の肖像をそれぞれの「音楽評論とは何か?」の
一言を添えて展示します。
クラーク志織プロフィール
Time Out Tokyo記事
TOKYO WARDROBE記事
期間:2月19日(土)〜 28日(月) 10:00〜18:00
オープニングパーティー 2月19日(土) 18:00〜20:00
19日は12:00〜20:00、20日は16:00〜20:00、この2日間は作家本人も会場におります。
26日、27日はお休みとなります。
入場無料
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2011年2月17日木曜日
自宅マスタリングのヒント
チーフエンジニアの森崎です。
本日は自宅マスタリングのヒントについて。「秘伝マスタリングテクニック極秘公開」(2011年1月27日Rock oNセミナー)でも解説したように、僕のマスタリングには大きく3つのプロセスがあります。(セミナーで使用した資料のPDFはこちらでダウンロード出来ます。→PDFダウンロードLINK→→)
1.サウンドのキャラクター、ニュアンスを決定する。
2.必要なレベルまで歪まないように音量を入れる。
3.細かなバランス調整。
マスタリングでのサウンドキャラクター付けはアナログ機材、AD、DAコンバーターの選択、ケーブルの選択などで行ないます。レベルを大きくするに最終的にピークが点かないようTC Electronic SYSTEM6000のMD3がBrick Wall Limiterを少しかけています。細かなバランス調整はGML Model8200(アナログEQ)又はMDW HiRes Parametric EQ(デジタルEQ)がお気に入りです。
同じようなことプラグインでのマスタリング作業に応用する方法は?
1.パラメーターをフラットにしても通すだけでサウンドキャラクターが加わるプラグインをインサートします。例えばPultec Bundle EQやJOEMEEKなど。これはあくまで、インサートすることでプラグインの持つ独自のサウンドキャラクターを付けのため。色々なプラグインを聴き比べましょう。
2.レベルを入れるリミッターはWAVES L1、L2、 Digidesign Maxim、McDSP ML4000など、使いやすい、音質が気に入っているプラグインを選びましょう。ただし過度なリミッティングは禁物。インプットレベルをよく監視してください。
3.細かなバランス調整はどの帯域を操作しているのか視覚的に分かるEQがオススメです。もちろん音質を優先してそうでないものを選んでもかまいません。僕はEQのカーブがきれいにつながるようにデジタルEQをSystem6000内で3台、シリーズで使います。そしていつも良く使う周波数、Q、レベル設定をジャンル別に20種類程メモリーしています。このメモリーを呼び出し聴き比べながら音作りをすればゼロから作り上げるよりも作業がスピーディーで、ジャンルに合った適切な音処理が可能です。セッティングのストアとリコールはプラグインがもっとも得意とすることの一つですね!
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本日は自宅マスタリングのヒントについて。「秘伝マスタリングテクニック極秘公開」(2011年1月27日Rock oNセミナー)でも解説したように、僕のマスタリングには大きく3つのプロセスがあります。(セミナーで使用した資料のPDFはこちらでダウンロード出来ます。→PDFダウンロードLINK→→)
1.サウンドのキャラクター、ニュアンスを決定する。
2.必要なレベルまで歪まないように音量を入れる。
3.細かなバランス調整。
マスタリングでのサウンドキャラクター付けはアナログ機材、AD、DAコンバーターの選択、ケーブルの選択などで行ないます。レベルを大きくするに最終的にピークが点かないようTC Electronic SYSTEM6000のMD3がBrick Wall Limiterを少しかけています。細かなバランス調整はGML Model8200(アナログEQ)又はMDW HiRes Parametric EQ(デジタルEQ)がお気に入りです。
同じようなことプラグインでのマスタリング作業に応用する方法は?
1.パラメーターをフラットにしても通すだけでサウンドキャラクターが加わるプラグインをインサートします。例えばPultec Bundle EQやJOEMEEKなど。これはあくまで、インサートすることでプラグインの持つ独自のサウンドキャラクターを付けのため。色々なプラグインを聴き比べましょう。
2.レベルを入れるリミッターはWAVES L1、L2、 Digidesign Maxim、McDSP ML4000など、使いやすい、音質が気に入っているプラグインを選びましょう。ただし過度なリミッティングは禁物。インプットレベルをよく監視してください。
3.細かなバランス調整はどの帯域を操作しているのか視覚的に分かるEQがオススメです。もちろん音質を優先してそうでないものを選んでもかまいません。僕はEQのカーブがきれいにつながるようにデジタルEQをSystem6000内で3台、シリーズで使います。そしていつも良く使う周波数、Q、レベル設定をジャンル別に20種類程メモリーしています。このメモリーを呼び出し聴き比べながら音作りをすればゼロから作り上げるよりも作業がスピーディーで、ジャンルに合った適切な音処理が可能です。セッティングのストアとリコールはプラグインがもっとも得意とすることの一つですね!
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